条件付きスキル「スキル吸収」を駆使し、冒険者から成り上がれ
30話 代表選手
その後、魔法部門と総合部門も含めて選抜の代表の生徒が発表された。
剣術部門:アルベルト Sクラス
アントニオ Sクラス
魔法部門:エミリア Sクラス
バーバラ Sクラス
総合部門:オリバ Sクラス
クロード Sクラス
エリーナ Sクラス
補欠 :クラリッサ Sクラス
ベルナ Sクラス
アスラン Sクラス
前代未聞のSクラスのみの代表選出となった。周りから不満の声も上がったが、不満の声を上げた者には模擬戦を開催した結果、実力の違いを感じ納得するしかない状態となり、学園一同で応援する手はずとなった。
代表選手の特訓は凄まじく、王都の学園のプライドをもって臨んでいる。
「アスラン様、魔法の選抜試合での注意点はありますか?」
「詠唱の途中に相手が動いても命中できるように、手の平から真っすぐに魔法を打てるようにするか、詠唱の最後に魔法の向きのイメージをするといいかな。まだ追尾の魔法は難しいからね」
エミリアは歓心し笑顔で、
「解りました。やってみます」
「それができるようになったら走りながら詠唱して魔法を放てる練習だね」
「先が長いですわ。でもアスラン様と一緒なら出来る気がしますわ」
「それはよかった。頑張ろうね」
次はクロード達に呼ばれる
「アスラン、総合の選抜試合での注意点も教えてくれるわよね」
「総合部門は説明が難しいんだよ。間合いが一番大切だからね。魔法の詠唱は必ず走りながら放てないと剣技に負ける可能性があるし、剣技はフェイントや斬撃を放てば魔法の詠唱には有利になる。よって、相手の力量次第で臨機応変に動き、攻撃や防御ができないと話にならないってこと」
クロードは難しい顔をしながら、
「できることを今やるしかないってことかな?。
「そうだね。でも自分の得意なパターンを作ることも大事かな。それだけで大きな武器となるからね。クロードなら剣技もでき、状況に合わせて冷静沈着に対応できるから中間距離からの間合いを覚えると相手はイヤがると思うよ」
エリーナも期待の眼差しで見ている。
「エリーナは剣技では難しいと思うから、剣はフェイントとして使うか、剣の斬撃を魔法で代用すれば相手も混乱すると思うよ。後は、見切りと魔法スピードを伸ばして魔法勝負にもっていくかがいいんじゃないかな」
エリーナは真剣に考え、
「そうよね。剣の斬撃を魔法でどうやってするの?」
「簡単に言えば、ファイヤーボールの形を三日月型にイメージし、手の平でいつも魔法を放っているが、今回は剣先から魔法を放つ。後は剣を振ったタイミングで魔法を発動するとできるよ。まあ、タイミングが難しいからかなりの練習が必要になるけどね」
「分かったわ。頑張るからアスランも練習を手伝ってよ」
「うん。一緒に頑張ろうね」
エリーナもアスランと練習できることが嬉しく、頬を赤くしながらも鍛錬に励んだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
エリーナとベルトラン王との会話
エリーナよ、学校はどうだ?
覚えることが沢山あって、毎日楽しいですわ。
楽しいなら何よりだな。そう言えば、選抜の選手はもう決まったのか?
1学年は全部決まりましたわ。私も総合部門の選手に選ばれましたわ。
そうか。総合部門の選手か、それは凄いな。でも大丈夫なのか?各国のトップ選手が相手だぞ。
負けませんわ。今Sクラス全員アスランに教えてもらっているから、凄いスピードで成長を感じていますわ。
ちなみにアスランの教えはそんなに凄いのか?
今まで家庭教師から教わったことの常識が変わるくらい凄いですわ。ちなみに今年のSクラスは現在の3学年のSクラスをも超えていると言われていますわ。
まだ入学して3~4カ月だろう?そんなことがあるのか?
先生方も驚いていますわ。毎日新たな発見で、ワクワクがとまりませんわ。
エリーナ、顔が赤いが好きな人でもできたか?
お父様バカなことを言わないで下さい。王女に恋愛はいりませんわ。
お前は第4王女だが、アスランなら余はいいと思うがな。
な、なぜ、ア、アスランですの。私は好きな人なんていませんわ。
まあ、まだいいか。ちなみにアスランも強化試合に参加するのか?
