異世界マゼマゼ奮闘記
模擬練習と飛び込みの仕事
次の日も模擬練習を行った。
今回はミーティングの時間を多めに取っている。
また、1回でも成功した者が、他を見回ってできない者をサポートしてくれる。
「あぁ、ここね。飛ぶ前にイメージしたところをこっちに送ってみな」
念話で行き先のイメージを飛ばす。
「ここなんですけど」
ちょっとズレていた。
「正確にはここ。行ってみな」
「はい」
行って帰って来た。
「送ってもらったイメージだとピッタリの場所に着きました」
「だろ?送ってもらったイメージもそれほどズレてないから実用には大丈夫じゃないか」
「それはそうなんですけどやはりピッタリ合わせたいです」
お昼休みの1時間前に五階に集合してミーティングの時間とする。
聞いたところ、昨日1回も成功しなかった者が1ケタながらも成功している。
いい傾向だ。
練習すれば精度は上がるかな?
そうこうして瞬達便メンバーの成長を喜んでいると、疋田野課長に呼ばれた。
「おぉ岡塚夫妻、来てくれたか」
「どうしたんですか?課長」
「実は、日本の美術館が特別展用に、フランスから美術品を運ぶ予定だったのだが、飛行機が欠航したらしい」
「納期に余裕がないんですか?」
「あぁ。それで、君達に荷物を運んでもらえないかと思って声をかけたのだが」
「税関とかはどうするんですか?」
「フランスの飛行場から日本の飛行場まで送ってもらえたら飛行機で運んだものと同じ扱いで税関を通してもらう手はずになっている」
「それでは勉強がてらに瞬達便メンバーも連れて行っていいですか?」
「あぁ。受けてくれるならそれくらいは構わんよ」
汲広は荷物のある空港と送り先の日本の空港の場所を聞いた。
瞬達便のメンバーはまだミーティングをしている途中だ。
作業は昼食後でいいそうだ。
昼食後は五階に集合と告げて、時間になったので昼食にする。
汲広は、昼ご飯が終わった後、両方の空港に行き、荷物をすぐ運べるようにして貰うのと、空港内のどこからどこへ荷物を運ぶのか聞いてきた。
昼食が終わり、五階に皆、集合する。
「急ぎの依頼だ。日本の美術館に運ぶ予定のフランスからの荷物か飛行機の欠航のため運べないそうだ。納期も迫っている。まぁ、君等の中にもすぐに運べる者が居るが、今日は私が掃き出し窓の能力を使うので、見学していてもらいたい」
そう告げて、汲広が掃き出し窓の能力でフランスの空港に繋ぐ。
メンバーがぞろぞろと窓を通ってやって来る。
皆が通ったのを確認すると閉じた。
荷物はもう運べる状態になっている。
汲広は日本の空港に向けて掃き出し窓の能力を使い、荷物を運んでもらう。
荷物を降ろし、フランスの空港の車両が帰ったところで掃き出し窓の能力を閉じだ。
「まぁ、こんなものだ。事前に場所の確認をしておいたからスムーズに事が運んだな。よし!作業終了!皆、『瞬達便ホーム』へ帰るぞ!」
帰りは皆、それぞれの掃き出し窓で帰った。
午後も模擬練習を行った。
とにかく、行きたい場所にピンポイントで行ってくれないとこの部署では何もできないのである。
模擬実習後のミーティング。
皆、成功数が2ケタに乗ってくれている。
この成果は素晴らしい。
あとは精度を上げれば実践に投入できるだろう。
「みんな、よくやった。成功数が1ケタも者がいなくなり、皆、2ケタになった。昨日できないと言っていた人間がよくここまで成果を出してくれたのは嬉しい。これからミスを減らすのと精度上げだ。それらが上がればいつでも実戦投入できる。皆、あと少しだ。共に頑張ろう!」
「「「おぉー」」」
時間になったので、解散してメンバーは帰り支度をする。
汲広とアントネラは疋田野課長に報告だ。
「岡塚夫妻、荷物が無事到着したと連絡が入った。ありがとう」
「いえなに、数年間日本とインジスカン王国を繋いで物流を支えてきましたのでこれくらい慣れたものですよ」
「おぉ、そうでしたか。経験豊富なのですね。で、瞬達便メンバーの方はどうなっていますか?」
「やっと成功率が皆、2ケタ台に乗りました。これから練習を重ねていけば、失敗も減り、精度も上がり、脱落者なく皆、使える人材になりそうです」
「そうか。脱落者は出ないか。やったな!」
疋田野課長は喜んで、汲広の背中を叩いて褒めてくれる。
力が入っていて背中、結構痛いが嬉しさの表現なので、文句を言えない。
疋田野課長は続けて、
「まぁ、精度が多少悪くても、配達先を間違わなければ問題ない。実戦投入できる日を楽しみにしているよ」
今日の模擬練習で、キロ単位で間違った場所に着いたのは全員合わせて2回だ。
精度を上げればこんなミスも無くなるであろう。
でも、油断禁物。
明日も気を引き締めて模擬練習の監督をしようと決心する汲広なのであった。
今回はミーティングの時間を多めに取っている。
また、1回でも成功した者が、他を見回ってできない者をサポートしてくれる。
「あぁ、ここね。飛ぶ前にイメージしたところをこっちに送ってみな」
念話で行き先のイメージを飛ばす。
「ここなんですけど」
ちょっとズレていた。
「正確にはここ。行ってみな」
「はい」
行って帰って来た。
「送ってもらったイメージだとピッタリの場所に着きました」
「だろ?送ってもらったイメージもそれほどズレてないから実用には大丈夫じゃないか」
「それはそうなんですけどやはりピッタリ合わせたいです」
お昼休みの1時間前に五階に集合してミーティングの時間とする。
聞いたところ、昨日1回も成功しなかった者が1ケタながらも成功している。
いい傾向だ。
練習すれば精度は上がるかな?
