条件付きスキル「スキル吸収」を駆使し、冒険者から成り上がれ
21話 お披露目会2
お披露目会は続いていた。
アスランは疲れていたのか、見向きもせず食事を堪能していたらクロードがやってきて、
「アスラン、やはりお主は面白いの~」
ケラケラと笑いながら話すクロードに、
「笑いごとじゃないよ、こっちは面倒なのに」
そんな話をしていたら、様子を伺いながら話に入ってきた。
「クロード様、アスラン様、私は辺境伯家の長女エミリア・グラスですわ。宜しければお話しに参加してもいいですか?」
「もちろん。エミリア嬢」
クロードとエミリアは知り合いみたいだ。
「なぁ、アスランいいだろう?」
「もちろんです。辺境伯家の令嬢様とお話しする機会なんてないですから」
「良ければ、クロード様と同じように気軽に話して下さい」
優しい笑みでアスランを見つめている。
エミリアは綺麗な金髪で、5歳とは思えないほどの整った顔をしていた。
そんなエミリアに微笑みかけられては…。
「もちろん。…と言いたいところなのですが、僕が気軽に話すと周囲から嫉妬の目で見られますので辞退したいのが本音でございます」
エミリアは驚いている。今までにそんな事を言われたことがないので、どう答えようか考えていたら、
「な、アスランは面白いだろ」
「クロードは気軽に話せているからいいわよ。私なんて断られたんですよ」
「その様子は、そんなこと言われたのは初めてだろう?」
「もちろんですわ。どうしたら仲良くなれるのですか?」
「なぁアスラン、よかったらエミリアとも仲良くしてくれよ」
アスランは困っていた
「僕はしがない三男坊ですよ。辺境伯令嬢に気軽に話していると絶対トラブルになりますって」
「まあ、そう言うな。そんな時は僕やエミリア嬢が庇うから。な。」
「ええ、お願いしますわ」
「僕なんかにお願いする価値はないですよ。でもそこまで言われたら…絶対庇って下さいよ」
「もちろんですわ」
アスランはしょうがないと諦め、
「それでは、宜しくエミリア嬢」
「やったですわ。宜しくですわ」
「そう言えばアスランは貴族のパーティーやお茶会なども参加していなかっただろう?」
「王都にそんなに顔をだしてないし、面倒くさいからね」
「まあ面倒だが、今後を考え顔を売らなくていいのか?」
「そうですよ。参加すればクロード様と同じくアスラン様も人気になりますわよ」
アスランは驚いた。お世辞だろうと思っていて、自分では普通よりすこし上くらいだろうと思っていたが、実際はクロードには負けているがイケメンに見えるそうだ。
「え、僕なんて大したことないですよ。まあ、クロードがイケメンなのは認めますが…」
「まったく自覚がない方達は困りますわ」
「エミリアが言うなよ。前なんて大勢の前で子爵家の子供にイヤミを言って追い返してただろう」
「え、事実を言っただけですわ。あの方が、優秀な僕にこそ君見たいな美しい女性が必要さ…。って言われるから。私はそんな大したことないので、優秀な貴方様には釣り合いませんから他を当たって下さいと申しただけですわ」
「な、アスランどう思う」
「エミリア嬢は美人だからね。今後も沢山の相手をするだろうから気づくはずだよ」
エミリアは面と向かって美人と言われ赤くなっていた
そんな様子を見て、クロードは、
「エミリア嬢、美人なんて沢山言われているだろうに?」
「いつも挨拶で季語のように言われるので、面と向かって言われると…」
「その内お見合いばかりで、沢山言われるから大丈夫ですよ」
「政略結婚のお見合いなんて、心にない言葉を言われてもイヤですわ」
「でも長女だから、逃れられないんじゃないの?」
「辺境伯家なので、問題ありませんわ。どちらかと言えば実力主義ですわ」
「お~、ならクロードがオススメですね。イケメンで周りを沈着冷静に見れるほど優秀だから」
