異世界マゼマゼ奮闘記
スマートフォンへの道―テストケース編
携帯会社3社の現地視察から1週間後、テストケースにスマートフォンの設備を作ってもよいという連絡が官僚の網弾野からあった。
それで、設備を建てて下さいとお願いすると、また1週間後にインジスカン王国王都のシンダーグスと、アカツキ伯爵邸のあるハーパヤの街の地図が送られてきた。
そこには、アンテナを立てる場所に印が付いており、土地の所有者にアンテナを建てる許可はアカツキ家でやって貰いたいということだった。
そうと決まれば、許可取り開始。王城に、携帯電話のアンテナを建てる旨の書簡を送り、アカツキ伯爵と汲広は、印を頼りに許可をもらいに家々を訪ね回った。皆、未知のものに怪訝な顔をしながらも、町の発展のためと言うと、渋々了承してくれた。
全ての家々の許可が取れたので、その旨を網弾野に返信すると、アンテナ設置の工事の人がやって来た。
アンテナは、王城に建てるもの以外は、家に建てると家の耐荷重が足りず、家を壊しかねないので、鉄塔を建てて、そこにアンテナを設置することとなった。
そこで、クレーン車、鉄塔を運ぶトラックがやって来た。
鉄塔を建てている途中で物が倒れては困るので、人避けをして工事に入る。
まず、鉄塔を建てるために穴を十分掘る。
そして、そこにクレーンで鉄塔を建てて、地面をコンクリートで固める。
それを地道に行い、全ての鉄塔を建てた。
鉄塔を建て終わると、トラックは引き返し、入れ替わりにアンテナやら機材を運んで来るトラックと技術者が乗った車がやって来た。
技術者は高所作業ゴンドラに乗り、次々とアンテナを取り付けていく。
四方向いたアンテナから伸びる線を装置で束ね、1本にすると、アカツキ伯爵や汲広は、それを掃き出し窓の魔法で日本の電話局に放り出す。
すると、日本の電話局の技術者が適切な装置に繋いでいく。
1本の鉄柱にはcacicomo、AJUSO、AJCRS三社のアンテナが相乗りなので、アカツキ伯爵や汲広も、確認しながら掃き出し窓の魔法を開いていった。
王城は、少し補強すれば鉄塔が建てられた。
しかし、地上高が高かったため、ロープを使って登ったのだが、そんな高い所に登ったことがないアカツキ伯爵は、かなり肝を冷やしていた。
アンテナの設置作業をするのと平行して、日本語学校の卒業生のうち、商人の家の者に、”新しいビジネスをしないか?”と声をかけ、集まった16人に、インジスカン王国初の携帯ショップの店員をして貰うことにした。
ショップの出店予定地はもう決めている。日本の携帯ショップで研修する傍ら、出店予定地では建物を取り壊し、日本の携帯ショップらしい建物が立ち、内装も日本の携帯ショップらしい作りとなった。
ただ違ったのは、1店舗で3社それぞれの携帯を売ることだろうか。
初めて見る様式の建物に、街の人間は度肝を抜かれていた。
そうしていると、王城から書簡の返事が返ってきた。国民誰にでも、スマートフォンを売ってもよいという返事だった。
アンテナ設備が全て整い、ショップ店員の研修も終わった。
日本からは新しい技術者がやって来て、街中で電波状況を計っている。
ショップ店員は、日本からやって来た先輩ショップ店員たちの指示の元、ショップの開店準備を行っている。
ちなみに、ショップも、掃き出し窓の魔法を使い、電気、Wi-Fi、ネット環境などは整えている。
電波の測定でも良好、ショップの準備も整った。全ての環境が整い、いざスマートフォンを販売する運びとなった。
そうして、スマートフォンを買いに来たお客さんは、ほとんどが商人であった。
それは、商人は新鮮な情報が金を生むからである。
ちなみに、この、アンテナ設置、ショップの準備と開店はシンダーグスと、ハーパヤ、同時進行であった。
ショップの開店も、シンダーグスと、ハーパヤ、ほぼ同時であった。
スマートフォンを買いに来たお客は、電話のかけ方や、電話帳の使い方。簡単な説明を受けて店から出された。販売が落ち着いたらショップでスマホの使い方の教室を開く予定らしい。
もちろん、スマホの言語設定はインジスカン王国公用語のサーメイヤ語である。
この、サーメイヤ語化も、汲広を始めとし、日本語を習得したインジスカン王国国民の成果である。
ショップから出てきた商人達は、つたない手つきで、それぞれ電話番号を交換し、電話帳に記載していく。
シンダーグスと、ハーパヤ。一部の街だけとはいえ、とうとうやってインジスカン王国にやって来たスマートフォン。
これも、後々インジスカン王国の文化を大きく変えるのである。
ちなみに、スマートフォンが売り出された夜、日本は日曜日であった。
汲広はタブレットを持ち出し、汲広の日本の実家と、汲広、アントネラでテレビ電話を繋ぎ、久々に歓談するのであった。
