異世界マゼマゼ奮闘記
手紙の返事
領地視察から帰って来た汲広一行。
どれくらい巡ったか気になった汲広は、
「セバスチャン、行っていない街や村はあとどれくらい?」
「あと、1カ所村があります。そこを見終えれば領地巡りは終了に御座います」
「分かった。ありがとう」
(あと1カ所かぁ。長かったなぁ)
もうすぐ終わることを聞き、安堵する汲広。
しかし、これだけ期間がかかるってどれだけ領地、大きいんだよ!
貰ったときは、一代男爵っていう貴族の中では一番低い爵位だったはずなのに…
それだけこのインジスカン王国は、大きいのか、大きいのかーい!と思う汲広であった。
「そういえば、手紙の返事、来てるかな?」
「あぁ、そういえば、あの牧場主になりたいというお二人ですか」
「ああ」
屋敷に入って皆を休ませ、汲広の部屋に入る汲広とアントネラ。汲広は、
「ちょっと手紙、取ってくる」
と言い残し、日本の自宅へ掃き出し窓の魔法で向かう汲広。
果たして葉書や手紙は来ていた。とって返して領主邸の自室に戻る汲広。
「これと、これは要らないな」
興味の無い広告を棄てる汲広。
「あった」
二人とも、返事を寄こしている。
アントネラも内容に興味があるようだ。汲広は封を開けて、中身を確認する。
「二人とも、こっちに来たいってよ」
「良かったですね。汲広」
「二人とも、日本で家畜は買わずに、まず、こちらの野生種を調べたいらしい。何でも生態系を壊したくないそうだ」
「まぁ、逃げ出したりしたら壊れそうですものね」
「でも、これって、アカツキ伯爵の守備範囲だよな?」
「そうですね」
「一応伝えておこうか。忙しくてこっちに構っていられないかも知れないし」
「そうですね」
そして、アカツキ伯爵に念話を送る汲広。
(アカツキ伯爵、今、大丈夫?)
(問題ない。何だ?)
(日本に、こっちに来て牧場をやりたいっていう日本人が二人居るんだけど、これって、そっちの領分だよな?)
(そうだな。しかし、お前に任せる)
(いいのか?)
(いいさ。しかし、うまくやってくれよ)
(分かった)
そして、念話を終えると、アントネラが、
「どうでした?」
「僕に任せるってさ」
「そうですか。良かったですね」
「そうだな」
と、いうわけで、一任された汲広。
しかし、手紙のやりとりじゃぁ、時間がかかるなぁと思いながら、手紙を見返してみると、
「メールアドレス、書いてきてるじゃないか」
二人とも、手紙にメールアドレスを書いているのであった。
「じゃぁ、メールで返信するか。試しにこちらに来ますか?僕が場所を知っていれば迎えに行きます。交通機関より早くて便利な魔法がありますので。こんな感じかな?」
「それでいいと思います」
アントネラも同意してくれたので、その旨を送信する汲広。
明日には返信来ているだろうか?
どんな人が来るだろうか?
領地視察もまだ残っている。
あまり考え込むのは止めて、明日の為、風呂や食事にする汲広であった。
*
「あぁ、やっと終わった」
「お疲れ様でした」
「「「お疲れ様で御座います」」」
残りの1件も済ませ、領地視察は終了となった。
「本当なら、書類仕事が終われば帰れたんだけど」
こちらへ来たいという牧場主希望の二人と会わなければならない。
「メールチェックするかぁ」
汲広とアントネラは、汲広の部屋で、メールチェックをする。
「一人は明日、もう一人は2日後に僕たちの家の前で待ってるってさ」
「行動が早いですね」
「全くだよ…」
こちらと日本とでは時差があること、家畜となる動物がいるかどうかは保障できないことを念押しして、了承のメールを二人に送る汲広。
「こっちの準備もしないとな」
執事のセバスチャンを呼んで、来客が来ること、ハンターか私兵を連れて動物探しに行くかも知れないことを伝えた。
「分かりました。手配しておきます」
執事が有能で助かったと思う汲広であった。
そして、風呂と食事を済ませる汲広とアントネラ。汲広の部屋に行き、
「一人はもう僕たちの家の前に着いたってさ」
「本当に行動が早いですね」
「まぁいいさ。迎えに行ってくる」
「お気を付けて」
そして、日本の自宅前へ掃き出し窓の魔法で向かう汲広であった。
どれくらい巡ったか気になった汲広は、
「セバスチャン、行っていない街や村はあとどれくらい?」
「あと、1カ所村があります。そこを見終えれば領地巡りは終了に御座います」
「分かった。ありがとう」
(あと1カ所かぁ。長かったなぁ)
もうすぐ終わることを聞き、安堵する汲広。
しかし、これだけ期間がかかるってどれだけ領地、大きいんだよ!
