条件付きスキル「スキル吸収」を駆使し、冒険者から成り上がれ
28話 アスラン先生
アスラン君、それでは一つ一つ丁寧に教えてね。
アスランはしょうがなく授業を始めた。
皆さんは魔力操作で手の平に魔力を集める時はどうしてますか?
「家庭教師の先生に、魔力を手の平に流す感じだと教わり、魔力を流すイメージをひたすら行い4ヶ月かけて魔力操作を覚えましたわ」
他の生徒も同様に首を縦に振っている。
アスランはやはり一般知識と僕のやり方は違うことを考えながら、
「これは僕の知識と考えであって正解かは解りませんがいいですか?」
「はい」
魔力とは何なのか仮説を立て、マナを体の中で魔力に変換している自然の摂理を説明する。
その魔力をまずは維持することが大切で、その後に手の平に魔力を流すイメージをする。この時に漠然とイメージをするのではなく、具体的なイメージが大切であることを説明する。
「アスラン先生、具体的なイメージが解りません」
ここで、アスランのイメージを伝え、魔力操作を息をするようにスムーズに行えるようにすることが大切だと伝える。
やはりSクラスは賢い者が多く、すでに初級魔法が使えるため、魔力操作の違いをすこしずつ実感していった。
その中でもライラ先生は、ひたすら魔力操作を行い、違いに驚愕していた。
「何これ。魔力の発散が少ない上に発動が滑らかすぎるわ。たったこれだけの違いでこんなにも違うなんて。アスラン君、これ学会で発表すれば受賞ものよ」
「あ~、アンシャンテ先生もそんなこと言ってましたね」
「え、アンシャンテの教えじゃなく、アスラン君が考えたの?」
「基本知識を教えてもらって、試行錯誤していたらこうなりました」
ライラ先生は今までで一番驚愕した目を向けた後、尊敬の眼差しを向けた。
「はい。アスラン先生の授業はここまで、魔力操作を再度徹底して行うこと。いいね」
「はい」
生徒全員元気な返事をして授業が終わったのであった。
授業が終わり、みんなで食堂でお昼ご飯を食べていたら、
「アスランは魔法も凄かったんだな」
「悔しいですわ。魔法なら勝てると思っていたのですわ」
「悔しいが、成長できるならアスランに今後も魔法を教えてもらいたい」
「アスラン様、暇な時に二人で教えて下さいね」
「エミリア、抜け駆けはダメですわ」
三者三様な言葉を聞きアスランは、
「たまたま先生になった方が凄い人だっただけだよ」
「でも僕達は幸運だね。これ以上ないほど成長できる環境にいる」
「そうですわね。私が入学式で宣言した通りになりますわ」
アスランは、Sクラスのメンバーを見ながら、ひねくれた者がいなくて安心していた。
向上心があって賢く、一緒になって励むメンバーを見て…。
アリガトウ。仲間に向かって心の中でお礼をしたのであった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ライラ先生と校長と理事長のお話。
ライラ先生、授業が終わってみてどうでしたか?
そうそう、陛下が気にしているアスラン君でしたよね?
「ハッキリいいまして、次元が違います」
そ、そんなにかね?
今日の授業だけで判るものなのか?
「今までの私の常識が変わるほどです。ちなみに私では教えることができず、彼に先生役をやってもらいました」
………。
君ほどの先生でも教えられないのかね?
「アスラン君は、大魔導士のアンシャンテに教えてもらっていたそうです。そのアンシャンテですら彼の行動に驚愕していたそうです」
賢王の陛下が認めるだけあると言うことか。これからはどうする?
「Sクラスの生徒と一緒に基本を教えてもらいます。その結果を元に知識として今後の授業内容を変更しようと考えています。もちろんアスラン君の許可を貰う予定です。私の知識や魔法も彼に教えてはいきますが、何処まで教えれるかは判りません」
陛下から彼に関しては常識に当て嵌めずに、学園のためになるようなら、好きにしていいと言われているが、ちなみに常識が変わるほどとは、どのくらいだ?
「魔法学会に提出すれば、受賞間違いなしですね。この国の発展にも繋がるでしょう」
………。
この学園に居る意味はあるのか?
「他の授業のことは判りませんが、学園の先生が教わることの方が多いかもしれません」
「ただ、特別扱いや目立つのが嫌いな様子でした」
了解した。他の先生にもそのことを伝えておこう。無理な対応はせずにお願いする方向でいこう。決して強制はしないように。
「はい」
他の国との強化試合などはイヤがるだろうか?
「たぶんですが。しかし、この調子でいけばSクラスの生徒の成長だけで圧勝できると思います」
王都の学校としての威厳も保てるな。嬉しい限りだ。
理事長、半年後が楽しみですね。
ああ。他に報告はあるか?
「Sクラスの生徒は比較的に時間が空いてますので、生徒が望む場合は延長して授業をしても大丈夫ですか?」
もちろん、生徒の自主性に任せる。エリーナ王女もいるから、くれぐれも無理をさせないように。
「承知しました。むしろエリーナ様の意欲が凄すぎて、今年のSクラスの成長が楽しみです。ヘリナ先生が羨ましい限りです」
そうか。担任のヘリナ先生にも伝えておこう。ご苦労であった。
こうしてまたアスランの知らぬところで、今後の方針が決まっていくのであった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
その後、魔法学でも基本の部分はアスランの独壇場で、先生さえ舌を巻くほどであった、
しかし、仮説の検証ができないためSクラスのみでの授業内容となったのである。
ただし、基本を除けばアスランも知らない知識が多く、魔石の話や魔法陣の話など興味をもって学んでいったのであった。
アスランはしょうがなく授業を始めた。
皆さんは魔力操作で手の平に魔力を集める時はどうしてますか?
