異世界マゼマゼ奮闘記
アカツキ伯爵の苦悩と決断
アカツキ伯爵は悩んでいた。
日本語学校と英語学校にパソコンを導入した。
空きの学校か領主邸を新たに借り受けて、パソコン専門校を開くか、日本語学校と英語学校の卒業生を地球に送り、地球で学ばせるかどうかを。
確かにパソコン導入費は国から出してもらったが、日本語学校と英語学校は、パソコンを使うには圧倒的に電力が足りなかった。
そこで、電源はアカツキ伯爵の出費で大きな電力を産むガソリン型発電機に、太陽光発電機、それに大型蓄電システムをそれぞれの学校に導入したのである。
さすがに領地が多く、税収が大きいアカツキ伯爵家でも、これだけ度々発電機を買ったらかなり痛い出費であった。
アカツキ領に油田っぽい土地が見つかった。ひょっとしたらここで大きな税収があるやも知れぬ。
でも、仮にあれが油田であったとしても、埋蔵量がいかほどのものか、そして、仮にあれが埋蔵量が豊富だとしても、アカツキ領の収入になる分もあれば、国の税収になる部分もあるのは確実である。
その割合はいかほどのものか。今の財政状況と、将来の財政状況を考えると不安にキリが無い。
国王であるジョージに電気の用途を見せた。
この国の発展には電気の導入は、不可欠であるとアカツキ伯爵は考えている。国王はどう考えているのだろうか?
それと、貴族には、日本で言えば、国会のような役目を果たしているという知識をアカツキ伯爵は持っている。
国会にはそれぞれ専門知識を持った者が行う委員会と、その委員会が出した法案を全国会議員が是非を問い、成立か、拒否をする。この王国も似たようなものだ。それに、国王であるジョージが独断で法案を決めることができることを付け足したのが、この国のシステムである。
アカツキ伯爵は委員会にも、全会国会にもほぼ呼ばれていない。
教育の方で手一杯で出ている時間が無いというのが正直な所である。が、しかし、自分がどの委員会に所属しているのかさえ分からないというのはいかがなものか。
現在の自分の立場を考え出しても、財政状況同様、不安はキリが無いのであった。
以上、国民に語学を習得させることと、国民にパソコンの使い方を習得させることと、財政上の不安、この国での電気の扱い、自分の貴族としての立場、自分が国に対して発言力が果たしてあるのだろうか?これが、アカツキ伯爵の悩みであった。
アカツキ伯爵は、自分の立場については国王に、質問状を提出することにした。
教育で手一杯で、領地経営には代官であるミラトと、分身としている汲広に管理を任せていることも付け加えて。
財政については考えてもしようがない。これからは節制をするのみだ。
日本語学校、は担当はステファニアだ。自分のすることはない。
英語学校はもう随分と習熟が進んだ。
あと、パソコンについてはとりあえず、日本語学校、英語学校共に、通信ツールを使ってもう少し、語学習熟をしてもらい、その後の進路は相談には乗るが、生徒の意思を尊重する形でお茶を濁そう。
パソコンを習熟したいと地球に学びに行く者も、提案すれば、中には居るかも知れない。
あと、そろそろ教師としての任も降りたい。こちらも、進路相談で、教師志望が出れば、降りることは容易いだろう。
あと、もう一つ、パソコンの問題と、電気関連は、丁度、貴族達にパソコンのお披露目会があるからそれを利用しよう。
パソコンはプレゼンテーションについては打って付けだし、日本語教室も、英語教室も、照明を使っているので明るい。
地球の家電製品をプレゼンするのも良いかも知れない。
貴族たちにはカルチャーショックを与えるには打って付けではないか。
ステファニアには当然として、英語教師のナターシャにも、健五郎にも話そう。
プレゼンの準備をしなければならないので、その時間を捻出するのに協力してもらうのはもちろんのこと、ひょっとすると、新たなアイデアをもらい、もっと度肝を抜くプレゼンになるやも知れぬ。
不安を考え出し、解決法を自問自答する。
これで、解決とはいかないが、良い方向には向かうであろう。これからが、日本出身者であるアカツキ伯爵の腕の見せ所であり、正念場だ。
アカツキ伯爵は、自分とステファニアの運命、そして、インジスカン王国の将来について、決意を新たにし、これが自分にしか出来ない使命であると考えるのであった。
そして、アカツキ伯爵は忙しすぎて、気付いていなかった。自分の領地がどの様になっていくのかを。
