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【未完結】異世界帰りした英雄はソシャゲ運営で最強ビジネスはじめます!

ノベルバユーザー542862

第13話 悪く思ってくれるなよ


「グンホー本社への道のり」
『100メートル先、右方向です』

自治官から奪ったスマホのSariに道を訪ねつつ、柴犬の変装で堂々と大通りをいく。

道中、『柴犬を認識する能力』をつど、自治官から奪っていけば、書かれる必要がない事に気がついたのだ。まさに天才の発想である。

いきなり狙撃でもされたら敵わないが、相手型も不審というだけでいきなり射殺してきたりはしないだろうと、ある種この街の秩序を信用しての行動だ。

「本社についたらとりあえず、命令をだした人物まで辿って、この不可解な指名手配を解除させる」
「ですね。何もしてないのに撃たれるなんて、いくらアキラさんが残酷な剥奪者だからって、可哀想ですものね」

スズには悪いが、俺には逮捕される心当たりがあるのでここはスルー。何もしてないのに、という部分には否定も肯定もしない。

ただ、まぁ、詐欺容疑がかかっている訳もなく、さらに神級能力ドームズ・アビリティ能力化コンプレッション』が破れたという確信がない以上、俺がなんの容疑を掛けられているのかは、知っておかなくてはなるまい。


⌛︎⌛︎⌛︎


しばらくのち、幾度となく柴犬フェイスマスクを疑われながらも、俺たちはグンホー本社まえの通りへとやってきていた。

「スズ、見ろ。グンホーの社員が出てくるだろう? 彼らのうちからアプリ開発に必要な能力をスズに移植することで、お前は人類最高のアプリ開発技術をひとりで保持することになる。複数の才能が組み合わさることで、新たに見えてくる境地もあるだろう」

「なむなむ。グンホーさんたちすみません。私の出世のためには仕方ないんです、なむなむ」

さして謝意を感じない合掌を了解の意とし、俺は眼鏡をかけたいかにもエンジニアな輩たちへ視線をむける。

今宵の勤労を終えた彼らには申し訳ないが、これが大競走時代の弱肉強食なのだ。

悪く思ってくれるなよ。


⌛︎⌛︎⌛︎


「……ミスター。あの男のリーク通り、異世界の大英雄が、この千代田の街に紛れ込んだようだ」

暗い部屋。意図して光量のしぼられた最上階。
繁栄を一望できる眺めのいいペントハウスのテラスで、星空のした、バスローブ姿の男はプールサイドでグラスをかたむける。

「異世界、まだ見ぬ宝が眠る場所、ほかの誰も辿りついていない市場。もうひとつの火星ーー」

グラスのなかの高級ワインを弄び、唇をとがらせて男は静かな声でならべていく。

「ーーあぁ、なんと素晴らしい。手付かずの地下油田を掘り当てたとでもと言うのか。うん、いいだろう、やろう。ネイティブアメリカンを追い詰めるとしようじゃないか。大英雄、と言ったか? 彼には、あいつらよりも早く、我が社を開拓地へ案内して貰わなくては」


男は不敵に笑い、グラスをかたわらの子机においた。
腰掛けの手元、映しだされる立体的半透明のコンソールで操作して、
可動チェア起こすと、彼は着こなしていたバスローブを脱ぎさり、すぐ横のプールの中へと浸かっていく。

「大英雄、重課金アギトを殺さずに連れてきたまえ、氷室ひむろ

「了解だ、ミスター」

主人の声にこたえ、高層のテラスからひとつの影が街へと舞い降りた。

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