「家庭教師の先生に、魔力を手の平に流す感じだと教わり、魔力を流すイメージをひたすら行い4ヶ月かけて魔力操作を覚えましたわ」
他の生徒も同様に首を縦に振っている。
アスランはやはり一般知識と僕のやり方は違うことを考えながら、
「これは僕の知識と考えであって正解かは解りませんがいいですか?」
「はい」
魔力とは何なのか仮説を立て、マナを体の中で魔力に変換している自然の摂理を説明する。
その魔力をまずは維持することが大切で、その後に手の平に魔力を流すイメージをする。この時に漠然とイメージをするのではなく、具体的なイメージが大切であることを説明する。
「アスラン先生、具体的なイメージが解りません」
ここで、アスランのイメージを伝え、魔力操作を息をするようにスムーズに行えるようにすることが大切だと伝える。
やはりSクラスは賢い者が多く、すでに初級魔法が使えるため、魔力操作の違いをすこしずつ実感していった。
その中でもライラ先生は、ひたすら魔力操作を行い、違いに驚愕していた。
「何これ。魔力の発散が少ない上に発動が滑らかすぎるわ。たったこれだけの違いでこんなにも違うなんて。アスラン君、これ学会で発表すれば受賞ものよ」
「あ~、アンシャンテ先生もそんなこと言ってましたね」
「え、アンシャンテの教えじゃなく、アスラン君が考えたの?」
「基本知識を教えてもらって、試行錯誤していたらこうなりました」
ライラ先生は今までで一番驚愕した目を向けた後、尊敬の眼差しを向けた。
「はい。アスラン先生の授業はここまで、魔力操作を再度徹底して行うこと。いいね」
「はい」
生徒全員元気な返事をして授業が終わったのであった。
授業が終わり、みんなで食堂でお昼ご飯を食べていたら、
「アスランは魔法も凄かったんだな」
「悔しいですわ。魔法なら勝てると思っていたのですわ」
「悔しいが、成長できるならアスランに今後も魔法を教えてもらいたい」
「アスラン様、暇な時に二人で教えて下さいね」
「エミリア、抜け駆けはダメですわ」
三者三様な言葉を聞きアスランは、
「たまたま先生になった方が凄い人だっただけだよ」
「でも僕達は幸運だね。これ以上ないほど成長できる環境にいる」
「そうですわね。私が入学式で宣言した通りになりますわ」
アスランは、Sクラスのメンバーを見ながら、ひねくれた者がいなくて安心していた。
向上心があって賢く、一緒になって励むメンバーを見て…。
アリガトウ。仲間に向かって心の中でお礼をしたのであった。
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ライラ先生と校長と理事長のお話。
ライラ先生、授業が終わってみてどうでしたか?
そうそう、陛下が気にしているアスラン君でしたよね?
「ハッキリいいまして、次元が違います」
そ、そんなにかね?
今日の授業だけで判るものなのか?
「今までの私の常識が変わるほどです。ちなみに私では教えることができず、彼に先生役をやってもらいました」
………。
君ほどの先生でも教えられないのかね?
「アスラン君は、大魔導士のアンシャンテに教えてもらっていたそうです。そのアンシャンテですら彼の行動に驚愕していたそうです」
賢王の陛下が認めるだけあると言うことか。これからはどうする?
「Sクラスの生徒と一緒に基本を教えてもらいます。その結果を元に知識として今後の授業内容を変更しようと考えています。もちろんアスラン君の許可を貰う予定です。私の知識や魔法も彼に教えてはいきますが、何処まで教えれるかは判りません」
陛下から彼に関しては常識に当て嵌めずに、学園のためになるようなら、好きにしていいと言われているが、ちなみに常識が変わるほどとは、どのくらいだ?
「魔法学会に提出すれば、受賞間違いなしですね。この国の発展にも繋がるでしょう」
………。
この学園に居る意味はあるのか?
「他の授業のことは判りませんが、学園の先生が教わることの方が多いかもしれません」
「ただ、特別扱いや目立つのが嫌いな様子でした」
了解した。他の先生にもそのことを伝えておこう。無理な対応はせずにお願いする方向でいこう。決して強制はしないように。
「はい」
他の国との強化試合などはイヤがるだろうか?
「たぶんですが。しかし、この調子でいけばSクラスの生徒の成長だけで圧勝できると思います」
王都の学校としての威厳も保てるな。嬉しい限りだ。
理事長、半年後が楽しみですね。
ああ。他に報告はあるか?
「Sクラスの生徒は比較的に時間が空いてますので、生徒が望む場合は延長して授業をしても大丈夫ですか?」
もちろん、生徒の自主性に任せる。エリーナ王女もいるから、くれぐれも無理をさせないように。
「承知しました。むしろエリーナ様の意欲が凄すぎて、今年のSクラスの成長が楽しみです。ヘリナ先生が羨ましい限りです」
そうか。担任のヘリナ先生にも伝えておこう。ご苦労であった。
こうしてまたアスランの知らぬところで、今後の方針が決まっていくのであった。
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その後、魔法学でも基本の部分はアスランの独壇場で、先生さえ舌を巻くほどであった、
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