神島古物商店の恋愛事変~その溺愛は呪いのせいです~
京都にて(5)
保科くんが予約したというホテルは、八坂神社からそう遠くない場所にあるミドルクラスのシティホテルだ。和洋がうまく溶け合ったモダンな外観は京都によく合っていて、自動ドアを潜ると落ち着いた雰囲気のロビーが見える。作りは洋風なんだけど、インテリアに木格子がたくさん使われていて、旅館とホテルの中間といった素敵な雰囲気だ。
そんな素敵なロビーを堪能することもなく、保科くんは手早く受付を済ませると部屋の鍵を受け取った。ホテリエが案内してくれた部屋は402号室。ごゆっくりと笑顔でホテリエがドアを締めた瞬間、靴も脱がずに保科くんが私に覆いかぶさってきた。
「先輩っ……んっ……」
一秒も待てないとばかりに、性急に唇を奪われる。頭に手を回されて、深く唇が重なった。
唇の間から漏れ出る吐息までもが熱を持っているみたいにとてもあつい。
「っん……先輩……もっと」
ぬるりと入り込んできた舌が口内を蹂躙する。夏の暑さのせいだけじゃない熱で、汗がじんわりと浮かび上がった。足を絡ませるみたいに、膝の間に保科くんが足を割り込んでくる。ぎゅっと身体を抱えられて薄いシャツ越しにの肌が密着した。
なにもかもが暑い。涼を求めるように唇を外すと、ぎらついた保科くんの視線がささる。
「逃がしませんよ」
保科くんはそう言うと、手早く靴を脱いで私を横抱きに抱えてベッドまで移動した。私はまだ靴を履いたままだ。途中で床にポトリと私の靴が落ちたが、拾うこともなくどさりと乱暴にベッドの上に投げ出される。
あっという間に私の上に保科くんが圧し掛かってきて、私は逃げ場を失った。
「ほ、保科くん、せめて、先にシャワーとか」
「待てませんので、諦めて下さい。今すぐ先輩が欲しいんです」
「ん……っ」
私の抵抗を封じるかのように両手を頭上で押さえつけながら、保科くんはまたキスを落とす。少し乱暴と思えるほどの行為は、保科くんの余裕のなさの表れのようでもあった。
***********
「先輩、やっぱり浴衣、似合いますね」
部屋に備え付けてあった浴衣に着替えると、保科くんは嬉しそうににこにこと笑った。
行為のあと、お風呂に入りたいと主張したら、何故か保科くんと一緒にホテルの部屋のお風呂に入ることになってしまった。大浴場があるはずなのに、どうしてこうなったのか。
和室もあるようなホテルだからか、部屋には保科くんの予想どおり浴衣が備えつけられていた。ホテルのロゴが入ったシンプルなデザインの浴衣だったが、保科くんはそれでも満足らしい。髪を結い上げたうなじに、ちゅっと軽くキスを落としてくる。もはや、抵抗する気すら起きない。
「保科くん、簪出して。せっかくだし、ここで鑑別してみよう」
「そうですね、分かりました」
簪の入った桐箱を和室のテーブルに置くと、私は鞄からクロスとルーペ、ペンライトと紫外線ライトを取り出して手袋をはめる。本当は店に持って帰って、顕微鏡等を使ってしっかり鑑別した方がいいのだが、簡易鑑別でもある程度の真贋は分かる。
「保科くんが鑑別する?」
「べっ甲なら、俺よりも先輩が見た方がいいでしょう」
保科くんに言われて、私は桐箱の箱を開けた。慎重に古紙を開くと、ぶわっとモヤが強くなる。鑑別するのにモヤが邪魔そうだと思いながら、袋から簪を取り出した。
「保科くん、大丈夫?」
「大丈夫です。さっき、抱かせてもらったからかな? 今すぐ先輩を襲いたいってほどではありません」
「……そ、そう」
保科くんの返事を聞いて、私は意識を目の前の簪に集中した。
形は品のあるバチ型だ。扇面に施された乱菊の透かしが、職人芸を感じる繊細さで美しい。扇部分はあめ色をした白甲で、アクセントとして一部黒甲が使用されている。黒甲部分には細かな螺鈿細工が施されて、キラキラと複雑な色で輝いている。当時の職人技を感じる複雑な細工が美しい簪だ。本べっ甲となると、やはり価格から幅が薄いものが多い。けれどもこの簪は分厚く面積も多い。細工だけでも素晴らしいが、これがもし本べっ甲ならばかなり良い品だ。
問題はべっ甲の真贋である。年代物だからといって本物だとは限らない。江戸期のものであれば本べっ甲が多いが、大正時代ともなればセルロイドによる練り物や、馬の爪を使ったものなど、擬甲が増えてくる。むしろ、べっ甲が高価だったぶん、擬甲の方が多いともいえる。
「電気、消して」