「そんなことを言ったらアスランこそ」
「いやいや僕なんて…。」
「さっきの王女様の対応を考えるとオススメはアスランだろう」
そんな会話をしていたらエミリアが怒りながら、
「私が嫌いなのですか?二人して譲り合うなんて酷いですわ。やはり私には魅力が足りないのですね」
二人はヤバイと目を合わせて
「いやいや、僕達にはエミリア嬢はもったいないなぁ~と。なぁ~、アスラン」
「そ、そうですよ。三男坊の僕なんて、みんなから視線を集めているエミリア嬢には似合わなすぎて、クロードをオススメしていたんですから」
「では、私がイヤではないのですね。結婚を考えるくらいは素敵だと言って下さいますの?」
クロードは慌てて返事をした
「もちろんだよ。エミリア嬢」
一方でアスランは、クロードと一緒に言ったそぶりを見せたが、実は沈黙を貫いた。
「………。」
微笑みながらエミリア嬢は、
「言いましたわね。もし嫁ぎ先に困ったら相手をして下さいね」
「あ、これを見越して黙っていたなアスラン」
「え、アスラン様も頷いて返事をしてくれたのでは?」
「こいつが頷いたのは、[イヤではない]の部分だけだ。かぁ~、やられたのは僕だけか」
その内容を聞いてエミリアはさらにアスランに興味をもったのである。
「いえいえ、僕は話についていけずに固まっていただけだよ」
「どの口が…、エミリア嬢、言っていた理由が分かっただろ?」
「そうですわね。こんなに簡単にあしらわれて負ければ逆にスガスガしいですわ」
こんな会話をしていたが、アスランは気の合う友達ができたように感じて微笑んでいた。
お披露目会の短時間ではあったが、三人は深い親睦を育んだのであった。
「今度遊びに来いよアスラン」
「その時は私も呼んで下さい」
「もちろん」
そんな別れの挨拶を交して、お披露目会は終了したのであった。
アスランは疲れていたのか、見向きもせず食事を堪能していたらクロードがやってきて、
「アスラン、やはりお主は面白いの~」
ケラケラと笑いながら話すクロードに、
「笑いごとじゃないよ、こっちは面倒なのに」
そんな話をしていたら、様子を伺いながら話に入ってきた。
「クロード様、アスラン様、私は辺境伯家の長女エミリア・グラスですわ。宜しければお話しに参加してもいいですか?」
「もちろん。エミリア嬢」
クロードとエミリアは知り合いみたいだ。
「なぁ、アスランいいだろう?」
「もちろんです。辺境伯家の令嬢様とお話しする機会なんてないですから」
「良ければ、クロード様と同じように気軽に話して下さい」
優しい笑みでアスランを見つめている。
エミリアは綺麗な金髪で、5歳とは思えないほどの整った顔をしていた。
そんなエミリアに微笑みかけられては…。
「もちろん。…と言いたいところなのですが、僕が気軽に話すと周囲から嫉妬の目で見られますので辞退したいのが本音でございます」
エミリアは驚いている。今までにそんな事を言われたことがないので、どう答えようか考えていたら、
「な、アスランは面白いだろ」
「クロードは気軽に話せているからいいわよ。私なんて断られたんですよ」
「その様子は、そんなこと言われたのは初めてだろう?」
「もちろんですわ。どうしたら仲良くなれるのですか?」
「なぁアスラン、よかったらエミリアとも仲良くしてくれよ」
アスランは困っていた
「僕はしがない三男坊ですよ。辺境伯令嬢に気軽に話していると絶対トラブルになりますって」
「まあ、そう言うな。そんな時は僕やエミリア嬢が庇うから。な。」
「ええ、お願いしますわ」
「僕なんかにお願いする価値はないですよ。でもそこまで言われたら…絶対庇って下さいよ」
「もちろんですわ」
アスランはしょうがないと諦め、
「それでは、宜しくエミリア嬢」
