話題のラノベや投稿小説を無料で読むならノベルバ

【完結】努力の怪物が指パッチンを極めたら世界最強に〜スキル【収納】の発動を指パッチンに″限定″したら無限の可能性が待っていた〜

ノベルバユーザー542862

第49話 マクスウェル、まだゴールじゃない


頬がヒリヒリする。
聖女のビンタって痛いんだな。

って、そんなこと考えてる場合か、俺。

ご主人マスター!?」
「ぅぅ、ジーク、平気だ、大丈夫……」

殴られた俺のもとへジークが駆け寄ってきて、心配そうに見つめてくる。

やっぱり、優しい奴だ。

ただ、俺は彼ではなく、涙目のマリーが俺のことを睨みつけていることに気が向いて仕方がないが。

それにしても、マリーの感情が読み取れない。

泣きながら怒っていらっしゃる?
どうしてだ?

「マリー、何を……」

「ぜーんぶハズレよ、馬鹿! よくそれで自分のこと勘が鋭いなんて言えたわね! ノーコメントっていうのは、聖女としてマックスとずっと一緒にいたいくらい、一緒のいるのが楽しいなんて言えないからよ! それなのに、一晩考えた答えがソレ?! 何透かした顔して立ち去ろうとしてんのよ、馬鹿、ぁ!」

ーーベチンッ

「痛っ?!」

また叩かれた。

これはマリーの心からの叫び?
この全てが彼女の本当の感情の奔流だと?

彼女は彼女自身の感情と本能にしたがって、楽しいな、と感じるから俺と一緒にいてくれたのか。

なんてこった。

それを全く逆に読み違えた末に、推理を明かす名探偵がごとく思考を披露して、ご褒美を……じゃなくて怒りのビンタをぺちぺち食らうとは。

あまりの恥ずかしさに顔から火が出そうだ。
熱い、悶え死にたい。

「マリー……ごめん、えっと、これからもよろしく……?」

慎重に言葉を選ぶ。

「うぅ、本当によろしくだわ、馬鹿! だから聖女に釣り合わないなんて言わないで、わたしたちは…………ほら、幼馴染にして、親友じゃない!」
「っ!」

親友だと!

何という事だ。
ここ最近『聖女の騎士』に大昇進したというのに、さらなる大昇格をしてしまったぞ。
いやはや、もうこれはゴールと言ってもいい。
現実的にこれ以上の関係の向上がない、俺が得られる可能性の話では、この親友ポジションは【施しの聖女】にもっとも近い特等席だ。

俺は夢見心地で、マリーが泣き止むまでぺちぺちされ続けた。


その後、泣きやんだマリーと、夢のような飛躍にふわふわした心持ちの俺は、この晩、花見をすごく楽しむこととなった。


マリーと2人。
夜桜を見上げて芝の上に隣あって寝転がり、たまにほっぺたを彼女につつかれる。

「えへへ、楽しいね、マックス♪」
「ほわぁ……ハッ! そ、そうだね、マリー。俺も今、すっごく楽しいよ」

横でケラケラと笑うマリーを見つめて、今朝けさでは考えられない幸福のインフレーションに寿命が伸びるのを感じながら、俺たちはいつまでも笑いあった。

ただ、まわりのチンピラ騎士ども、ジークタリアス聖女ファンからの視線が怖かった。


第四章 春桜の安泰 〜完〜

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「面白い!」「面白くなりそう!」
「続きが気になる!「更新してくれ!」

そう思ってくれたら、広告の下にある評価の星「☆☆☆」を「★★★」にしてフィードバックしてほしいです!

ほんとうに大事なポイントです!
評価してもらえると、続きを書くモチベがめっちゃ上がるので最高の応援になります!

「【完結】努力の怪物が指パッチンを極めたら世界最強に〜スキル【収納】の発動を指パッチンに″限定″したら無限の可能性が待っていた〜」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く