それで、設備を建てて下さいとお願いすると、また1週間後にインジスカン王国王都のシンダーグスと、アカツキ伯爵邸のあるハーパヤの街の地図が送られてきた。
そこには、アンテナを立てる場所に印が付いており、土地の所有者にアンテナを建てる許可はアカツキ家でやって貰いたいということだった。
そうと決まれば、許可取り開始。王城に、携帯電話のアンテナを建てる旨の書簡を送り、アカツキ伯爵と汲広は、印を頼りに許可をもらいに家々を訪ね回った。皆、未知のものに怪訝な顔をしながらも、町の発展のためと言うと、渋々了承してくれた。
全ての家々の許可が取れたので、その旨を網弾野に返信すると、アンテナ設置の工事の人がやって来た。
アンテナは、王城に建てるもの以外は、家に建てると家の耐荷重が足りず、家を壊しかねないので、鉄塔を建てて、そこにアンテナを設置することとなった。
そこで、クレーン車、鉄塔を運ぶトラックがやって来た。
鉄塔を建てている途中で物が倒れては困るので、人避けをして工事に入る。
まず、鉄塔を建てるために穴を十分掘る。
そして、そこにクレーンで鉄塔を建てて、地面をコンクリートで固める。
それを地道に行い、全ての鉄塔を建てた。
鉄塔を建て終わると、トラックは引き返し、入れ替わりにアンテナやら機材を運んで来るトラックと技術者が乗った車がやって来た。
技術者は高所作業ゴンドラに乗り、次々とアンテナを取り付けていく。
四方向いたアンテナから伸びる線を装置で束ね、1本にすると、アカツキ伯爵や汲広は、それを掃き出し窓の魔法で日本の電話局に放り出す。
すると、日本の電話局の技術者が適切な装置に繋いでいく。
1本の鉄柱にはcacicomo、AJUSO、AJCRS三社のアンテナが相乗りなので、アカツキ伯爵や汲広も、確認しながら掃き出し窓の魔法を開いていった。
王城は、少し補強すれば鉄塔が建てられた。
しかし、地上高が高かったため、ロープを使って登ったのだが、そんな高い所に登ったことがないアカツキ伯爵は、かなり肝を冷やしていた。
アンテナの設置作業をするのと平行して、日本語学校の卒業生のうち、商人の家の者に、”新しいビジネスをしないか?”と声をかけ、集まった16人に、インジスカン王国初の携帯ショップの店員をして貰うことにした。
ショップの出店予定地はもう決めている。日本の携帯ショップで研修する傍ら、出店予定地では建物を取り壊し、日本の携帯ショップらしい建物が立ち、内装も日本の携帯ショップらしい作りとなった。
ただ違ったのは、1店舗で3社それぞれの携帯を売ることだろうか。
初めて見る様式の建物に、街の人間は度肝を抜かれていた。
そうしていると、王城から書簡の返事が返ってきた。国民誰にでも、スマートフォンを売ってもよいという返事だった。
アンテナ設備が全て整い、ショップ店員の研修も終わった。
日本からは新しい技術者がやって来て、街中で電波状況を計っている。
ショップ店員は、日本からやって来た先輩ショップ店員たちの指示の元、ショップの開店準備を行っている。
ちなみに、ショップも、掃き出し窓の魔法を使い、電気、Wi-Fi、ネット環境などは整えている。
電波の測定でも良好、ショップの準備も整った。全ての環境が整い、いざスマートフォンを販売する運びとなった。
そうして、スマートフォンを買いに来たお客さんは、ほとんどが商人であった。
それは、商人は新鮮な情報が金を生むからである。
ちなみに、この、アンテナ設置、ショップの準備と開店はシンダーグスと、ハーパヤ、同時進行であった。
ショップの開店も、シンダーグスと、ハーパヤ、ほぼ同時であった。
スマートフォンを買いに来たお客は、電話のかけ方や、電話帳の使い方。簡単な説明を受けて店から出された。販売が落ち着いたらショップでスマホの使い方の教室を開く予定らしい。
もちろん、スマホの言語設定はインジスカン王国公用語のサーメイヤ語である。
この、サーメイヤ語化も、汲広を始めとし、日本語を習得したインジスカン王国国民の成果である。
ショップから出てきた商人達は、つたない手つきで、それぞれ電話番号を交換し、電話帳に記載していく。
シンダーグスと、ハーパヤ。一部の街だけとはいえ、とうとうやってインジスカン王国にやって来たスマートフォン。
これも、後々インジスカン王国の文化を大きく変えるのである。
ちなみに、スマートフォンが売り出された夜、日本は日曜日であった。
汲広はタブレットを持ち出し、汲広の日本の実家と、汲広、アントネラでテレビ電話を繋ぎ、久々に歓談するのであった。
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