貰ったときは、一代男爵っていう貴族の中では一番低い爵位だったはずなのに…
それだけこのインジスカン王国は、大きいのか、大きいのかーい!と思う汲広であった。
「そういえば、手紙の返事、来てるかな?」
「あぁ、そういえば、あの牧場主になりたいというお二人ですか」
「ああ」
屋敷に入って皆を休ませ、汲広の部屋に入る汲広とアントネラ。汲広は、
「ちょっと手紙、取ってくる」
と言い残し、日本の自宅へ掃き出し窓の魔法で向かう汲広。
果たして葉書や手紙は来ていた。とって返して領主邸の自室に戻る汲広。
「これと、これは要らないな」
興味の無い広告を棄てる汲広。
「あった」
二人とも、返事を寄こしている。
アントネラも内容に興味があるようだ。汲広は封を開けて、中身を確認する。
「二人とも、こっちに来たいってよ」
「良かったですね。汲広」
「二人とも、日本で家畜は買わずに、まず、こちらの野生種を調べたいらしい。何でも生態系を壊したくないそうだ」
「まぁ、逃げ出したりしたら壊れそうですものね」
「でも、これって、アカツキ伯爵の守備範囲だよな?」
「そうですね」
「一応伝えておこうか。忙しくてこっちに構っていられないかも知れないし」
「そうですね」
そして、アカツキ伯爵に念話を送る汲広。
(アカツキ伯爵、今、大丈夫?)
(問題ない。何だ?)
(日本に、こっちに来て牧場をやりたいっていう日本人が二人居るんだけど、これって、そっちの領分だよな?)
(そうだな。しかし、お前に任せる)
(いいのか?)
(いいさ。しかし、うまくやってくれよ)
(分かった)
そして、念話を終えると、アントネラが、
「どうでした?」
「僕に任せるってさ」
「そうですか。良かったですね」
「そうだな」
と、いうわけで、一任された汲広。
しかし、手紙のやりとりじゃぁ、時間がかかるなぁと思いながら、手紙を見返してみると、
「メールアドレス、書いてきてるじゃないか」
二人とも、手紙にメールアドレスを書いているのであった。
「じゃぁ、メールで返信するか。試しにこちらに来ますか?僕が場所を知っていれば迎えに行きます。交通機関より早くて便利な魔法がありますので。こんな感じかな?」
「それでいいと思います」
アントネラも同意してくれたので、その旨を送信する汲広。
明日には返信来ているだろうか?
どんな人が来るだろうか?
領地視察もまだ残っている。
あまり考え込むのは止めて、明日の為、風呂や食事にする汲広であった。
*
「あぁ、やっと終わった」
「お疲れ様でした」
「「「お疲れ様で御座います」」」
残りの1件も済ませ、領地視察は終了となった。
「本当なら、書類仕事が終われば帰れたんだけど」
こちらへ来たいという牧場主希望の二人と会わなければならない。
「メールチェックするかぁ」
汲広とアントネラは、汲広の部屋で、メールチェックをする。
「一人は明日、もう一人は2日後に僕たちの家の前で待ってるってさ」
「行動が早いですね」
「全くだよ…」
こちらと日本とでは時差があること、家畜となる動物がいるかどうかは保障できないことを念押しして、了承のメールを二人に送る汲広。
「こっちの準備もしないとな」
執事のセバスチャンを呼んで、来客が来ること、ハンターか私兵を連れて動物探しに行くかも知れないことを伝えた。
「分かりました。手配しておきます」
執事が有能で助かったと思う汲広であった。
そして、風呂と食事を済ませる汲広とアントネラ。汲広の部屋に行き、
「一人はもう僕たちの家の前に着いたってさ」
「本当に行動が早いですね」
「まぁいいさ。迎えに行ってくる」
「お気を付けて」
そして、日本の自宅前へ掃き出し窓の魔法で向かう汲広であった。
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