S級スキル【竜化】持ちの俺、トカゲと間違われて実家を追放されるが、覚醒し竜王に見初められる。今さら戻れと言われてももう遅い。お前たちは、俺たちの属国として面倒を見てやるよ

猪木洋平@【コミカライズ連載中】

79話 有意義な実験結果

「こ、これでよろしいでしょうか?」

 女は俺の命令通りに、四つん這いになった。
 地面に埋まっている男からも、これならよく見えるだろう。
 四つん這いになっている女の上半身側に俺が、下半身側に男がいる位置取りである。

「うむ」

 俺は、女に指を入れた。
 そして、そのまま掻き回す。

「ひっ!? ……や、やめてくださいっ」

「だめだ」

「ひっ、ひぃぃぃっ」

 女の体が震え出す。
 相当に敏感な体質のようだな。

「そっちの男にも、よく見えてるかな?」

「…………」

 男は答えない。
 だが、ちらりと目線だけ動かして女の方を見ると、「やめてくれ」と言わんばかりに首を振っていた。

「よし……それじゃあ次は、これに奉仕してもらうか」

「……」

 俺はズボンのチャックを開け、自身を取り出した。
 女の顔色が変わる。

「い、いやっ、そんな……大きすぎる!」

「ほら、早くしろよ」

 俺は女の頭を掴んで、俺の下半身に押し付けた。
 男は反抗的な目をしながらも、埋まっているので手出しができない。

「うぅ……は、はい……」

 女が動き出す。

「ほう。なかなか上手いじゃないか」

「…………」

「ははは、怖いなぁ」

 男が憎々しげな目で睨みつけてくる。
 女の方はすっかり従順になっているな。
 これなら――

「おごっ!?」

 突然、女がくぐもった声を出した。

「どうした? 奉仕が止まっているぞ」

「……っ」

 女はなんとか命令に従ってくれる。
 しかし、そのペースは明らかに落ちていた。
 それもそのはず。
 俺は女に奉仕させた状態のまま、下半身に手をやっているのだ。

「うっぷ、うぷっ……」

「苦しいか? それもこれも、無能なリーダーに従って俺に逆らったからだ。かわいそうになぁ」

 男の方をチラリと見る。

「ぐっ、ふざっけるなぁぁぁ!!」

 男の怒りは頂点に達しているようだった。
 もう、耐えられないという感じだ。
 この女とは恋仲ではなかったようだが、その一歩前くらいの関係ではあったのだろう。

「やれやれ。仲間思いなことだ」

 俺はため息をつくと、女に突っ込んでいたモノと指をそれぞれ引き抜いた。

「ひゃうん!?」

 女がビクッとする。

「なんだ、物足りなかったか?」

「くっ、この鬼畜野郎がぁ!」

 男が叫ぶ。

「弱気になったり威勢良くなったり、忙しい奴だな」

「黙れ!」

 男は怒りに任せて怒鳴った後、ハッとした顔をする。
 そして、何かを察したのか急に大人しくなった。

「やっとわかったか」

 俺は女を担ぎ上げ、男の前に移動する。

「て、てめぇ、何のマネだ!?」

「知れたこと。お前が狙っていたであろう女が俺のものになる瞬間を、しっかり目に焼き付けさせてやるんだよ」

「なっ!?」

 男は絶句していた。
 まぁ、自分が大切に思っていた女が蹂躙されようとしているともなれば、動揺もするだろう。

(……ん? 何だか胸の奥が痛むような……。これはどういうことだ?)

 わからない。
 自分が何かとんでもないことをしてしまっている気がする。
 だが、その違和感はすぐに消えてなくなった。

「気のせいか……。まぁいい。気を取り直して、実験を再開しよう」

 俺は冒険者たちを使って心ゆくまで実験を行っていく。
 女を目の前で蹂躙してやることにより、リーダー格の男はついに奴隷契約に屈した。
 対象者が覚醒状態かつ俺から微量の魔力しか流さなくとも、精神的に追い詰めてやれば奴隷契約は成立するらしい。

 また、女の方は、散々鳴かせてから奴隷の首輪をはめてやると、微量の魔力であっさりと屈服した。
 手順は逆だが、精神的に追い詰めてから奴隷の首輪をはめることでも、奴隷契約は成立するようである。

 キーネの元仲間たち4人全員が俺の奴隷となったタイミングで、それぞれを物理的には解放してやった。
 キーネは少し悲しそうにしていたが、元仲間たちが殺されなかったことに安堵もしているようだった。

 リリアはさして興味がなさそうである。
 竜王である彼女は、俺が頼めばいろいろと手伝ってはくれるものの、主体的に人族と関わろうとはしない。

(有意義な実験結果になったな。今後、オモチャを好きなだけ増やせそうだ。これなら、このストレアの町を……)

 俺は今後に思いを馳せ、ニヤリと笑ったのだった。

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