条件付きスキル「スキル吸収」を駆使し、冒険者から成り上がれ
35話 表彰式
一学年の試合も終わり、現在の得点が発表される。
バビロニア帝国:16点・リベリア王国:13点・獣人連合国:11点・ラフィリス法国:8点
リベリア王国の応援席は盛り上がっている。
「見てよ、2位まで浮上したわ」
「後は5学年生次第だな」
「一生懸命応援しましょう」
応援席はさらに応援に力が入る。
剣術部門、魔法部門、総合部門それぞれ白熱した試合が行われ、
その結果5学年生の頑張りもあって、魔法部門で2点、総合部門で1点を勝ち取った。
こうして国別対抗の選抜試合は終わり表彰式が行われた。
3位 獣人連合国:14点
パチパチパチと拍手された。
2位 リベリア王国:16点
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ
開催国ともあって盛大な拍手が鳴り響いた。
1位 バビロニア帝国:21点
参加国全員が盛大に拍手喝采し、勝者を褒め称えた。
各国の様子は様々であった。
バビロニア帝国は満足そうに胸を張っている。
リベリア王国も前回より順位を上げたことによって、穏やかな雰囲気で勝者を祝っている。
しかし、獣人連合国とラフィリス法国は悔しそうに勝者を見ていたのであった。
そして、無事に国別対抗の選抜試合は終わり、選抜選手(補欠も含む)は王城で懇親会が行われる手筈となっていた。
一学年の引率のヘリナ先生を筆頭にSクラスのメンバーは王城に足を運んだのであった。
アントニオは目を輝かせながら、
「アスラン君見てよ、美味しそうな料理が一杯だよ」
「そうだね。でも乾杯の挨拶までは待ってようね」
「あぶない。危うく食べるところだったよ」
そうこうしていると、王様も参加し挨拶が行われた。
「選抜選手の頑張りがあって、今年は2位まで順位を上げれた。皆の者よくやった。その中でも1学年生は別格の成績を収めたことを表彰し褒美を授けよう。選手一人一人に褒美を遣わすので考えておくように。もちろん他の学年の優勝者にも何か授けよう。それでは挨拶はこのぐらいで乾杯しようではないか」
その後大臣の挨拶と共に乾杯が行われた。
「かんぱ~い」
「カンパ~イ」
それぞれの学年が楽しそうに乾杯をする。
アスランとアントニオは料理に夢中になって楽しんでいた。
呆れながらもクロードは、
「社交の場なんだが、アスランは変わらないな」
「そう?クロードはここにいていいの?アルベルトとエリーナ・エミリアの周りは人だかりでいっぱいだよ」
「ああ、何とか逃げてきた」
「他の連中もアスランが気になっているみたいだぞ?」
「まあ、最後に目立ったからね。でも意外と後悔はないんだ。むしろ一致団結した結果の勝利が嬉しい」
「あ、僕も一緒。みんなでやり遂げた感じが嬉しいよね」
クロードは微笑みながら、
「実は僕も同じ気持ちなんだ。こんな気持ちは初めてだよ」
「でもアスラン君が最後出場するとは思わなかったよ」
「まぁ僕も出るつもりはなかったんだけど、エリーナの涙に自分が情けなく思えてね」
「じゃあ、今回の勲章はエリーナ様だね」
三人は笑い合いながら食事を楽しんでいたら。
エリーナがSクラスの全員を集めて、ベルトラン王の元へと向かった。
みんな緊張しながら王の言葉を待っていた。
ベルトラン王は微笑みながら、
3部門優勝するとは思わなかったぞ。みなの者よくやった。
今年の1学年は他の国も別格での。剣の申し子に、魔女の娘、最後はタイガー種が5人もいたからな、何とかポイントで1位の成績をとれれば御の字と考えていたのだ。
他の王達の悔しがる姿を堪能できて余は気分が良い。
一人ずつ褒美を授ける。何がよい?