そうこうして瞬達便メンバーの成長を喜んでいると、疋田野課長に呼ばれた。
「おぉ岡塚夫妻、来てくれたか」
「どうしたんですか?課長」
「実は、日本の美術館が特別展用に、フランスから美術品を運ぶ予定だったのだが、飛行機が欠航したらしい」
「納期に余裕がないんですか?」
「あぁ。それで、君達に荷物を運んでもらえないかと思って声をかけたのだが」
「税関とかはどうするんですか?」
「フランスの飛行場から日本の飛行場まで送ってもらえたら飛行機で運んだものと同じ扱いで税関を通してもらう手はずになっている」
「それでは勉強がてらに瞬達便メンバーも連れて行っていいですか?」
「あぁ。受けてくれるならそれくらいは構わんよ」
汲広は荷物のある空港と送り先の日本の空港の場所を聞いた。
瞬達便のメンバーはまだミーティングをしている途中だ。
作業は昼食後でいいそうだ。
昼食後は五階に集合と告げて、時間になったので昼食にする。
汲広は、昼ご飯が終わった後、両方の空港に行き、荷物をすぐ運べるようにして貰うのと、空港内のどこからどこへ荷物を運ぶのか聞いてきた。
昼食が終わり、五階に皆、集合する。
「急ぎの依頼だ。日本の美術館に運ぶ予定のフランスからの荷物か飛行機の欠航のため運べないそうだ。納期も迫っている。まぁ、君等の中にもすぐに運べる者が居るが、今日は私が掃き出し窓の能力を使うので、見学していてもらいたい」
そう告げて、汲広が掃き出し窓の能力でフランスの空港に繋ぐ。
メンバーがぞろぞろと窓を通ってやって来る。
皆が通ったのを確認すると閉じた。
荷物はもう運べる状態になっている。
汲広は日本の空港に向けて掃き出し窓の能力を使い、荷物を運んでもらう。
荷物を降ろし、フランスの空港の車両が帰ったところで掃き出し窓の能力を閉じだ。
「まぁ、こんなものだ。事前に場所の確認をしておいたからスムーズに事が運んだな。よし!作業終了!皆、『瞬達便ホーム』へ帰るぞ!」
帰りは皆、それぞれの掃き出し窓で帰った。
午後も模擬練習を行った。
とにかく、行きたい場所にピンポイントで行ってくれないとこの部署では何もできないのである。
模擬実習後のミーティング。
皆、成功数が2ケタに乗ってくれている。
この成果は素晴らしい。
あとは精度を上げれば実践に投入できるだろう。
「みんな、よくやった。成功数が1ケタも者がいなくなり、皆、2ケタになった。昨日できないと言っていた人間がよくここまで成果を出してくれたのは嬉しい。これからミスを減らすのと精度上げだ。それらが上がればいつでも実戦投入できる。皆、あと少しだ。共に頑張ろう!」
「「「おぉー」」」
時間になったので、解散してメンバーは帰り支度をする。
汲広とアントネラは疋田野課長に報告だ。
「岡塚夫妻、荷物が無事到着したと連絡が入った。ありがとう」
「いえなに、数年間日本とインジスカン王国を繋いで物流を支えてきましたのでこれくらい慣れたものですよ」
「おぉ、そうでしたか。経験豊富なのですね。で、瞬達便メンバーの方はどうなっていますか?」
「やっと成功率が皆、2ケタ台に乗りました。これから練習を重ねていけば、失敗も減り、精度も上がり、脱落者なく皆、使える人材になりそうです」
「そうか。脱落者は出ないか。やったな!」
疋田野課長は喜んで、汲広の背中を叩いて褒めてくれる。
力が入っていて背中、結構痛いが嬉しさの表現なので、文句を言えない。
疋田野課長は続けて、
「まぁ、精度が多少悪くても、配達先を間違わなければ問題ない。実戦投入できる日を楽しみにしているよ」
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