魔王に転生したら勇者に殺される運命だった話
23話 旅立ち
『消えた勇者』これがこの2年間ずっと人間界で騒がれていたことだ。確かに聖剣エクスカリバーは抜かれた。
しかし、勇者は消えた、、聖剣が使われた気配もない。もちろん勇者の正体を知るものもいない。
結果、勇者は悪とされた。魔王を討伐しない勇者は悪だ。そして懸賞金もかけられた。完全なる悪にされた。魔王討伐よりも国は勇者討伐に力を入れている。
勇者は逆賊。見つけるだけでお金が払われる。嘘の情報が売買され、、勇者はさらなる悪になっていった。
その間にも人間界は魔物に襲われる。ゲートを使いどこにでも現れる。全ての人を助けることは無理だ、必ず傷つく人がでてくる、、そこで生まれた憎しみはまた勇者に向けられる。
今は勇者を倒すことが正義とされている。そんな中、国はある発表をした。勇者の有益な情報を得たと、そしてその情報と国宝『斬鉄剣』を勝者に渡すトーナメントを開催すると。
この発表は人間界を震撼させた。国ごとの最強を名乗る冒険者がこぞって立候補した。勇者を殺せば自分が勇者になれる。皆そう信じていた。
つまりアポロを殺すと。国がアポロの情報を渡すと。アポロは勇者、、でも誰にもばれている訳がなかった。しかし国が発表した。確実な情報じゃないのにそんなことをするわけがない...
今日はアポロと別れてちょうど2年目。再会の...魔王と勇者のパーティー結成の日だ。待ちに待った日だった。
「ごめん...」
でも僕は...アポロとの約束を破った。トーナメントに出場しに行った。アポロの情報を他に渡す訳にはいかなかったからだ....
アポロ以外の勇者ではいけないんだ。違う勇者では僕の命が危ない...完全なる僕の都合だったけど、、死んで欲しくないのは本当だった。
『消えた勇者』は一生そのままで良かった。勇者は一生隠れててくれて良かった。そのまま大魔王も魔神も僕が倒して、、、人間を襲う魔物を0にする。
そして...『消えた魔王』と、呼ばれたい。人間に狙われなかったら、僕が勇者に殺される#運命__・__#もなくなる。
だから僕は迷わずトーナメントに参加した。決勝戦に残り、国の闘技場で戦えるのは8人だけだったけど僕とマリクルースは余裕で予選を突破した。
「えっ?」
思わず声がでた。だってアポロがいた。決勝に残った8人の中に...それだけじゃない。
パルン・クルン、ジャック・プルーノ、グレーテル・ベックマン、アラン・ヒュンケルト僕の身内がほぼ全員残ったいた。
キタロー、、ユンダ・キタローだけまさかの予選落ちだ...でも8人中7人が知り合いという無茶苦茶な状態になってしまった。
しかも、、アポロともう1人以外は全員魔族だ。人間の世界の大会なのに。僕は魔族かどうか怪しいけど...
キタロー以外はそれぞれの国で一番の冒険者になっていたらしい。たった2年でだ...さすが元四天王というだけあった。
アランも腹心の部下とまではいかないが、その強さとカリスマ性で王、ダンテに一目おかれるようにはなったらしい。
「アポロ! 久しぶり。」
僕はアポロだけに声をかけた。他のメンバーとは、人間界で関わりがある方がおかしいからだ。
「ケント?」
アポロもまさかここで会えるとは思っていなかったから本当にびっくりしていた。でも運命は僕達を出会わせた。
僕達は心の底から再会を喜びあい。どちらもトーナメントを大事にしたことを、どこかここで会えるのではと思っていたことを笑いあった。
計らずとも約束の日に再会し、新しい冒険を始めることができた。しかし分かっていなかった...
元四天王や勇者達と戦うトーナメントのレベルの高さを...身内だからとどこか安心しきっていた。
そしてマリクルースと戦う可能性があるということを・・・・・
しかし、勇者は消えた、、聖剣が使われた気配もない。もちろん勇者の正体を知るものもいない。
結果、勇者は悪とされた。魔王を討伐しない勇者は悪だ。そして懸賞金もかけられた。完全なる悪にされた。魔王討伐よりも国は勇者討伐に力を入れている。
勇者は逆賊。見つけるだけでお金が払われる。嘘の情報が売買され、、勇者はさらなる悪になっていった。
その間にも人間界は魔物に襲われる。ゲートを使いどこにでも現れる。全ての人を助けることは無理だ、必ず傷つく人がでてくる、、そこで生まれた憎しみはまた勇者に向けられる。
今は勇者を倒すことが正義とされている。そんな中、国はある発表をした。勇者の有益な情報を得たと、そしてその情報と国宝『斬鉄剣』を勝者に渡すトーナメントを開催すると。
この発表は人間界を震撼させた。国ごとの最強を名乗る冒険者がこぞって立候補した。勇者を殺せば自分が勇者になれる。皆そう信じていた。
つまりアポロを殺すと。国がアポロの情報を渡すと。アポロは勇者、、でも誰にもばれている訳がなかった。しかし国が発表した。確実な情報じゃないのにそんなことをするわけがない...
今日はアポロと別れてちょうど2年目。再会の...魔王と勇者のパーティー結成の日だ。待ちに待った日だった。
「ごめん...」
でも僕は...アポロとの約束を破った。トーナメントに出場しに行った。アポロの情報を他に渡す訳にはいかなかったからだ....
アポロ以外の勇者ではいけないんだ。違う勇者では僕の命が危ない...完全なる僕の都合だったけど、、死んで欲しくないのは本当だった。
『消えた勇者』は一生そのままで良かった。勇者は一生隠れててくれて良かった。そのまま大魔王も魔神も僕が倒して、、、人間を襲う魔物を0にする。
そして...『消えた魔王』と、呼ばれたい。人間に狙われなかったら、僕が勇者に殺される#運命__・__#もなくなる。
だから僕は迷わずトーナメントに参加した。決勝戦に残り、国の闘技場で戦えるのは8人だけだったけど僕とマリクルースは余裕で予選を突破した。
「えっ?」
思わず声がでた。だってアポロがいた。決勝に残った8人の中に...それだけじゃない。
パルン・クルン、ジャック・プルーノ、グレーテル・ベックマン、アラン・ヒュンケルト僕の身内がほぼ全員残ったいた。
キタロー、、ユンダ・キタローだけまさかの予選落ちだ...でも8人中7人が知り合いという無茶苦茶な状態になってしまった。
しかも、、アポロともう1人以外は全員魔族だ。人間の世界の大会なのに。僕は魔族かどうか怪しいけど...
キタロー以外はそれぞれの国で一番の冒険者になっていたらしい。たった2年でだ...さすが元四天王というだけあった。
アランも腹心の部下とまではいかないが、その強さとカリスマ性で王、ダンテに一目おかれるようにはなったらしい。
「アポロ! 久しぶり。」
僕はアポロだけに声をかけた。他のメンバーとは、人間界で関わりがある方がおかしいからだ。
「ケント?」
アポロもまさかここで会えるとは思っていなかったから本当にびっくりしていた。でも運命は僕達を出会わせた。
僕達は心の底から再会を喜びあい。どちらもトーナメントを大事にしたことを、どこかここで会えるのではと思っていたことを笑いあった。
計らずとも約束の日に再会し、新しい冒険を始めることができた。しかし分かっていなかった...
元四天王や勇者達と戦うトーナメントのレベルの高さを...身内だからとどこか安心しきっていた。
そしてマリクルースと戦う可能性があるということを・・・・・
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