羽柴弁護士の愛はいろいろと重すぎるので返品したい。
17章:注がれる愛が重すぎる(1)
髪を優しく撫でる感覚がして、夜のまどろみの中、目を開ける。
すると、先輩が愛おしそうな目で私を見ていた。
「ん……私、寝てました?」
「うん、少しね」
「先輩は……寝てなかったんですか? ちゃんと寝ないと……」
続けようとした瞬間、唇が合わさる。
「……んんっ!」
そのまま何度もキスをされて、するりと舌が入り込むと、全部を奪うように口の中を舐めつくされた。起きがけにそんなことをされると、熱に浮かされて、頭がおかしくなりそうになる。
慌てて先輩の胸を押しても、先輩はやめてくれなくて、そのまま唇を首すじに落とした。
「ちょ、待って! 待って! もう散々しましたよね 覚えてないんですか 」
まさか、とは思うもののそんなことを聞いてみる。
先輩はクスリと笑うと、
「うん、ちゃんと覚えてる。みゆとしたことは全部覚えてるよ。みゆの身体のことも全部」
「それはそれで……いやぁ!」
泣きそうになった、いや、泣いた私の涙を舐めとって、先輩は楽しそうに笑う。
「みゆ、眠る前に『ずっと一緒にいたい』って言ったの覚えてる?」
そう言われて私は混乱した。
やっぱあれは夢じゃなくて、本当に言ってたんだ……。先輩、どう思ったんだろう。そんなことが気になった。するとその考えに返事をするように、
「みゆがそう言ってくれて、俺はすごく嬉しかったんだ」
「先輩……」
目が合うと、また二人笑う。今、すごく心が温かい気がする……。
すると先輩は、私を抱きしめ、
「だからね、もう一度愛させて」
と耳元でささやいた。
「もう一度って!」
(先輩が嬉しく思ってくれたのは良かったけど、ぜったい一度ですまないパターンのやつ!)
「いや、そもそも『だから』って話繋がってました ……きゃぅっ!」
混乱する私を知ってか知らずか、次は耳に唇を這わされ、勝手に体が熱くなる。
あれだけ先輩に愛されきった身体は、先輩のキスだけで反応するようになっていた。
その事実に気づいて、恥ずかしさに目を瞑る。なのに先輩は、
「みゆ、ちゃんと目を開けて俺を見て」
激しいキスの嵐の合間、私の頬を撫でた。
その暖かな感触に思わず目を開けると、先輩はまっすぐ私を見ている。
「みゆ愛してる。俺もみゆとずっと一緒にいたい」
その言葉に、先輩のまっすぐな瞳に、胸がドキドキと極限まで鳴り響く。
(どうしよう。目の前の人が愛しくて、苦しい)
また唇が合わさる。肌に触れる先輩の熱を持つ手に、余計に反応した。
―――私だってまた抱き合いたい、もっと近くで先輩を感じたいんだ。
そんなことを思いだした私に、先輩はまだ足りないと言うように、何度も先輩の身体を覚えさせて……
「みゆ、愛してる」
夜の合間、何度もささやかれる先輩の声が、自分に溶け込んでいく感覚がした。
すると、先輩が愛おしそうな目で私を見ていた。
「ん……私、寝てました?」
「うん、少しね」
「先輩は……寝てなかったんですか? ちゃんと寝ないと……」
続けようとした瞬間、唇が合わさる。
「……んんっ!」
そのまま何度もキスをされて、するりと舌が入り込むと、全部を奪うように口の中を舐めつくされた。起きがけにそんなことをされると、熱に浮かされて、頭がおかしくなりそうになる。
慌てて先輩の胸を押しても、先輩はやめてくれなくて、そのまま唇を首すじに落とした。
「ちょ、待って! 待って! もう散々しましたよね 覚えてないんですか 」
まさか、とは思うもののそんなことを聞いてみる。
先輩はクスリと笑うと、
「うん、ちゃんと覚えてる。みゆとしたことは全部覚えてるよ。みゆの身体のことも全部」
「それはそれで……いやぁ!」
泣きそうになった、いや、泣いた私の涙を舐めとって、先輩は楽しそうに笑う。
「みゆ、眠る前に『ずっと一緒にいたい』って言ったの覚えてる?」
そう言われて私は混乱した。
やっぱあれは夢じゃなくて、本当に言ってたんだ……。先輩、どう思ったんだろう。そんなことが気になった。するとその考えに返事をするように、
「みゆがそう言ってくれて、俺はすごく嬉しかったんだ」
「先輩……」
目が合うと、また二人笑う。今、すごく心が温かい気がする……。
すると先輩は、私を抱きしめ、
「だからね、もう一度愛させて」
と耳元でささやいた。
「もう一度って!」
(先輩が嬉しく思ってくれたのは良かったけど、ぜったい一度ですまないパターンのやつ!)
「いや、そもそも『だから』って話繋がってました ……きゃぅっ!」
混乱する私を知ってか知らずか、次は耳に唇を這わされ、勝手に体が熱くなる。
あれだけ先輩に愛されきった身体は、先輩のキスだけで反応するようになっていた。
その事実に気づいて、恥ずかしさに目を瞑る。なのに先輩は、
「みゆ、ちゃんと目を開けて俺を見て」
激しいキスの嵐の合間、私の頬を撫でた。
その暖かな感触に思わず目を開けると、先輩はまっすぐ私を見ている。
「みゆ愛してる。俺もみゆとずっと一緒にいたい」
その言葉に、先輩のまっすぐな瞳に、胸がドキドキと極限まで鳴り響く。
(どうしよう。目の前の人が愛しくて、苦しい)
また唇が合わさる。肌に触れる先輩の熱を持つ手に、余計に反応した。
―――私だってまた抱き合いたい、もっと近くで先輩を感じたいんだ。
そんなことを思いだした私に、先輩はまだ足りないと言うように、何度も先輩の身体を覚えさせて……
「みゆ、愛してる」
夜の合間、何度もささやかれる先輩の声が、自分に溶け込んでいく感覚がした。
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