S級スキル【竜化】持ちの俺、トカゲと間違われて実家を追放されるが、覚醒し竜王に見初められる。今さら戻れと言われてももう遅い。お前たちは、俺たちの属国として面倒を見てやるよ

猪木洋平@【コミカライズ連載中】

147話 竜の加護

「ぐぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

「あまり調子に乗るんじゃない」

 少女の頭を掴み、何度も何度も床へと打ち付ける。
 10回ほど繰り返したところで、少女の抵抗が弱くなった。

「くそっ! くそっ!! やっぱり人族は人族かよ!!」

 涙目で叫ぶ少女。

「おいおい……。獣人としての誇りはどうした? 恩人である俺に、そんな態度を取っていいのか?」

 俺は冷たい視線を向ける。
 すると、彼女はビクリと肩を震わせた。

「ち、畜生……。くそ……分かった……。好きにしろ……。その代わり、母さんにだけは手を出すな……」

「分かっている」

 その言葉を聞き、俺は満足げに笑う。

「服を脱げ。尻をこちらに向けるんだ」

「…………ッ!」

 少女は悔しそうに唇を噛みながらも、ゆっくりとズボンとパンツをおろす。
 そして、言われた通り、後ろ向きで四つん這いの姿勢になった。

「こ、これでいいのかよ?」

「ああ。それでいい。……痛いかもしれんが、しっかり耐えるんだぞ」

「え……? どういうことだ……? ――ひぎぃっ!!! いだいいだいっ!!」

 少女は悲鳴を上げながら懇願する。
 こうして俺は、獣人の奴隷少女レスティに竜の加護を与えたのだった。

コメント

  • ヘンゼルとグレテル

    新着の投稿作品から来ました。トカゲと間違われて追放される初手が面白いです。続きが気になるストーリー展開です。

    1
コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品