保科くんに頼んで部屋の電気を消してもらう。できるだけ部屋を暗くし、手で影を作って紫外線ライトを当てる。ライトに当たった部分がうっすらと青白く光る。蛍光反応はあり……と。べっ甲は長波紫外線を照射すると青白く光るのだ。けれど、これだけではまだ真贋は分からない。擬甲の中にも蛍光反応を示す素材は多くあるからだ。
「ありがと、電気つけてくれていいよ」
私が言うと、部屋が再び明るくなる。紫外線ライトを置いて、今度はペンライトとルーペを手に取った。まずは光を当てながら白甲部分の表面をチェックする。どろりとしたあめ色の風合いの中に、細かな泡が連なって見える。つぎに簪の横面を観察する。判別は難しいが、うっすらと横線が連なって層になっているのが分かる。べっ甲はタイマイ甲羅を張り合わせてつくるため、こういった層ができるのだ。同じようにして黒甲部分も確認をする。
「どうですか?」
「うん。本物だと思うよ。見事な品だね。欠けや傷もほとんどないし……呪われてるけど」
店に戻ってから顕微鏡も使ってもう一度しっかり確認したいが、おそらく本物だろうと判断する。クライアントが不要だって判断したら買取りになるだろうけれど、呪われた品の扱いってどうなるんだろう。
「これだけの簪を贈れるってことは、やっぱりこの簪の主はお金持ちだったんだと思うよ。手紙には情報は無かった?」
私が鑑別している間、保科くんは手紙の全文を訳して門崎さんへとメールしていた。こちらも持ち出しの際に、内容を外部の会社に共有していいという許可を店長が得ている。また、店長が手紙の送り主や簪についてクライアントにもヒアリングしてくれたのだが、どちらも心当たりがないそうだ。クライアントは蔵にそんな簪があることすら知らなかったらしい。
「手紙の主の名前は梶原 顕正さんで、婚約者のお名前は民さんだそうですよ。陸軍の所属だったようで、これから中華民国へ向かうと書かれています。書かれた日付は第一次世界大戦の頃ですから、青島戦争ですかね? あとは自分の近況と、戻ったら一緒になろうというようなことが書かれていました」
「顕正さんは、結婚直前に死んじゃったってことなのかな」
「おそらくそうなのでしょうね。けれど、なぜ簪が婚約者の元に届かなかったのか不明ですね。これだけの品物で、それだけの金を持っていたのだとすれば、手紙や品物も信頼できる相手に預けたはず」
私と保科くんは二人で首を傾げた。あれこれと意見を出してみたが、どれも想像の域をでない。そもそも、大正時代の郵便システムがどのような形だったか私達は知らないのだ。
「お金持ちなら、送り主は華族だった可能性もあるよね。じゃあ、もしかして華族名鑑に載ってないかな?」
「本人の名前がなくても、親戚等で同じ苗字の人間がいるかもしれませんね。デジタル版で見られるかも」
保科くんは荷物からタブレットを取り出すと検索をかける。すると、日本の華族が一覧となったサイトが出てきたので、そこから手紙の送り主の名前を探す。
「ありました。名前は違いますけど苗字は同じです。叙爵日が明治なので、梶原顕正さんの父親か親戚かも」
「こういう名家なら、多分今も続いているだろうし、家系図とかも残っている可能性もあるね」
すごい。絶対に無理だろうと思っていた婚約者を探すという手掛かりが見えた。私と保科くんはパンッと手の平を合わせてハイタッチする。
「だけど、どうやって梶原家の子孫を探すんですか?」
「……あ」
「苗字で探そうにも、多分、梶原なんて苗字の人間は沢山いますよ」
行き詰ってしまって、私は唸り声をあげた。いい線をいっている気がしたのだが、やはり素人では限界がある。
「うーん。光明が見えた気がしたのになぁ」
「とりあえず、俺達の推測ってことで門崎さんに連絡しておきましょう。簪の鑑別結果や、送り主がかなりの経済力がある人間だっただろうという推測も添えて」
保科くんがメールを送ると、私たちがやれることはなくなってしまった。私はノートパソコンを起動して、今回の案件の見積書を作る。出来上がった書類を店長にメールして、今日の仕事は終わりだ。
うーんと伸びをすると、お疲れ様ですと保科くんから声がかかった。どうやらお茶を入れてくれたらしい。白藍の湯飲みからほうじ茶の香りが漂う。
「あんまり疲れてないけどね。今日は、仕事っていうより旅行みたいな感じだったし」
「俺も。先輩と旅行にこられたみたいで、嬉しい」
肩が触れるほどの真横に座って、保科くんは湯呑に口をつける。
もう日はすっかりと暮れて、窓の外は星空が見えている。遠くでヒグラシやマツムシらしき虫が鳴いている音がした。舌で香ばしいほうじ茶を転がしていると、隣に座った保科くんがゆっくりと口をひらいた。