「やったですわ。宜しくですわ」
「そう言えばアスランは貴族のパーティーやお茶会なども参加していなかっただろう?」
「王都にそんなに顔をだしてないし、面倒くさいからね」
「まあ面倒だが、今後を考え顔を売らなくていいのか?」
「そうですよ。参加すればクロード様と同じくアスラン様も人気になりますわよ」
アスランは驚いた。お世辞だろうと思っていて、自分では普通よりすこし上くらいだろうと思っていたが、実際はクロードには負けているがイケメンに見えるそうだ。
「え、僕なんて大したことないですよ。まあ、クロードがイケメンなのは認めますが…」
「まったく自覚がない方達は困りますわ」
「エミリアが言うなよ。前なんて大勢の前で子爵家の子供にイヤミを言って追い返してただろう」
「え、事実を言っただけですわ。あの方が、優秀な僕にこそ君見たいな美しい女性が必要さ…。って言われるから。私はそんな大したことないので、優秀な貴方様には釣り合いませんから他を当たって下さいと申しただけですわ」
「な、アスランどう思う」
「エミリア嬢は美人だからね。今後も沢山の相手をするだろうから気づくはずだよ」
エミリアは面と向かって美人と言われ赤くなっていた
そんな様子を見て、クロードは、
「エミリア嬢、美人なんて沢山言われているだろうに?」
「いつも挨拶で季語のように言われるので、面と向かって言われると…」
「その内お見合いばかりで、沢山言われるから大丈夫ですよ」
「政略結婚のお見合いなんて、心にない言葉を言われてもイヤですわ」
「でも長女だから、逃れられないんじゃないの?」
「辺境伯家なので、問題ありませんわ。どちらかと言えば実力主義ですわ」
「お~、ならクロードがオススメですね。イケメンで周りを沈着冷静に見れるほど優秀だから」
「そんなことを言ったらアスランこそ」
「いやいや僕なんて…。」
「さっきの王女様の対応を考えるとオススメはアスランだろう」
そんな会話をしていたらエミリアが怒りながら、
「私が嫌いなのですか?二人して譲り合うなんて酷いですわ。やはり私には魅力が足りないのですね」
二人はヤバイと目を合わせて
「いやいや、僕達にはエミリア嬢はもったいないなぁ~と。なぁ~、アスラン」
「そ、そうですよ。三男坊の僕なんて、みんなから視線を集めているエミリア嬢には似合わなすぎて、クロードをオススメしていたんですから」
「では、私がイヤではないのですね。結婚を考えるくらいは素敵だと言って下さいますの?」
クロードは慌てて返事をした
「もちろんだよ。エミリア嬢」
一方でアスランは、クロードと一緒に言ったそぶりを見せたが、実は沈黙を貫いた。
「………。」
微笑みながらエミリア嬢は、
「言いましたわね。もし嫁ぎ先に困ったら相手をして下さいね」
「あ、これを見越して黙っていたなアスラン」
「え、アスラン様も頷いて返事をしてくれたのでは?」
「こいつが頷いたのは、[イヤではない]の部分だけだ。かぁ~、やられたのは僕だけか」
その内容を聞いてエミリアはさらにアスランに興味をもったのである。
「いえいえ、僕は話についていけずに固まっていただけだよ」
「どの口が…、エミリア嬢、言っていた理由が分かっただろ?」
「そうですわね。こんなに簡単にあしらわれて負ければ逆にスガスガしいですわ」
こんな会話をしていたが、アスランは気の合う友達ができたように感じて微笑んでいた。
お披露目会の短時間ではあったが、三人は深い親睦を育んだのであった。
「今度遊びに来いよアスラン」
「その時は私も呼んで下さい」
「もちろん」
そんな別れの挨拶を交して、お披露目会は終了したのであった。
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