詩小説

里海金以

言えないまま終わるなんて

もう好きになって
やや二年
もう卒業間近
君と仲良くなりたいのに
何故か 君との距離は遠いまま
遠いままでいいのかと
このまま離れると
関われる率が
少ないから
だから
君に声をかけなくては
だけど 僕は
一切君と話したことない
さらに君に
片思いだったらと考えると
怖くって
いや
怖いだけじゃない
僕は会話が苦手だ
だから
最初をどう言ようか
どういう言葉をかけたら
いいのか
悩んで
悩んだけど
やっぱなかなか出ない
沢山の人と
遊んでいれば
もしかしたら
話すこと
話す言葉とか
出ていたんではないのか
そう思うだけで
後悔がする

君を見るたび
早く
距離を 距離を
縮めたいって
焦りも出るが
焦りもあるが
声をかけることが
できない
心はいつも
いつも
叫んでいる

君は
僕のほうではなく
他の誰かを見ている
僕は寂しく感じている
もしかしたら
よけい
声をかけにくくなっているのかって
そう思うと
それでも
自分の殻を破り
声をかけたいって
声をかけて
自分の想いだけでも知ってもらいたい
そう感じる

ふっとかんじた
このまま
終わってもいいのか
いやこのままでいいのか
もし
これを気に自分が変われると
思うなら
ならこのチャンスを
逃したくないって
逃したくないと感じている
このチャンスが
大きな
希望になりますように
なら 僕は
一歩を
踏み出して
君に
声をかけたやる
『あの・・・』

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