日本語学校と英語学校にパソコンを導入した。
空きの学校か領主邸を新たに借り受けて、パソコン専門校を開くか、日本語学校と英語学校の卒業生を地球に送り、地球で学ばせるかどうかを。
確かにパソコン導入費は国から出してもらったが、日本語学校と英語学校は、パソコンを使うには圧倒的に電力が足りなかった。
そこで、電源はアカツキ伯爵の出費で大きな電力を産むガソリン型発電機に、太陽光発電機、それに大型蓄電システムをそれぞれの学校に導入したのである。
さすがに領地が多く、税収が大きいアカツキ伯爵家でも、これだけ度々発電機を買ったらかなり痛い出費であった。
アカツキ領に油田っぽい土地が見つかった。ひょっとしたらここで大きな税収があるやも知れぬ。
でも、仮にあれが油田であったとしても、埋蔵量がいかほどのものか、そして、仮にあれが埋蔵量が豊富だとしても、アカツキ領の収入になる分もあれば、国の税収になる部分もあるのは確実である。
その割合はいかほどのものか。今の財政状況と、将来の財政状況を考えると不安にキリが無い。
国王であるジョージに電気の用途を見せた。
この国の発展には電気の導入は、不可欠であるとアカツキ伯爵は考えている。国王はどう考えているのだろうか?
それと、貴族には、日本で言えば、国会のような役目を果たしているという知識をアカツキ伯爵は持っている。
国会にはそれぞれ専門知識を持った者が行う委員会と、その委員会が出した法案を全国会議員が是非を問い、成立か、拒否をする。この王国も似たようなものだ。それに、国王であるジョージが独断で法案を決めることができることを付け足したのが、この国のシステムである。
アカツキ伯爵は委員会にも、全会国会にもほぼ呼ばれていない。
教育の方で手一杯で出ている時間が無いというのが正直な所である。が、しかし、自分がどの委員会に所属しているのかさえ分からないというのはいかがなものか。
現在の自分の立場を考え出しても、財政状況同様、不安はキリが無いのであった。
以上、国民に語学を習得させることと、国民にパソコンの使い方を習得させることと、財政上の不安、この国での電気の扱い、自分の貴族としての立場、自分が国に対して発言力が果たしてあるのだろうか?これが、アカツキ伯爵の悩みであった。
アカツキ伯爵は、自分の立場については国王に、質問状を提出することにした。
教育で手一杯で、領地経営には代官であるミラトと、分身としている汲広に管理を任せていることも付け加えて。
財政については考えてもしようがない。これからは節制をするのみだ。
日本語学校、は担当はステファニアだ。自分のすることはない。
英語学校はもう随分と習熟が進んだ。
あと、パソコンについてはとりあえず、日本語学校、英語学校共に、通信ツールを使ってもう少し、語学習熟をしてもらい、その後の進路は相談には乗るが、生徒の意思を尊重する形でお茶を濁そう。
パソコンを習熟したいと地球に学びに行く者も、提案すれば、中には居るかも知れない。
あと、そろそろ教師としての任も降りたい。こちらも、進路相談で、教師志望が出れば、降りることは容易いだろう。
あと、もう一つ、パソコンの問題と、電気関連は、丁度、貴族達にパソコンのお披露目会があるからそれを利用しよう。
パソコンはプレゼンテーションについては打って付けだし、日本語教室も、英語教室も、照明を使っているので明るい。
地球の家電製品をプレゼンするのも良いかも知れない。
貴族たちにはカルチャーショックを与えるには打って付けではないか。
ステファニアには当然として、英語教師のナターシャにも、健五郎にも話そう。
プレゼンの準備をしなければならないので、その時間を捻出するのに協力してもらうのはもちろんのこと、ひょっとすると、新たなアイデアをもらい、もっと度肝を抜くプレゼンになるやも知れぬ。
不安を考え出し、解決法を自問自答する。
これで、解決とはいかないが、良い方向には向かうであろう。これからが、日本出身者であるアカツキ伯爵の腕の見せ所であり、正念場だ。
アカツキ伯爵は、自分とステファニアの運命、そして、インジスカン王国の将来について、決意を新たにし、これが自分にしか出来ない使命であると考えるのであった。
そして、アカツキ伯爵は忙しすぎて、気付いていなかった。自分の領地がどの様になっていくのかを。
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