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【完結】努力の怪物が指パッチンを極めたら世界最強に〜スキル【収納】の発動を指パッチンに″限定″したら無限の可能性が待っていた〜

ノベルバユーザー542862

第45話 霧街の孤影 後編


自身の闇を言及されるオーウェンは、黙ってそれを聞きいる。

何も感じてないような、起伏のない表情を見て、ドゥアはニタリと微笑んだ。

(クールぶってるが、確実に効いてるぞ、ふふ。仲間を殺し、街を騙して英雄を気取りだなんて、こいつの本性は獣のように醜いクズだ。剣の腕は確かだが、それも私には敵わないーーこいつは問題なく殺せる)

「どうした? その魔剣で斬りかかってこないのかな? では、こちらからいくぞ?」

オーウェンは冷めた表情で刀の先をふって、言外に「はやくこい」と伝える。

「チッ、生意気な若造が!」

ドゥアは床を踏みくだき、初撃とは比べ物にならない速さでオーウェンとの間合いを殺した。

目を見張る『剣豪』。

ドゥアはオーウェンの刀の間合いギリギリでブレーキを掛けると、左手にもった剣を滑らせるようにふる。

その瞬間、ドゥアの腕が″ブレる″ような幻覚をまとい、残像を作りだした。

オーウェンはその斬撃に見覚えがあり、同時に現状では防御困難ゆえに、後ろへと大きくバックステップして″音を捨てた剣先″を・とも避けきる。

「ほう、『二重奏にじゅうそう』を凌ぐか。流石、ではこっちはどうだ?」

逃げるオーウェンにすかさず追いすがるドゥア。

今度は目にも止まらぬ剣先で、首筋、右脇腹、左脇腹のに斬りこんでくる。

オーウェンは太ももを、鮮やかに斬られながらも、またしても凌ぎきった。

「血鬼流を極めた者は、その速すぎる剣筋ゆえに、同時に複数箇所を斬り落とせるというが……ふむ」

感心したように、つぶやくオーウェン。

「ほほぅ、やるじゃないか」『三重奏さんじゅうそう』をかわしたやつは久しぶりだ。そうだ、このドゥアは血鬼流の伝説を体現した男だ。元神殿騎士も捨てたものじゃないだろう?」

ドゥアは楽しげに笑い、ふたたび足軽にオーウェンへ接近。

同時に襲いくる苛烈な刃に、オーウェンの体の傷は増すばかりだ。

「どうした、どうした! このまま出血で倒れられたんじゃ面白くないぞ! 久々に骨のあるやつに会えたんだ、この私を楽しませてくれよ!」

高笑いして、腕をしならせ、剣を走らせるドゥア。

またしてもあの不可避の『三重奏さんじゅうそう』がせまる。

「……伝説はーー」

オーウェンは口を開きかけーーーーふと、剣を鞘に納めてしまった。

瞬間。

笑顔を詰まらせたドゥアの剣が、残像を霧散させ、オーウェンの首筋に優しくふれて、

オーウェンは冷たい刃の感触を気にせず、言葉をつづける。

「伝説では血鬼流の奥義『血尸斬ちかばねぎり』はの刃を重ねて放ったという」

「ぁ、ぁぉ……ッ」

ボソリとつぶやくオーウェンは、首筋に突きつけられた刃をを指でどかし、呑気に歩いて扉へと向かう。

驚愕に目を見開くドゥア。

その腕が、ずシャリと重たい音をたて、血の糸を引きながら肩から流れ落ちた。

それだけではない。

ドゥアのもう片方の腕、右くるぶし、右膝、左膝、左脇腹から右肩にかけて、そして左の首筋もーー。

すべてから同時に血を吹き出して、ドゥアが声にもならない苦痛を奇音にしてはき、絶命していく。

「お゛ぅ、えん、貴様、は……一体……ッ!?」

「ただの罪人だ。正義のため、不確かな行き止まりを越えるため……そうのたまって、長年の友にすら手にかけたクズの仲間だ」

オーウェンはそう言い残して部屋を出ていった。

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