じゃあ俺、死霊術《ネクロマンス》で世界の第三勢力になるわ。

万怒 羅豪羅

9章のあらすじ・登場人物

●九章のあらすじ

主人公である桜下は、異世界に勇者として召喚された。
しかし、桜下の勇者としての能力は、邪悪とされ嫌われる「ネクロマンサー」。
その能力ゆえに、桜下は処刑されそうになるが、能力を駆使して逃げだすことに成功する。

エラゼムの剣の修理のために、北を目指す桜下たち。
しかし途中で、修理費がさっぱり足りていないことに気付く。
王都での仕事に四苦八苦しながらも、なんとか費用を捻出することができたが、その過程でウィルが心を病んでしまう。
悪霊になりかけたウィルの心の中に飛び込んだ桜下は、彼女と一つの”約束”をすることで、心の闇を晴らしたのだった。

●これまでの登場人物

西寺桜下にしでら おうか
主人公。死霊術ネクロマンスの能力を持つ。いつもニット帽を被っている。十四歳。

・アニ
桜下の首に下がっている、喋るガラスの鈴。自我字引エゴバイブルという魔法道具。正式名称はビブリオ・ジ・アニマ。

・フランセス・ヴォルドゥール
ゾンビの少女。愛称はフラン。怪力と、猛毒の鉤爪を持つ。享年十二歳。

・ウィル・O・ウォルポール
幽霊シスター。炎の魔法を使うことができる。孤児なので、自分の年齢は知らない。

・エラゼム・ブラッドジャマー
首無し騎士。百年以上前の時代を生きた猛者。剣の腕は達人級。享年四十五歳。

・ライラ
グールの幼女。生きたままアンデッドになった半死霊。四つの属性の魔法を使いこなす。その出生には謎が多い。人間だった頃の年齢は十歳。

・アルルカ・ミル・マルク・シュタイアー
ヴァンパイア。自分が楽しむ為だけに人を殺す人格破綻者。氷の魔力を持つ。

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