格闘チャンプの異世界無双 〜地球最強の男、異世界で更なる高みを目指して無双する〜
76話 領主邸へ
数日後――
「ふむ。ここが領主の屋敷なのか……。思っていた以上に立派な建物だな……」
俺は貴族の屋敷を訪れていた。
巨大な門を構えた豪邸であり、屈強な門番が2人立っている。
中に見える広大な庭は美しく手入れされていた。
「ネネコは置いてきて正解だったな……」
俺が領主邸に行くことを伝えると、彼女はとても萎縮していた。
それでも付いてこようとしていたのだが、俺が止めたのだ。
獣人の彼女は、この街では肩身が狭い存在だ。
もちろん俺は気にしないのだが、他の者は別である。
平民でさえ獣人を蔑む傾向があるのだから、貴族様ともなればその傾向が強まる可能性が高い。
それに、彼女を連れて行っても緊張で固まるだけだと思ったのだ。
俺はそんなことを考えながら、門の前に向かう。
「おい! 止まれ! ここはお前みたいな平民が来ていい場所じゃないぞ!」
門の前まで来ると門番に止められてしまった。
「んん? 俺は呼ばれてここに来たんだがな……。誰かに取り次いでくれないか?」
「取り次ぐ? ははははは!! そんな必要はないわ!! お前のような平民、屋敷に入れるなどとんでもない!!」
「ほほう……なるほどな……」
どうせこんな感じだと思っていた。
貴族なんざ、面倒事の種でしかない。
本人が傲慢なことはもちろんだが、使用人や門番までもが同じように染まりやすいのだ。
さて、どうしたものか。
*****
【告知とお願い】
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
ノベルピアという8月にオープンした小説投稿サイトがあります。
本作を始め、多数の拙作をオープニングコンテストに応募しています。
コンテストの規約上、ノベルピアにて1万字ほど先行で公開しております。
ノベルピアにおける33話=こちらにおける74,75,76,77話となっています。
「先が気になる!」「読むのは今まで通りこっちで読むけど、少しぐらい応援してやらんこともない」と思っていただける方は、ぜひノベルピアでもお読みいただけると幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
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もちろん俺は気にしないのだが、他の者は別である。
平民でさえ獣人を蔑む傾向があるのだから、貴族様ともなればその傾向が強まる可能性が高い。
それに、彼女を連れて行っても緊張で固まるだけだと思ったのだ。
俺はそんなことを考えながら、門の前に向かう。
「おい! 止まれ! ここはお前みたいな平民が来ていい場所じゃないぞ!」
門の前まで来ると門番に止められてしまった。
「んん? 俺は呼ばれてここに来たんだがな……。誰かに取り次いでくれないか?」
「取り次ぐ? ははははは!! そんな必要はないわ!! お前のような平民、屋敷に入れるなどとんでもない!!」
「ほほう……なるほどな……」
どうせこんな感じだと思っていた。
貴族なんざ、面倒事の種でしかない。
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さて、どうしたものか。
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