みんな困っているとエリーナが
「お父様、何でも良いのですか?」
「もちろんじゃ。」
「アスランは何かある?」
「え、僕?まあ、あると言えばあるけど」
ベルトラン王は目を輝かせながら、
「ほう。申してみよ」
「畏まりました。僕は、冒険者登録かダンジョンの入場の許可を特別にいただきたいです」
「そんなことでいいのか?」
「はい。冒険者登録には通常10歳からですので、冒険者登録できればレベルも経験も積めますので。ダンジョンに関しても同じ理由です」
「なる程の~。まあお主達の実力なら問題ないだろう。特別に許可をだそう。許可書を発行するから後でもっていけ。ただし、ダンジョンに関しては通常通り、冒険者ランクをDランク以上とする。いいな」
「もちろんでございます。有り難うございます」
「他の者達はどうする?」
「僕も同じでお願い致します」
「私も同じですわ」
「エリーナも冒険者登録でいいのか?」
「もちろんですわ。アスランと一緒に居れば成長できますわ」
そうして全員が冒険者登録の特別措置を受け、登録できるようになったのであった。
褒美が決まり、アスラン以外は退出したのであった。
「何故、僕は残っているのでしょうか?」
「アスランよ、お主は将来何の職につくつもりだ?」
「将来ですか?僕は冒険者となりいろいろな国を旅したいと考えております」
ベルトラン王は目を細めて
「他国に行くと言うことか?」
「大切な家族や仲間がいますので、拠点はリベリア王国を考えていますが、他国には旅をする予定です」
「なるほどな。ところで、お主の魔法の知識を授業に取り組んでも良いか?」
「今の知識ですか?魔法の基本なので、別に構いませんよ」
「よし、リベリア王国の発展に貢献した功績を持って、お主の拠点の家を授けよう。よいな」
「何も大したことをしてないのですが、いいのですか?」
「お主が思ってないだけだ。その功績は未来の礎となる。遠慮するな」
「有り難く、頂戴いたします」
「土地と大工職人を用意するから、後は勝手に決めるとよい」
こうしてベルトラン王の囲い込みは無事に終わったのであった。
バビロニア帝国:16点・リベリア王国:13点・獣人連合国:11点・ラフィリス法国:8点
リベリア王国の応援席は盛り上がっている。
「見てよ、2位まで浮上したわ」
「後は5学年生次第だな」
「一生懸命応援しましょう」
応援席はさらに応援に力が入る。
剣術部門、魔法部門、総合部門それぞれ白熱した試合が行われ、
その結果5学年生の頑張りもあって、魔法部門で2点、総合部門で1点を勝ち取った。
こうして国別対抗の選抜試合は終わり表彰式が行われた。
3位 獣人連合国:14点
パチパチパチと拍手された。
2位 リベリア王国:16点
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ
開催国ともあって盛大な拍手が鳴り響いた。
1位 バビロニア帝国:21点
参加国全員が盛大に拍手喝采し、勝者を褒め称えた。
各国の様子は様々であった。
バビロニア帝国は満足そうに胸を張っている。
リベリア王国も前回より順位を上げたことによって、穏やかな雰囲気で勝者を祝っている。
しかし、獣人連合国とラフィリス法国は悔しそうに勝者を見ていたのであった。
そして、無事に国別対抗の選抜試合は終わり、選抜選手(補欠も含む)は王城で懇親会が行われる手筈となっていた。
一学年の引率のヘリナ先生を筆頭にSクラスのメンバーは王城に足を運んだのであった。
アントニオは目を輝かせながら、
「アスラン君見てよ、美味しそうな料理が一杯だよ」
「そうだね。でも乾杯の挨拶までは待ってようね」
「あぶない。危うく食べるところだったよ」
そうこうしていると、王様も参加し挨拶が行われた。
「選抜選手の頑張りがあって、今年は2位まで順位を上げれた。皆の者よくやった。その中でも1学年生は別格の成績を収めたことを表彰し褒美を授けよう。選手一人一人に褒美を遣わすので考えておくように。もちろん他の学年の優勝者にも何か授けよう。それでは挨拶はこのぐらいで乾杯しようではないか」
