異世界マゼマゼ奮闘記
実戦投入のための持ち物の練習
次の日も模擬練習を行った。
今日もミーティングを入れながらである。が、昨日で成功率2ケタにいっているので、今日は精度上げである。
今まで書かなかったが、毎日ペアを変えている。
ペアを固定するにはまだ早い気がするし、配達員と配達員、ナビゲーターとナビゲーターというペアも組んだりしている。
あまり最初から分業意識を持たせないようにしている。
あと、優秀者と優秀者、成功率の悪い者同士というペアも組んでいる。
精度の悪い者同士でどうやって成功させるかを考えてもらうためである。
六階の食堂にてのミーティングのとき、汲広が、
「今日は行き先に失敗した者は居るか?」
「はい。私、200m違うところに出てしまって…」
「そのとき、ペアはフォローしてくれたか?」
「はい。フォローしてもらったら目的地に着きました」
「失敗は失敗だが、それなら大丈夫だろう。で、それはイメージした場所が悪かったのか、イメージは合っていたが他の場所に出た。どっちだ?」
「イメージが間違っていました」
やはり、地理の能力がどうも精度が足りない者が居る。
他にも失敗した者が居るが、似たり寄ったりで、地理の能力の失敗であった。
すると汲広が、
「それは、地理の能力の精度を上げないとまた起こるな。失敗しなくなった者に聞いて、コツを掴め。それでは互いに話し合え」
食堂に居る者がガヤガヤと話し始めた。すると、アントネラが、
「これで精度が上がってくれればいいのですが」
「そうだな。上がってもらわなければ困る」
話し合っているメンバーを見守る汲広とアントネラであった。
元々失敗知らずのメンバーは、全部成功なので、成績は横ばいだが、精度の悪かった者も、模擬練習とミーティングの組み合わせで、徐々に成功率が上がってきている。
以前失敗した者の中にも、全部成功させる者も出てきている。
そこで、終礼が終わり、報告がてら、疋田野課長に相談してみる。
「昨日、成功率が2ケタに乗って、行き先を間違えても200mくらい。それで、パートナーに修正してもらうと行き先にドンピシャで着くようになりました」
「おぉ、そうか。段々と育っているのだな」
「そこで、徐々に実際の荷物の配達を入れていきたいのですが、いかがでしょう?」
「そうだな。お試しも交えて成績の良い者から実戦投入するのもいいかも知れん。ちょっと上司にバイク便の仕事を回せるように相談してみるよ」
それから2日、模擬練習とミーティングの組み合わせで練習させている。
その間、全体の成功率も上がっている。
2日目の終わり、疋田野課長に報告に行くと、
「上司から、バイク便の仕事を回す許可が下りた。最初は優秀者だけになるが、仕事は明後日からだ。明日伝えておいてくれ」
瞬達便の初仕事が明後日に決まった。
次の日の朝礼は、疋田野課長も出席している。
「瞬達便の初仕事が決まった。明日だ。まずは失敗しない者から配達を始める。配達に必要な物を疋田野課長から説明してもらうから、全員覚えるように」
皆、土のう袋の能力を使えるので持ち物が多い。
配達元でその場で現金のやり取りを行うことがあるため、全種類の小銭の入ったポーチ、ハンディーターミナル。
これは、伝票のバーコードを読んで、寸法などの必要事項を入力すれば、配送料が出るものである。
配送をあまり頼まないお客様は、その場で配送料をいただき、配送をよく頼むお客様は月の決まった日にまとめてのお支払いのため、配送物のデータを会社に送るためにはハンディーターミナルは必須のアイテムなのである。
そして、お客様が配達伝票を持っていないときの予備の配達伝票、配達伝票がすでに張り付けてある厚紙の封筒、大きさに別れていて2種類。
これは、紙を運搬することが多いからだ。
あと、製図など、大判の物を折りたたまずに運べる筒も用意しておくが、たいていはお客様が容器を用意される場合がほとんどらしい。
ここで、一番のネックになるのがハンディーターミナルの取り扱いだ。
瞬達便メンバーには配達経験があり、ちょっと物が増えたなぁというくらいで扱いを知っている者がほとんどだったが、配達未経験者も若干居る。
疋田野部長が教えてくれるといいのだが、課長も忙しい。
慣れている者が多いのだからと瞬達便メンバーの中で、扱いを知っていて、地図の能力が完璧な者が使い方を知らない者に、使い方を教えていく。
他のメンバーはいつも通り模擬練習を行ってもらった。
模擬練習の監督にはアントネラが行った。
汲広はハンディーターミナルの練習にを監督していた。
「ハンディーターミナルって練習モードがあってとても初心者に優しいですね」
初めてハンディーターミナルを使ったメンバーの言葉である。
「それではよく練習して、全ての操作はメモしておいて、使い方が分かったら模擬練習に合流しろ。練習モードではなく本番で使う操作を覚えるんだぞ!」
こうして、明日の試運転まで、やることを消化するのであった。
