異世界マゼマゼ奮闘記
3校定例会議
「将来的に休めるかも知れんが、今は仕事、増えちゃったじゃないか!」
アカツキ伯爵は投げやりに言い放つ。
これから、日本語学校、英語学校、パソコン学校合同の会議がある。
そこで、スキカから言い渡された、カリキュラムの進め方の調整を提案することにしている。
ここは、会場にしているアカツキ伯爵邸の食堂。
悠生の隣にはもちろん、ステファニアがいる。教師陣が皆、集まったところで、
「皆、議題を持ち寄っているとは思うが、その前に早急に話しをせねばならんことがある。それは、カリキュラム消化のスピードだ。これを落とす。これには狙いが2つあり、1つ目は学生の習熟度の向上、そして2つ目は、我々、教師陣の負担の軽減である」
皆、かなり疲れた顔をしている。
いつも授業に、授業内容のとりまとめに、皆、あまり休めていないのである。
皆、いくらかでも休めるならありがたいと思う。
「皆、疲労は限界にきているものと思う。それの代替案があれば良し、何か意見のある者はいるか?」
英語学校を代表して、ナターシャ・フォン・クラベリンスキーが意見を述べる。
「それではいっそのこと、教師の人員を増やしてみればいかがですか?」
「人員を増やして、ローテーションで休むか?」
「はい。それも手であると思います」
ナターシャのいうことはもっともである。
「他に意見は?」
特にないようである。
「では、カリキュラム消化のスピードを落とすことに反対の者はいるか?」
特に反対は無いようである。
「それでは、カリキュラム消化のスピードを落とすことは決定として、各々の学校で話し合って、教師の人員を増やすかどうかを議論してもらいたい」
各々の学校の教師が集まって話し合いがもたれる。正直、アカツキ伯爵には教師候補に心当たりがないわけではない。
結果、3校共に教員の補充の希望を出してきた。それぞれの学校に2名ずつ人員を増やすことで決着が付いた。
それから、他の議題へ話は進み、会議は滞りなく済んだ。
それから、アカツキ伯爵は、汲広に、日本のサーメイヤ語教室から2名程、パソコンに詳しく、こちらのパソコン教室の先生をしてもらえそうな人を探してもらい、アカツキ伯爵自身は日本語学校、英語学校の卒業生に連絡を入れ、先生をしてくれそうな人は居ないか探した。
そうして、1週間ぐらいしてからであろうか、人員6名をやっとこさ確保たので、先生として育てることにしたのだった。
それから1週間して、現役教師の見守る中、新人教師の授業が行われた。
授業は、新人ながら、滞りなく進み、1週間見守って、特に問題がなかったため、現役教師の見守りもなくなった。
「これで軌道に乗ったとかな?2週間見守って、問題が無ければ新人教師を一人前の教師と認め、シフトを決め、休みを入れようと思う」
ここは、アカツキ伯爵邸の食堂。今、日本語学校、英語学校、パソコン学校合同の会議を行っている。今まで休息日というものがあったのだが、授業内容の作成等、休養日にも作業を割り当てていたので教師陣はほとんど休めていない。
「休養日に授業内容を詰めていたので、実質的に、皆、休みは取れていなかったと思うが、シフトによる休暇は完全なオフとする。授業内容を詰めるのは、出勤しているものがやれば良い。後で内容のすり合わせくらいはできるであろう」
アカツキ伯爵は続ける。
「オフの日は、基本、こちらで決める。休みたい日がある者は、事前に申告をすること。日にちが被ったときは、申告の内容によって、こちらが休む者を決める。それで異議はないか?」
「「「「異議無し!」」」」
そして、教師の人数分のスマートフォンを取り出し、付箋に名前の書いたスマートフォンを一人ずつ、手渡す。
「スマートフォンは、授業で教えているので使い方は分かるよな?これで相互の連絡を取って欲しい。電話帳にはすでにそれぞれの電話番号を入れてある。オフの日の者には、余程の緊急なものを除いては、連絡しないように。以上だ」
そうして、それぞれ、いつをオフの日にするか話し合いがもたれ、紙に書き出し、できたシフト表をアカツキ伯爵が人数分コピーした。
「これで、完全なオフの日ができた。皆、オフの日は休養を主体として、仕事の日に疲れを持ち越さないように。それでは次の議題に移る」
それから、他の議題へ話は進み、会議は滞りなく済んだ。
会議は終わり、アカツキ伯爵はつぶやいた。
「私が呼び出されないオフの日は、果たして来るのであろうか?」
