あの瞬間キミに恋した

桜川椿

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「え?」


「ケンカをして始めて気づくことも、たくさんあるからね。お父さんもお母さんも色々とあったよ。なぁお母さん」


「ええお父さん」


「え?色々ってどんなことがあったの」


「ははっ。それは秘密だ!」


「ええ~~っお父さん教えてよ~~」


「簡単には教えないわよ~紗羅」


「はいはい、わかりました」




教えてくれてもいいじゃない。ケチ~~。
でもお父さんとお母さんもいろんなことがあったんだ。
何か不思議・・・お父さんとお母さんって問題なくゴールインしたのかと思ってた。
全然気付かなかった。だってすっごく幸せそうなんだもん。
私もお父さんとお母さんみたいな夫婦になりたいな。




「お父さんお母さんありがとう。じゃあいってきま~~す♪」と言って玄関に行った。


ドキドキ・・・。
櫂斗いるかな?
うん、きっといるよね!!!


そしてドアを開けた・・・。




あっ!!櫂斗いた!!!
よかった~~♪




「櫂斗おはよう。」


「おはよう。今日は早いな紗羅」


「え?あははっ、まあね~~~」


「あのさ、昨日のことなんだけどさ」


「うんあれだよね、高校卒業してから結婚って言うのは早すぎるよね。うちのお母さんもなに考えてるんだか」


紗羅・・・正直に言うけど、俺は当分結婚とか考えられない」


「うん分かってる。まだ早過ぎるもんね」


「ああそうだな」と笑顔で言う櫂斗。




それにしても、今の櫂斗の笑顔は犯罪だよ。
かっこ良すぎて・・・。
私こんなに櫂斗のことが好きで心臓持つかな、あはははっ!


でも、櫂斗も私と結婚したくないんじゃないらしい?からよかった。なんで疑問系なのかと言われれば、そう私は自分に自信が持てないからだ。


私は櫂斗に釣り合ってるのかと、ふとそんな事を考えてしまう。


でも・・・たとえ、みんなに釣り合ってないって言われたとしても、私が櫂斗を好きな気持ちは変わらない。


ううん・・・櫂斗を好きな気持ちは誰にも負けない。その自信なら200%くらいあるんだから!




「じゃあ学校行こっ櫂斗!」


「ああ」

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