あの瞬間キミに恋した

桜川椿

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そして私は櫂斗に聞いて見ることにした。


「ねぇ・・・櫂斗、おじさんとおばさんなんとかしてよ!」


「なんとかって言われてもなぁ・・・」


「うちの親も、どうかと思うんだけどさ、櫂斗の・・・特におばさんね。前櫂斗ん家に行った時も、さっきと同じようなこと言ってたの」


「え?前にも言われてたのか?」と櫂斗は驚いた顔で言った。


この様子だと、何も知らなかったんだね。櫂斗は。


「うん、鯛を届けに行った日にね・・・。櫂斗は知らなかったの?」


「知らないも何も、あんな話聞いたの今日が始めてなんだ。父さんも母さんも何考えてるんだよ・・・。ったく」


「そっか・・・。確かに何考えてるの?って感じだよね。あはは」


でも、私はそれが現実になることを祈ってるんだ。


「それに俺は・・・もっといい女と結婚したいしな」と意地悪な顔で言った。


ムカッ!!!聞き捨てならないセリフだよ!!!


「櫂斗、私絶対にいい女になってやるから。後から後悔しても知らないからね。べーッ」と舌を出して言った。


「はははっ。安心しろよ紗羅、なるわけないだろうからさ」


ムキーッ!!!!!


「もう、櫂斗の意地悪め~!!!」と言いながら櫂斗のホッペをつねった。


「いってぇなぁ、紗羅!!」


「ふんだ!!櫂斗が悪いんだからね!!」


「仕返しだぁ~!!!」と櫂斗は私のおでこに、デコピンした。


「いったぃなぁ~もう櫂斗は」と私達は笑い合った。


そして家に着いた。
ちぇっ・・・もう家かぁ・・・。


「お母さんただいま。飲み物買ってきたよ~って寝てるじゃん!!!」


「あ~あ・・・寝ちゃってるなコレは・・・。紗羅どうする?」


「う~ん・・・起こすのも可愛そうだから、寝かしといてあげようよ」


「そうだな」


「私、布団取って来るね」


そして私は2階に布団を取りに行った。


「ふぅ、あったあった。さっ戻ろうっと」

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