人体強化人間の異世界旅路
王都滞在・Ⅲ
ナタリーに絞り取られた俺はその日何もやる気が起きず結局そのまま寝ることに。昼のうちにヤッたためかナタリーも大人しく眠っていた。コアラの様に俺の右腕を体中で捕まり眠っている彼女の姿を見るととても勇者とは思えない。彼女は代々続く勇者の家系で現在では彼女しか存在しないらしい。サジタリア王国の勇者のハバトも祖先だったし勇者の血筋は力が強いのかもしれない。
そして翌日、俺はナタリーと一緒に王都へと繰り出した。すっかり機嫌も直ったナタリーはいつも通りの無表情だったが雰囲気的に上機嫌なのがうかがえた。最近ではナタリーの金ケ江ている事や気持ちが何となくだが分かるようになってきた。これも彼女に対して愛情があるせいなのか、それとも別の要因があるのかは分からないが少なくとも彼女の事が分かって嬉しい気持ちは存在するしとても愛おしい物と言う気持ちがああった。
そんな訳で王都を歩いていると武器屋を見つけた。そろそろ刀を研ぐための砥石が欲しいと思っていたところなので寄ってみる。
「あ!いらっしゃい!」
出迎えたのは少年と言える歳の子供だった。おそらくこの店の見習いか店番なのだろう。入った武器屋は様々な物が置いてあり一目見るだけで質の良い武器だというのが分かった。この武器屋の職人は相当腕がいいのだろう。
「剣を研ぐための砥石が欲しいんだが置いてあるか?」
「勿論ですよ!どれにしますか?」
そう言って少年は幾つもの砥石を見せてくるが俺には何の事か分からない。そんな俺にナタリーが補足してくれた。
「普通の砥石と魔石を用いた砥石がある。……ここまでそろっているのは、珍しい」
「魔石?なるほどね」
普通の砥石ではなく魔石というものを使うメリットはあるのだろう。値段は普通の砥石より倍以上もの値が張ることから見ても見てみる価値はあるな。
「今扱っているのは風魔石、炎魔石、水魔石しかないですがどれも一級品ですよ!」
「あー、すまない。魔石を見るのは初めてなんだがどんな効果があるんだ?」
「あ!失礼しました!風魔石は刀身に風の魔力を宿すことが出来ます。炎魔石なら炎を、水魔石なら水の魔力を宿せます。ただ、剣一つにつき一つの魔力しかこめられません。それに刀身が半ば辺りから折れたりすると魔力は消えるので気を付けてください」
「ふむ……。この水魔石は海にも強いのか?」
「確かに錆防止にはなりますよ。ただ、普通の剣より錆に強くなる程度ですが……」
少年もこの手の質問に答え慣れているのかスラスラと答えてくれる。とはいえ水魔石、かなり魅力的だ。錆は普段の手入れから絶対に錆びる自信はないが手入れが出来ない状況に陥らないとは限らない。念の為に準備するのは当然だ。
「分かった。なら水魔石をくれ。金はこれで足りるか?」
「えっと……、はい!問題ないですよ!」
他にも普通の砥石を幾つか買い店を後にした。大分懐が寂しくなったが必要経費と考えれば良い。とはいえ何か金を稼ぐ方法を考えないといけないな……。
そして翌日、俺はナタリーと一緒に王都へと繰り出した。すっかり機嫌も直ったナタリーはいつも通りの無表情だったが雰囲気的に上機嫌なのがうかがえた。最近ではナタリーの金ケ江ている事や気持ちが何となくだが分かるようになってきた。これも彼女に対して愛情があるせいなのか、それとも別の要因があるのかは分からないが少なくとも彼女の事が分かって嬉しい気持ちは存在するしとても愛おしい物と言う気持ちがああった。
そんな訳で王都を歩いていると武器屋を見つけた。そろそろ刀を研ぐための砥石が欲しいと思っていたところなので寄ってみる。
「あ!いらっしゃい!」
出迎えたのは少年と言える歳の子供だった。おそらくこの店の見習いか店番なのだろう。入った武器屋は様々な物が置いてあり一目見るだけで質の良い武器だというのが分かった。この武器屋の職人は相当腕がいいのだろう。
「剣を研ぐための砥石が欲しいんだが置いてあるか?」
「勿論ですよ!どれにしますか?」
そう言って少年は幾つもの砥石を見せてくるが俺には何の事か分からない。そんな俺にナタリーが補足してくれた。
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