その後大臣の挨拶と共に乾杯が行われた。
「かんぱ~い」
「カンパ~イ」
それぞれの学年が楽しそうに乾杯をする。
アスランとアントニオは料理に夢中になって楽しんでいた。
呆れながらもクロードは、
「社交の場なんだが、アスランは変わらないな」
「そう?クロードはここにいていいの?アルベルトとエリーナ・エミリアの周りは人だかりでいっぱいだよ」
「ああ、何とか逃げてきた」
「他の連中もアスランが気になっているみたいだぞ?」
「まあ、最後に目立ったからね。でも意外と後悔はないんだ。むしろ一致団結した結果の勝利が嬉しい」
「あ、僕も一緒。みんなでやり遂げた感じが嬉しいよね」
クロードは微笑みながら、
「実は僕も同じ気持ちなんだ。こんな気持ちは初めてだよ」
「でもアスラン君が最後出場するとは思わなかったよ」
「まぁ僕も出るつもりはなかったんだけど、エリーナの涙に自分が情けなく思えてね」
「じゃあ、今回の勲章はエリーナ様だね」
三人は笑い合いながら食事を楽しんでいたら。
エリーナがSクラスの全員を集めて、ベルトラン王の元へと向かった。
みんな緊張しながら王の言葉を待っていた。
ベルトラン王は微笑みながら、
3部門優勝するとは思わなかったぞ。みなの者よくやった。
今年の1学年は他の国も別格での。剣の申し子に、魔女の娘、最後はタイガー種が5人もいたからな、何とかポイントで1位の成績をとれれば御の字と考えていたのだ。
他の王達の悔しがる姿を堪能できて余は気分が良い。
一人ずつ褒美を授ける。何がよい?
みんな困っているとエリーナが
「お父様、何でも良いのですか?」
「もちろんじゃ。」
「アスランは何かある?」
「え、僕?まあ、あると言えばあるけど」
ベルトラン王は目を輝かせながら、
「ほう。申してみよ」
「畏まりました。僕は、冒険者登録かダンジョンの入場の許可を特別にいただきたいです」
「そんなことでいいのか?」
「はい。冒険者登録には通常10歳からですので、冒険者登録できればレベルも経験も積めますので。ダンジョンに関しても同じ理由です」
「なる程の~。まあお主達の実力なら問題ないだろう。特別に許可をだそう。許可書を発行するから後でもっていけ。ただし、ダンジョンに関しては通常通り、冒険者ランクをDランク以上とする。いいな」
「もちろんでございます。有り難うございます」
「他の者達はどうする?」
「僕も同じでお願い致します」
「私も同じですわ」
「エリーナも冒険者登録でいいのか?」
「もちろんですわ。アスランと一緒に居れば成長できますわ」
そうして全員が冒険者登録の特別措置を受け、登録できるようになったのであった。
褒美が決まり、アスラン以外は退出したのであった。
「何故、僕は残っているのでしょうか?」
「アスランよ、お主は将来何の職につくつもりだ?」
「将来ですか?僕は冒険者となりいろいろな国を旅したいと考えております」
ベルトラン王は目を細めて
「他国に行くと言うことか?」
「大切な家族や仲間がいますので、拠点はリベリア王国を考えていますが、他国には旅をする予定です」
「なるほどな。ところで、お主の魔法の知識を授業に取り組んでも良いか?」
「今の知識ですか?魔法の基本なので、別に構いませんよ」
「よし、リベリア王国の発展に貢献した功績を持って、お主の拠点の家を授けよう。よいな」
「何も大したことをしてないのですが、いいのですか?」
「お主が思ってないだけだ。その功績は未来の礎となる。遠慮するな」
「有り難く、頂戴いたします」
「土地と大工職人を用意するから、後は勝手に決めるとよい」
こうしてベルトラン王の囲い込みは無事に終わったのであった。
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