今日もミーティングを入れながらである。が、昨日で成功率2ケタにいっているので、今日は精度上げである。
今まで書かなかったが、毎日ペアを変えている。
ペアを固定するにはまだ早い気がするし、配達員と配達員、ナビゲーターとナビゲーターというペアも組んだりしている。
あまり最初から分業意識を持たせないようにしている。
あと、優秀者と優秀者、成功率の悪い者同士というペアも組んでいる。
精度の悪い者同士でどうやって成功させるかを考えてもらうためである。
六階の食堂にてのミーティングのとき、汲広が、
「今日は行き先に失敗した者は居るか?」
「はい。私、200m違うところに出てしまって…」
「そのとき、ペアはフォローしてくれたか?」
「はい。フォローしてもらったら目的地に着きました」
「失敗は失敗だが、それなら大丈夫だろう。で、それはイメージした場所が悪かったのか、イメージは合っていたが他の場所に出た。どっちだ?」
「イメージが間違っていました」
やはり、地理の能力がどうも精度が足りない者が居る。
他にも失敗した者が居るが、似たり寄ったりで、地理の能力の失敗であった。
すると汲広が、
「それは、地理の能力の精度を上げないとまた起こるな。失敗しなくなった者に聞いて、コツを掴め。それでは互いに話し合え」
食堂に居る者がガヤガヤと話し始めた。すると、アントネラが、
「これで精度が上がってくれればいいのですが」
「そうだな。上がってもらわなければ困る」
話し合っているメンバーを見守る汲広とアントネラであった。
元々失敗知らずのメンバーは、全部成功なので、成績は横ばいだが、精度の悪かった者も、模擬練習とミーティングの組み合わせで、徐々に成功率が上がってきている。
以前失敗した者の中にも、全部成功させる者も出てきている。
そこで、終礼が終わり、報告がてら、疋田野課長に相談してみる。
「昨日、成功率が2ケタに乗って、行き先を間違えても200mくらい。それで、パートナーに修正してもらうと行き先にドンピシャで着くようになりました」
「おぉ、そうか。段々と育っているのだな」
「そこで、徐々に実際の荷物の配達を入れていきたいのですが、いかがでしょう?」
「そうだな。お試しも交えて成績の良い者から実戦投入するのもいいかも知れん。ちょっと上司にバイク便の仕事を回せるように相談してみるよ」
それから2日、模擬練習とミーティングの組み合わせで練習させている。
その間、全体の成功率も上がっている。
2日目の終わり、疋田野課長に報告に行くと、
「上司から、バイク便の仕事を回す許可が下りた。最初は優秀者だけになるが、仕事は明後日からだ。明日伝えておいてくれ」
瞬達便の初仕事が明後日に決まった。
次の日の朝礼は、疋田野課長も出席している。
「瞬達便の初仕事が決まった。明日だ。まずは失敗しない者から配達を始める。配達に必要な物を疋田野課長から説明してもらうから、全員覚えるように」
皆、土のう袋の能力を使えるので持ち物が多い。
配達元でその場で現金のやり取りを行うことがあるため、全種類の小銭の入ったポーチ、ハンディーターミナル。
これは、伝票のバーコードを読んで、寸法などの必要事項を入力すれば、配送料が出るものである。
配送をあまり頼まないお客様は、その場で配送料をいただき、配送をよく頼むお客様は月の決まった日にまとめてのお支払いのため、配送物のデータを会社に送るためにはハンディーターミナルは必須のアイテムなのである。
そして、お客様が配達伝票を持っていないときの予備の配達伝票、配達伝票がすでに張り付けてある厚紙の封筒、大きさに別れていて2種類。
これは、紙を運搬することが多いからだ。
あと、製図など、大判の物を折りたたまずに運べる筒も用意しておくが、たいていはお客様が容器を用意される場合がほとんどらしい。
ここで、一番のネックになるのがハンディーターミナルの取り扱いだ。
瞬達便メンバーには配達経験があり、ちょっと物が増えたなぁというくらいで扱いを知っている者がほとんどだったが、配達未経験者も若干居る。
疋田野部長が教えてくれるといいのだが、課長も忙しい。
慣れている者が多いのだからと瞬達便メンバーの中で、扱いを知っていて、地図の能力が完璧な者が使い方を知らない者に、使い方を教えていく。
他のメンバーはいつも通り模擬練習を行ってもらった。
模擬練習の監督にはアントネラが行った。
汲広はハンディーターミナルの練習にを監督していた。
「ハンディーターミナルって練習モードがあってとても初心者に優しいですね」
初めてハンディーターミナルを使ったメンバーの言葉である。
「それではよく練習して、全ての操作はメモしておいて、使い方が分かったら模擬練習に合流しろ。練習モードではなく本番で使う操作を覚えるんだぞ!」
こうして、明日の試運転まで、やることを消化するのであった。
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