【完結】ロリコンなせいで追放された魔術師、可愛い愛弟子をとって隣国で自由気ままに成りあがるスローライフ!

ノベルバユーザー542862

第5話 パールトン邸


レティスちゃんは、もうすぐそこ。

そう思うだけで胸が高鳴る。

エゴスに連れられて、綺麗に舗装された通りをいくと、立派な屋敷が見えてきた。

「採用試験を通過したサラモンド殿には、先ほどお会いになられた、レティスお嬢様の家庭教師をしていただきます。
もれもろの精査はあとでいたしますが、あなたは、プラクティカ様が直々に選ばれた方ですので、ご心配はなく。ほとんど確認作業のようなものです」

エゴスは「ここです」と言い、おもむろに門をくぐってなかへ。

遠くの噴水まで伸びる白亜の道をいく。

両サイドにたち並ぶ不死鳥を模した彫刻たちと、庭師に整えられただろう植え込み。
豪華絢爛ごうかけんらんとはまさに、この事か。

「どうして俺が選ばれたんでしょうか。ハッキリ言って、プラクティカさんがちょくせつ魔術の手ほどきをした方が、はるかに良いように思うのですが……」

彼女は教育者であり、魔術師の最高峰でもあるだろうに。

「奥様は大変にお忙しいのです。それに、あなたを選ばれたのは奥様であって、奥様ではない。
レティスお嬢様が『わがままを、きいてくれる、やさしいひと!』……とご所望なさったゆえに、奥様が最適な人材を選定したのですよ」

エゴスのレティスを模した裏声に吐き気をもよおす。

やれやれ、あのプラクティカは、この俺が重度の少女趣味だと知っているのか。

「あ、そういえば、プラクティカさんは、なぜあれほどに若いんですか? レティスちゃ、お嬢様は幼いとはいえ、さすがに若すぎるでしょう?」
「あれは秘術の一つです。奥様は不老不死の研究をなされている」
「圧倒的に禁忌をおかしてる感がいなめないですけど……まぁ、とりあえずわかりましたよ」

あれれー、俺の就職先、ほんとうに平気かな?

エゴスは快活に笑い飛ばしながら、たどり着いた玄関扉をあけて、俺をなかへ向かい入れてくれた。

なかにプラクティカの姿はなかった。
エゴスに案内されて、広大すぎるダンスホールに通されると、そこでメイドのスカートなかにもぐって遊んでるレティスちゃんを発見。

鼻息あらく、紳士のまなざしで歩みよる。

「っ、そ、そんな、熱烈なまなざしで見つめられると、こ、困ります……ッ」

黒髪黒目の美しいメイドは、視線を泳がせて手でくちもとを押さえた、ほざく。

年齢は20歳ぜんご、清楚で身なりもよく、とても愛らしいがーー、

「お前じゃない、きょの年増としまっ!」
「きゃっ!?」

メイドのロングスカートをめくり上げる。

「うわぁ! なんかきたー!?」
「レティスお嬢様、ただいま、あなたの従順なるシモベが参りました」

ふわりと舞う布地のなかに、白いパンティ、柔らか青髪の幼女をみつけ、1ミリも迷わずに幼女ーーレティスお嬢様のまえにひざまづく。

今朝は帝国の姫さまに会えず、ヨウジョニウムが足りなかったからな。危うく気が触れるところだった。

ああ、なんたる幸福。

若干、引かれて恐がられてる気がするけど、まぁ許容範囲だろう。

セーフだ、セーフだよ。


⌛︎⌛︎⌛︎


このあと、メイドに死ぬほどボコられた。

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