汲広は不安を抱え、眠りにつくのであった。
アカツキ伯爵は投げやりに言い放つ。
これから、日本語学校、英語学校、パソコン学校合同の会議がある。
そこで、スキカから言い渡された、カリキュラムの進め方の調整を提案することにしている。
ここは、会場にしているアカツキ伯爵邸の食堂。
悠生の隣にはもちろん、ステファニアがいる。教師陣が皆、集まったところで、
「皆、議題を持ち寄っているとは思うが、その前に早急に話しをせねばならんことがある。それは、カリキュラム消化のスピードだ。これを落とす。これには狙いが2つあり、1つ目は学生の習熟度の向上、そして2つ目は、我々、教師陣の負担の軽減である」
皆、かなり疲れた顔をしている。
いつも授業に、授業内容のとりまとめに、皆、あまり休めていないのである。
皆、いくらかでも休めるならありがたいと思う。
「皆、疲労は限界にきているものと思う。それの代替案があれば良し、何か意見のある者はいるか?」
英語学校を代表して、ナターシャ・フォン・クラベリンスキーが意見を述べる。
「それではいっそのこと、教師の人員を増やしてみればいかがですか?」
「人員を増やして、ローテーションで休むか?」
「はい。それも手であると思います」
ナターシャのいうことはもっともである。
「他に意見は?」
特にないようである。
「では、カリキュラム消化のスピードを落とすことに反対の者はいるか?」
特に反対は無いようである。
「それでは、カリキュラム消化のスピードを落とすことは決定として、各々の学校で話し合って、教師の人員を増やすかどうかを議論してもらいたい」
各々の学校の教師が集まって話し合いがもたれる。正直、アカツキ伯爵には教師候補に心当たりがないわけではない。
結果、3校共に教員の補充の希望を出してきた。それぞれの学校に2名ずつ人員を増やすことで決着が付いた。
それから、他の議題へ話は進み、会議は滞りなく済んだ。
それから、アカツキ伯爵は、汲広に、日本のサーメイヤ語教室から2名程、パソコンに詳しく、こちらのパソコン教室の先生をしてもらえそうな人を探してもらい、アカツキ伯爵自身は日本語学校、英語学校の卒業生に連絡を入れ、先生をしてくれそうな人は居ないか探した。
そうして、1週間ぐらいしてからであろうか、人員6名をやっとこさ確保たので、先生として育てることにしたのだった。
それから1週間して、現役教師の見守る中、新人教師の授業が行われた。
授業は、新人ながら、滞りなく進み、1週間見守って、特に問題がなかったため、現役教師の見守りもなくなった。
「これで軌道に乗ったとかな?2週間見守って、問題が無ければ新人教師を一人前の教師と認め、シフトを決め、休みを入れようと思う」
ここは、アカツキ伯爵邸の食堂。今、日本語学校、英語学校、パソコン学校合同の会議を行っている。今まで休息日というものがあったのだが、授業内容の作成等、休養日にも作業を割り当てていたので教師陣はほとんど休めていない。
「休養日に授業内容を詰めていたので、実質的に、皆、休みは取れていなかったと思うが、シフトによる休暇は完全なオフとする。授業内容を詰めるのは、出勤しているものがやれば良い。後で内容のすり合わせくらいはできるであろう」
アカツキ伯爵は続ける。
「オフの日は、基本、こちらで決める。休みたい日がある者は、事前に申告をすること。日にちが被ったときは、申告の内容によって、こちらが休む者を決める。それで異議はないか?」
「「「「異議無し!」」」」
そして、教師の人数分のスマートフォンを取り出し、付箋に名前の書いたスマートフォンを一人ずつ、手渡す。
「スマートフォンは、授業で教えているので使い方は分かるよな?これで相互の連絡を取って欲しい。電話帳にはすでにそれぞれの電話番号を入れてある。オフの日の者には、余程の緊急なものを除いては、連絡しないように。以上だ」
そうして、それぞれ、いつをオフの日にするか話し合いがもたれ、紙に書き出し、できたシフト表をアカツキ伯爵が人数分コピーした。
「これで、完全なオフの日ができた。皆、オフの日は休養を主体として、仕事の日に疲れを持ち越さないように。それでは次の議題に移る」
それから、他の議題へ話は進み、会議は滞りなく済んだ。
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