ステータス最弱の転生者

僕ちゃん

十話 僕の職業

《あなたの職業は画家です》

 えっ?耳がおかしくなったのかと思った。ここって異世界でしょ?······画家·······普通の職業じゃん。
 勇者とか賢者とかそんな職業ばかり想像してた僕には、、、画家? そんなの信じられなかった。こんなことなら職業のことなど気付かなかったらよかった....

《職業スキル『インク・筆生成』『風景完全記憶』が生成されました。》

 職業でスキルも決まるのか、、職業めっちゃ大事じゃん!!さらに落ち込む ↓↓↓↓
 まー、とりあえず「《風景・筆生成》」頭の中でスキルを唱えてみる。····えっ?僕の手に先っぽにインクがついた筆がいつの間にか握られていた....色選ベないのかな?
 とりあえず何か書いてみるか、僕は目の前の風景を書き初めた....めっちゃ夢中で、、一瞬で書き終わった。····別に絵はうまいわけじゃない···こんなので画家なんかできるのかよ?自分の職業を恨んだ。 うんっ?ここで僕はやっと気付いく確かに僕の絵は下手だった、でも色は?僕が望んだままの僕が見たままの色になっている。しかも僕は一度風景を見ただけで一度も顔を上げずに書ききった....風景完全記憶か?この職業すごいかも!?   が か を目指すならな!! 僕が望んだのは戦う能力だ。インクでどーやって戦うんだよぉーーー!

 待てよ?画家の職業を得たんだ....そう、職業だ!!これは冒険者やめても大丈夫なんじゃ??僕はすぐに画家のギルドかまたは師匠になってくれる人を探しに行った。

「・・・・・・」

 そんな人一人もいなかった....わざわざ図書館にまで行って調べたがわかったことは、一番最近で300年前にこの職業の人がいたということ、、そしてその人『ヒロシゲ・ウタガワ』の絵が王都にかざらているということだけだった。この職業になる確率は0.00000001%以下だった...僕はなんて幸運なんだ!いや、この場合は不運か!!
 せっかく図書館に来たので他にもいっぱい調べた。まずは、、レベル10ごとにスキルが一つ生成されること...僕は今22レベルだった!
 そして150レベルで職業がカンストし、そのあと進化または新しい職業を得れるということ、また80レベルになったときレベルをリセットして転職できるということ。
 職業について分かったことはそれだけだった.....とりあえず...強くなるにも転職するにもレベルを上げるしかないか!!冒険者の仕事するか、しゃーないもんな。

 実はそこまでもう冒険者の仕事は怖くはなくなっていた。ただ嫌なだけだ!!なぜ怖くないって? 僕の運が、本当に凄いことが分かったからだ。多分僕は絶対に死なないようになっている。幸運によって...そしてもし死んでも...指輪がある、、賢者様にもらった、、この指輪で助かる確率は20%...少なく感じるかもしれない······でも、1/5ってことだ。五回に一回も助かる·····     これは僕が死ぬわけがない!!僕はもっと凄い確率の世界で生きている、、あのスキルはチートなんだ、、、僕はようやく自覚した。


 僕はこの時、悪魔的な計画を思い付いた。 この異世界で生き残るための....そして僕がこの世界で最強になるための・・・・・

 
















 
 

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