「先輩は、なんでこの仕事をやろうって思ったんですか?」
この仕事をはじめたきっかけを尋ねられて、私は少しだけ眉根を寄せた。
当時のことを思い出すと、苦い思い出までよみがえってくる。
そんな素敵なロビーを堪能することもなく、保科くんは手早く受付を済ませると部屋の鍵を受け取った。ホテリエが案内してくれた部屋は402号室。ごゆっくりと笑顔でホテリエがドアを締めた瞬間、靴も脱がずに保科くんが私に覆いかぶさってきた。
「先輩っ……んっ……」
一秒も待てないとばかりに、性急に唇を奪われる。頭に手を回されて、深く唇が重なった。
唇の間から漏れ出る吐息までもが熱を持っているみたいにとてもあつい。
「っん……先輩……もっと」
ぬるりと入り込んできた舌が口内を蹂躙する。夏の暑さのせいだけじゃない熱で、汗がじんわりと浮かび上がった。足を絡ませるみたいに、膝の間に保科くんが足を割り込んでくる。ぎゅっと身体を抱えられて薄いシャツ越しにの肌が密着した。
なにもかもが暑い。涼を求めるように唇を外すと、ぎらついた保科くんの視線がささる。
「逃がしませんよ」
保科くんはそう言うと、手早く靴を脱いで私を横抱きに抱えてベッドまで移動した。私はまだ靴を履いたままだ。途中で床にポトリと私の靴が落ちたが、拾うこともなくどさりと乱暴にベッドの上に投げ出される。
あっという間に私の上に保科くんが圧し掛かってきて、私は逃げ場を失った。
「ほ、保科くん、せめて、先にシャワーとか」
「待てませんので、諦めて下さい。今すぐ先輩が欲しいんです」
「ん……っ」
私の抵抗を封じるかのように両手を頭上で押さえつけながら、保科くんはまたキスを落とす。少し乱暴と思えるほどの行為は、保科くんの余裕のなさの表れのようでもあった。
***********
「先輩、やっぱり浴衣、似合いますね」
部屋に備え付けてあった浴衣に着替えると、保科くんは嬉しそうににこにこと笑った。
行為のあと、お風呂に入りたいと主張したら、何故か保科くんと一緒にホテルの部屋のお風呂に入ることになってしまった。大浴場があるはずなのに、どうしてこうなったのか。
和室もあるようなホテルだからか、部屋には保科くんの予想どおり浴衣が備えつけられていた。ホテルのロゴが入ったシンプルなデザインの浴衣だったが、保科くんはそれでも満足らしい。髪を結い上げたうなじに、ちゅっと軽くキスを落としてくる。もはや、抵抗する気すら起きない。
「保科くん、簪出して。せっかくだし、ここで鑑別してみよう」
「そうですね、分かりました」
簪の入った桐箱を和室のテーブルに置くと、私は鞄からクロスとルーペ、ペンライトと紫外線ライトを取り出して手袋をはめる。本当は店に持って帰って、顕微鏡等を使ってしっかり鑑別した方がいいのだが、簡易鑑別でもある程度の真贋は分かる。
「保科くんが鑑別する?」
「べっ甲なら、俺よりも先輩が見た方がいいでしょう」
保科くんに言われて、私は桐箱の箱を開けた。慎重に古紙を開くと、ぶわっとモヤが強くなる。鑑別するのにモヤが邪魔そうだと思いながら、袋から簪を取り出した。
「保科くん、大丈夫?」
「大丈夫です。さっき、抱かせてもらったからかな? 今すぐ先輩を襲いたいってほどではありません」
「……そ、そう」
保科くんの返事を聞いて、私は意識を目の前の簪に集中した。
形は品のあるバチ型だ。扇面に施された乱菊の透かしが、職人芸を感じる繊細さで美しい。扇部分はあめ色をした白甲で、アクセントとして一部黒甲が使用されている。黒甲部分には細かな螺鈿細工が施されて、キラキラと複雑な色で輝いている。当時の職人技を感じる複雑な細工が美しい簪だ。本べっ甲となると、やはり価格から幅が薄いものが多い。けれどもこの簪は分厚く面積も多い。細工だけでも素晴らしいが、これがもし本べっ甲ならばかなり良い品だ。
問題はべっ甲の真贋である。年代物だからといって本物だとは限らない。江戸期のものであれば本べっ甲が多いが、大正時代ともなればセルロイドによる練り物や、馬の爪を使ったものなど、擬甲が増えてくる。むしろ、べっ甲が高価だったぶん、擬甲の方が多いともいえる。
「電気、消して」
保科くんに頼んで部屋の電気を消してもらう。できるだけ部屋を暗くし、手で影を作って紫外線ライトを当てる。ライトに当たった部分がうっすらと青白く光る。蛍光反応はあり……と。べっ甲は長波紫外線を照射すると青白く光るのだ。けれど、これだけではまだ真贋は分からない。擬甲の中にも蛍光反応を示す素材は多くあるからだ。
