条件付きスキル「スキル吸収」を駆使し、冒険者から成り上がれ

ノベルバユーザー538903

1話 異世界転生?

30代の男が人生の終わりを迎えようとしていた。



「はぁ~、この年でガンで亡くなるとは…。自由に生きてきたけど、何とも味気ない終わりだな。

結婚はしていないものの両親よりも早く亡くなるとは親不孝ものだな…。

思い返せば、大学卒業後趣味がパチンコというだけで、パチンコ店に就職したのは浅はかだったかも。

店長になり、ブラックと思うほど働いた結果、体はボロボロだった。体調を壊した時に病院に行ったら予想外にガンと宣告された時は落ち込んだなぁ~。」



そんな独り言も空しく、どうすることもできずにその数日後、両親に看取られ亡くなっていった。







ふと気が付くと辺り一面明るいだけの白い空間にいた。

「……。どうなっている?俺はガンで亡くなったはずだが。」



ふと自分の体を見てみると、光に透けたような透明ではあるものの以前のままの体があった。



そんな風に自身の体を見ていると、目の前に光と共に白髭のお爺さんが現れた。



「お主はフジワラ タクミで間違えないかのぅ?」

「俺が藤原 拓美だが貴方は?」

「お主の世界の言葉で言うと転生神かのぅ」



俺は流行りの異世界転生もののラノベが好きだったこともあり、すこし考えこむ。

「この状況を考えると、俺は死んで今後のことで話があるってところですか?」

「話が早くて助かるのぅ。お主異世界に興味はないかのぅ?」



目を輝かせながらお爺さんは尋ねてきた。



異世界に転生するのは好都合だが、できれば特典がほしいところではある…どう交渉するか考えていると。



「もちろんお主の特典を用意しようではないかのぅ」

「流石は神様、心が読めるとは。心の中で考えても意味がなさそうなので、素直に質問させて下さい」

「頭の切り替えが早いのぅ。もちろん質問はかまわんぞ」





いくつか質問したところ答えが返ってきた。



・何故俺が異世界転生に?

異世界転生に耐えられる善の心をもった魂の持ち主に声をかけているとのこと。その魂の持ち主は滅多にいないとのこと。



・その世界には他の転生者も存在するのですか?

異世界アダムスには数名いること。何故か異世界の名前も判明した。



・異世界転生後は生まれ変わり赤ちゃんからですか?

異世界アダムスはスキルや魔法があり、3歳の時に宝珠の儀が行われ先天性のスキルを授かるとのこと。

また、宝珠の儀の日に記憶が蘇るのでそれ以外は難しいこと。



・スキルや条件は設定できますか?

特典を約束してくれていたので、普通よりは良い条件をつけることはできるが何でもは世界のバランスを崩すので難しいこと。



俺は異世界アダムスのことを聞きながら、異世界転生に期待を膨らませていた。

そんな俺を異世界神は温かい目で見ながら、再度尋ねてきた?



「お主は異世界に転生するかのぅ?それとも輪廻転生にするかのぅ?」

「異世界に転生したいです。なので条件の設定をお願いしたいと思います」



こうして俺は異世界アダムスへ転生を決めたのであった。

「条件付きスキル「スキル吸収」を駆使し、冒険者から成り上がれ」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く