本人がイヤがったので、補欠要員でバックアップをしていますわ。
それはいいな。エリーナも頑張るのだぞ。
こうして、些細な親子の会話は終わったが、ベルトランはアスランが試合にでないことを微笑み、他国に知られないように影から動かすのであった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
授業と選抜選手の特訓は続き、強化試合まで後2日となった。
他の学年もやる気に満ち溢れ、もう既に熱気が凄いことになっている。それほどまでに国を挙げてのお祭りとなっているのだ。
選抜選手の訓練を担当している先生が、
「明日は疲労を回復させるために休みにするから、軽いランニングだけな。後はイメージトレーニングはしとけよ。それでは解散」
エリーナとエミリアが悪だくみをしながら、
「アスラン、強化試合に勝ったらご褒美はあるの?」
「私も勝ったらご褒美がほしいですわ」
「え、僕がご褒美をあげるの?」
「ダメですの?」
アスランはエミリアの上目遣いに負け…た。
「いいけど、何か物を贈るだけだけどそれでいい?」
「いいですわ。だったら一緒に見て回りましょう」
「いいけど、勝ったらね」
「絶対に勝ちますわ」
こうしてエリーナとエミリアは絶対に負けられない試合に臨むのであった。
剣術部門:アルベルト Sクラス
アントニオ Sクラス
魔法部門:エミリア Sクラス
バーバラ Sクラス
総合部門:オリバ Sクラス
クロード Sクラス
エリーナ Sクラス
補欠 :クラリッサ Sクラス
ベルナ Sクラス
アスラン Sクラス
前代未聞のSクラスのみの代表選出となった。周りから不満の声も上がったが、不満の声を上げた者には模擬戦を開催した結果、実力の違いを感じ納得するしかない状態となり、学園一同で応援する手はずとなった。
代表選手の特訓は凄まじく、王都の学園のプライドをもって臨んでいる。
「アスラン様、魔法の選抜試合での注意点はありますか?」
「詠唱の途中に相手が動いても命中できるように、手の平から真っすぐに魔法を打てるようにするか、詠唱の最後に魔法の向きのイメージをするといいかな。まだ追尾の魔法は難しいからね」
エミリアは歓心し笑顔で、
「解りました。やってみます」
「それができるようになったら走りながら詠唱して魔法を放てる練習だね」
「先が長いですわ。でもアスラン様と一緒なら出来る気がしますわ」
「それはよかった。頑張ろうね」
次はクロード達に呼ばれる
「アスラン、総合の選抜試合での注意点も教えてくれるわよね」
「総合部門は説明が難しいんだよ。間合いが一番大切だからね。魔法の詠唱は必ず走りながら放てないと剣技に負ける可能性があるし、剣技はフェイントや斬撃を放てば魔法の詠唱には有利になる。よって、相手の力量次第で臨機応変に動き、攻撃や防御ができないと話にならないってこと」
クロードは難しい顔をしながら、
「できることを今やるしかないってことかな?。
「そうだね。でも自分の得意なパターンを作ることも大事かな。それだけで大きな武器となるからね。クロードなら剣技もでき、状況に合わせて冷静沈着に対応できるから中間距離からの間合いを覚えると相手はイヤがると思うよ」
エリーナも期待の眼差しで見ている。
「エリーナは剣技では難しいと思うから、剣はフェイントとして使うか、剣の斬撃を魔法で代用すれば相手も混乱すると思うよ。後は、見切りと魔法スピードを伸ばして魔法勝負にもっていくかがいいんじゃないかな」
エリーナは真剣に考え、
「そうよね。剣の斬撃を魔法でどうやってするの?」
「簡単に言えば、ファイヤーボールの形を三日月型にイメージし、手の平でいつも魔法を放っているが、今回は剣先から魔法を放つ。後は剣を振ったタイミングで魔法を発動するとできるよ。まあ、タイミングが難しいからかなりの練習が必要になるけどね」
「分かったわ。頑張るからアスランも練習を手伝ってよ」
「うん。一緒に頑張ろうね」
エリーナもアスランと練習できることが嬉しく、頬を赤くしながらも鍛錬に励んだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
エリーナとベルトラン王との会話
エリーナよ、学校はどうだ?
覚えることが沢山あって、毎日楽しいですわ。
楽しいなら何よりだな。そう言えば、選抜の選手はもう決まったのか?
1学年は全部決まりましたわ。私も総合部門の選手に選ばれましたわ。
そうか。総合部門の選手か、それは凄いな。でも大丈夫なのか?各国のトップ選手が相手だぞ。
負けませんわ。今Sクラス全員アスランに教えてもらっているから、凄いスピードで成長を感じていますわ。
ちなみにアスランの教えはそんなに凄いのか?
今まで家庭教師から教わったことの常識が変わるくらい凄いですわ。ちなみに今年のSクラスは現在の3学年のSクラスをも超えていると言われていますわ。
まだ入学して3~4カ月だろう?そんなことがあるのか?
先生方も驚いていますわ。毎日新たな発見で、ワクワクがとまりませんわ。
エリーナ、顔が赤いが好きな人でもできたか?
お父様バカなことを言わないで下さい。王女に恋愛はいりませんわ。
お前は第4王女だが、アスランなら余はいいと思うがな。
な、なぜ、ア、アスランですの。私は好きな人なんていませんわ。
まあ、まだいいか。ちなみにアスランも強化試合に参加するのか?
本人がイヤがったので、補欠要員でバックアップをしていますわ。
それはいいな。エリーナも頑張るのだぞ。
こうして、些細な親子の会話は終わったが、ベルトランはアスランが試合にでないことを微笑み、他国に知られないように影から動かすのであった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
授業と選抜選手の特訓は続き、強化試合まで後2日となった。
他の学年もやる気に満ち溢れ、もう既に熱気が凄いことになっている。それほどまでに国を挙げてのお祭りとなっているのだ。
選抜選手の訓練を担当している先生が、
「明日は疲労を回復させるために休みにするから、軽いランニングだけな。後はイメージトレーニングはしとけよ。それでは解散」
エリーナとエミリアが悪だくみをしながら、
「アスラン、強化試合に勝ったらご褒美はあるの?」
「私も勝ったらご褒美がほしいですわ」
「え、僕がご褒美をあげるの?」
「ダメですの?」
アスランはエミリアの上目遣いに負け…た。
「いいけど、何か物を贈るだけだけどそれでいい?」
「いいですわ。だったら一緒に見て回りましょう」
「いいけど、勝ったらね」
「絶対に勝ちますわ」
こうしてエリーナとエミリアは絶対に負けられない試合に臨むのであった。
「ファンタジー」の人気作品
書籍化作品
-
-
6
-
-
1168
-
-
267
-
-
140
-
-
310
-
-
439
-
-
20
-
-
24251
-
-
35
コメント