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燃費最悪の外れスキル【時空剣】のせいで追放された俺、燃費問題を解決して最強となる。戻って来ていいと言われるがもう遅い。

ノベルバユーザー542862

収納空間


幽界卿アデオンロードのおかけで、ずいぶんとたくさんのララを貯めれそうだ。

「とはいえ、もっと収入を増やしたいな」

理由がある。

それは、ある技が今しがた開発できたからだ。

俺は黒い指輪に視線をおとす。

──────────────────

残高
17,104ララ

──【時空剣】

技名:抜剣
コスト:-100ララ
備考:異界に返還すると+100ララ

技名:装備
コスト:-10ララ/毎秒
備考:装備中、継続して魔力消費

技名:収束重撃波・小
コスト:-8,000ララ

技名:収束斬・小
コスト:-1,000ララ

技名:抜剣・射出
コスト:-150ララ
備考:異界に還元すると+100ララ

技名:収納 NEW!
コスト:-1000
備考:1m四方の永久空間を異界に開く

──────────────────

収納という技が増えた。
これはモノを空間にしまう便利さに気が付いてしまったので、開発した技だ。

今から、この技で何ができるのか実験を始めようと思う。

まずは、俺は目の前にできた亀裂を、左右に押し開いた。

すると、くらい1m四方の空間がそこには広がっていた。

「1,000ララでこのサイズの部屋を作れるのか」

安くはないが、利便性を考えれば当然の対価かもしれない。

しかも維持費はかからないと来た。
良いじゃないか。

「もう1,000ララ使ったらどうなるんだ?」

俺は指輪から、空間へ1,000ララ分の魔力を吸わせる。

「おっ、ちょっと広がったな」

気持ち空間が四方へ膨らんだ。
なるほど、1,000ララ分の魔力を追加すれば、縦横1m分の空間を拡張できるらしい。

「うーん、でもお金ないからなあ……」

俺は人が立っても入れるように、もう2,000ララ分だけ空間を拡張した。

魔力の明かりなのか、四方が黒い壁でおおわれているのに、不思議と暗くはない。
これなら明かり無くても、十分に視認可能だろう。

「ほかには……ん? これは?」

壁に何かが彫られている。
それは、梟の模様のように見えた。

俺は別に愛鳥家というわけではないのだがな。
なんでこんなものがあるのだろうか。

「まあいいか」

模様のほかには、別段目立ったものはなかった。

俺は収納スペースとして十分使えるとして判断し、この日の実験を終了した。

──5日後

俺はある違和感を得ていた。

「妙に新鮮だな……」

それは、剣の稽古の休憩中に、かじっていたリンゴに対する違和感だ。

5日前、小腹がすいた時食べようと思って入れておいたのだが、すっかり忘れており、本日発見に至り、かじってみたのだ。

鮮度に関してはなにも期待していなかったのだが、これが驚くことに、採れたての果実そのものの水水しさを誇っているのだ。

確かに、木からもぎとって、そのまま放り込んだが、流石に5日間も鮮度が保たれるとは思えない。

「もしかして、収納空間だと鮮度が保たれるのか?」

俺は実験をすることにした。

かじりかけのリンゴ、温かいスープ、そして懐中時計──。

これらを空間にしまった。

さて、どうなるのか。

──2日後

俺は空間を開いた。

さっそく、スープを手に取ると、

「温かい。時計の時間もすすんでない」

リンゴも水水しかった。

俺はひとつの結論を得た。

どうやら、この収納空間、鮮度を保つというより、時間そのものが進んでないらしい。

「異界だからかな? もしかして、時間という概念自体ないのか?」

あるいは時間という概念を無意識に時空剣で操作して、止めているのか……考察は尽きない。

今、考えても仕方ない、か。

俺は、このあと、いくつかの実験をした。

結果、3つの特徴を確認した。

①収納空間の中では、入り口を閉じた状態では時間が経過しないこと
②生き物が中にいる状態では、収納空間を完全に閉じれないこと
③運動の時間もとまること

これらの能力はどれも強力だ。
特に③はすごい。

俺は時空剣を手で投げて、新しく開いた収納用の空間の入り口に入れた。

剣がすっぽり入った瞬間に入り口を閉じる。

今度は入り口の地面と水平に開いた。
すると、勢いよく収納空間から剣が飛び出して地面に突き刺さった。

「いいな。これならお金かからないぞ」

これは、射出──バージョンⅡと名付けよう。

-50ララを使って撃つより、手動で投げてるので威力は落ちるが、魔力を使わない分、コストパフォーマンスはずっと優れている。

最近の俺は、無料とか、半額という言葉が好きなのだ。

「我が師よ、いったい何をしているというのですか? 夜の闇へ、夢中になって剣を投げ入れるなど。ふふふ、あるいは、もうとっくに引き返せない闇に飲まれてしまったとでも?」

俺はノエルに揶揄われながらも、この日から、100本の時空剣を、バージョン2で撃てるように収納空間に待機させるようになった。



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