あの瞬間キミに恋した

桜川椿

83 ☆櫂斗視点☆

ん?ちょっとまてよ・・・気にしてるってことは・・・もしかして紗羅ヤキモチ焼いてるとか?
だとしたら、最高に嬉しい!!!




「ん?なんだ?ヤキモチか紗羅」と喜びを隠し切れずに笑顔で聞いてみた。




「そうだよ、わるい?」と可愛い顔をして言う紗羅。




紗羅が・・・俺にヤキモチ焼いてくれた!!!


俺マジで幸せだ♪




そして俺は「何か今日の紗羅素直で可愛い」と言って紗羅を抱きしめた。


「櫂斗やめてってば、みんな見てるから」と紗羅は目で俺に訴えた。




俺はそんなの全然気にしないのになぁ・・・。


でも紗羅は恥ずかしがりやだから仕方ないか。


そんな紗羅も好きだったりするけどな!!!




「ああそうか!そうだったな、あははっ」と言って紗羅から離れた。




!!!!!!




なんだ?


なんか視線を感じるな・・・。






「渋谷さん今から帰るの?」と言う声が後ろから聞こえてきた。


「うん愛野君も?」


「うんそうだよ」




ちょっと待て・・・お前は一体誰なんだよ?


紗羅に馴れ馴れしく話しかけてんじゃねぇ!!!




そして俺はイライラしながら「なぁ紗羅コイツ誰?」と聞いた。


「今日転校してきた愛野君、私と同じクラスなの」


同じクラス?
コイツが・・・。




「愛野晃です。君岡田君だよね、よろしく」




俺はお前と仲良くしたくなんかないっつうの!!




俺は「え?ああ」とだけ言った。


「そして渋谷さんの彼氏だよね?」と白々しく聞いてきた。




「うんそうだけど。」と紗羅は答える。


「そうだ俺は紗羅と付き合ってる。それがどうしたんだ?」と少し大きめの声で言ってやった。


すると奴は「怖いなぁ・・・なんでもないよ。聞きたかっただけだから」




本当にそれだけなのか?
怪しい・・・コイツ怪しすぎる・・・。


「じゃあ僕そろそろ帰るよ。渋谷さんまた明日」




奴は言うだけ言って帰って行った。




俺はアイツに紗羅がなんかされるんじゃないかと思い「いやアイツ何か気にくわねぇ。あんまりアイツと仲良くすんなよ紗羅!!!」と紗羅に言った。


「うん、なるべくそうするね」と言う言葉を聞き俺はホッとした。


「あっ!!大事なこと忘れてる!!!」と突然紗羅が言い出した。




うん?大事なこと?何の話だ?




「さっきの話のつづき、さっ早く説明してよね!」




さっき?
さっきってあれか!!!
ビックリしちゃったじゃねぇか!!!




「なんだ、その話か」

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