「ありがと、電気つけてくれていいよ」
私が言うと、部屋が再び明るくなる。紫外線ライトを置いて、今度はペンライトとルーペを手に取った。まずは光を当てながら白甲部分の表面をチェックする。どろりとしたあめ色の風合いの中に、細かな泡が連なって見える。つぎに簪の横面を観察する。判別は難しいが、うっすらと横線が連なって層になっているのが分かる。べっ甲はタイマイ甲羅を張り合わせてつくるため、こういった層ができるのだ。同じようにして黒甲部分も確認をする。
「どうですか?」
「うん。本物だと思うよ。見事な品だね。欠けや傷もほとんどないし……呪われてるけど」
店に戻ってから顕微鏡も使ってもう一度しっかり確認したいが、おそらく本物だろうと判断する。クライアントが不要だって判断したら買取りになるだろうけれど、呪われた品の扱いってどうなるんだろう。
「これだけの簪を贈れるってことは、やっぱりこの簪の主はお金持ちだったんだと思うよ。手紙には情報は無かった?」
私が鑑別している間、保科くんは手紙の全文を訳して門崎さんへとメールしていた。こちらも持ち出しの際に、内容を外部の会社に共有していいという許可を店長が得ている。また、店長が手紙の送り主や簪についてクライアントにもヒアリングしてくれたのだが、どちらも心当たりがないそうだ。クライアントは蔵にそんな簪があることすら知らなかったらしい。
「手紙の主の名前は梶原 顕正さんで、婚約者のお名前は民さんだそうですよ。陸軍の所属だったようで、これから中華民国へ向かうと書かれています。書かれた日付は第一次世界大戦の頃ですから、青島戦争ですかね? あとは自分の近況と、戻ったら一緒になろうというようなことが書かれていました」
「顕正さんは、結婚直前に死んじゃったってことなのかな」
「おそらくそうなのでしょうね。けれど、なぜ簪が婚約者の元に届かなかったのか不明ですね。これだけの品物で、それだけの金を持っていたのだとすれば、手紙や品物も信頼できる相手に預けたはず」
私と保科くんは二人で首を傾げた。あれこれと意見を出してみたが、どれも想像の域をでない。そもそも、大正時代の郵便システムがどのような形だったか私達は知らないのだ。
「お金持ちなら、送り主は華族だった可能性もあるよね。じゃあ、もしかして華族名鑑に載ってないかな?」
「本人の名前がなくても、親戚等で同じ苗字の人間がいるかもしれませんね。デジタル版で見られるかも」
保科くんは荷物からタブレットを取り出すと検索をかける。すると、日本の華族が一覧となったサイトが出てきたので、そこから手紙の送り主の名前を探す。
「ありました。名前は違いますけど苗字は同じです。叙爵日が明治なので、梶原顕正さんの父親か親戚かも」
「こういう名家なら、多分今も続いているだろうし、家系図とかも残っている可能性もあるね」
すごい。絶対に無理だろうと思っていた婚約者を探すという手掛かりが見えた。私と保科くんはパンッと手の平を合わせてハイタッチする。
「だけど、どうやって梶原家の子孫を探すんですか?」
「……あ」
「苗字で探そうにも、多分、梶原なんて苗字の人間は沢山いますよ」
行き詰ってしまって、私は唸り声をあげた。いい線をいっている気がしたのだが、やはり素人では限界がある。
「うーん。光明が見えた気がしたのになぁ」
「とりあえず、俺達の推測ってことで門崎さんに連絡しておきましょう。簪の鑑別結果や、送り主がかなりの経済力がある人間だっただろうという推測も添えて」
保科くんがメールを送ると、私たちがやれることはなくなってしまった。私はノートパソコンを起動して、今回の案件の見積書を作る。出来上がった書類を店長にメールして、今日の仕事は終わりだ。
うーんと伸びをすると、お疲れ様ですと保科くんから声がかかった。どうやらお茶を入れてくれたらしい。白藍の湯飲みからほうじ茶の香りが漂う。
「あんまり疲れてないけどね。今日は、仕事っていうより旅行みたいな感じだったし」
「俺も。先輩と旅行にこられたみたいで、嬉しい」
肩が触れるほどの真横に座って、保科くんは湯呑に口をつける。
もう日はすっかりと暮れて、窓の外は星空が見えている。遠くでヒグラシやマツムシらしき虫が鳴いている音がした。舌で香ばしいほうじ茶を転がしていると、隣に座った保科くんがゆっくりと口をひらいた。
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