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現実世界にダンジョン現る! ~アラサーフリーターは元聖女のスケルトンと一緒に成り上がります!~

私は航空券A

迷宮都市とご飯

「ようやく見つけたわ、探したのよっ!」




 誰かと思えば、ローズさんとクレアさん。


 この二人に会うのは、冒険者ギルドから、逃げだして以来だ。


 ところで、クレアさんの心の傷は、もう大丈夫だろうか。
結果的に間に合ったとは言え、暴行される寸前だったからな。


 その傷の深さたるや、トラウマものだろ。




「これはこれは、ローズさんにクレアさん」




「なんであの時、逃げたのよっ?」




 なんでって、メンドクサイからだよ。


 絶対に事情聴取とかされて、長時間拘束されるじゃんね。
下手すれば異国の出を理由に、変な容疑をかけられる可能性だってあるだろ。


 前に読んだやつに書いてあったもん、間違いないって。




「ちょっと、用事を思い出して……」




「ちょっと用事って……まぁ、いいわ」




「あっ、あの……」




 と、ここでクレアさんからのお声かけ。


 桃色のローブ姿に、両手で杖を握った姿がとてもキュートだ。




「この前は、助けて頂きありがとうございましたっ!」




 そう言い終えた後に、ペコリと頭を下げるクレアさん。
勢い良く頭を下げたせいか、ローブがふわりと、舞い上がって白い素足がチラリ。


 ポーカーフェイスで決めなければ、ガン見してしまうところだった。


 あぶない、あぶない。




「いえ、間に合って何よりです。お怪我は、もう大丈夫ですか?」




「はいっ、おかげさまで。この通り、傷も残っていません」




 なるほど、思っていたよりも、元気そうで良かった。
ダンジョンに潜るくらいだ、きっと、芯は強い子なのだろう。




「それで……貴方の後ろに、連れている人は誰かしらっ?」




 誰って、クリスティーナさんですよ、ローズさん。


 と、言っても以前に会ったのは、スケルトンの姿だったけど。


 その辺をザックリと説明させて頂くこと、かくかくシカジカ、まるまるウマウマ。




 それはもう、目をまんまるにするとは、この事かというぐらい驚いていた。
未だに、二人の口があんぐりと、開きっぱなしだ。


 こちらの世界でも、こんな事は滅多にないらしい。


 二人の反応で、わかっちゃったわ。




「あらためて、よろしくお願いしますっ。ローズさん、クレアさん」




「よろしくね、クリスティーナ」




「よろしくお願いしますっ、クリスティーナさん」




 クリスティーナが挨拶をすると、ローズにクレアと挨拶を返した。




「と、言うワケで、これから待ち合わせがあるので行きますね」


 そろそろ、お店に行かなくては、ニコライさんを待たせてしまいそうだ。




「と、言うワケでって……、ちょっと待ちなさいよっ! 私も行くわっ」




 いや、ダメだろ。


 お呼ばれする側が、勝手に人を増やしちゃいけないと思うんだ。


 と、説明するものの「大丈夫よっ」と言って、一歩も引かないローズさん。


 結果、なし崩し的に、ローズとクレアさんが加わって、待ち合わせのお店に向かうことになった。


 まぁ、ローズとクレアさんの分は、俺が出せばいいか。
幸いにも、ニコライさん効果で靴がお安く買えた為、まだ懐が暖かい。


 多分、大丈夫だろ。


 銀座の回らないお寿司だっていけるって。








 大通りから、一本入った通りに待ち合わせのお店はあった。


 ここいら一帯は、大通りと比べてみても、比較的に高級店が立ち並んでいるようだ。


 そして、目的地であるお店はと言うと。


 その中でも、さらに高級そうな雰囲気だ。


 というのに、この格好で突入してもいいのだろうか。
一人はバイク用プロテクターつけているし、クリスティーナにいたってはジャージ姿だ。


 しかも、高校指定の紺色ジャージである。


 ここが銀座であれば、「お客様、その格好では」と、言われてしまうこと山の如し。
とは言え、これ以上ニコライさんを待たせてもいけないので、入ってしまうか。


 重厚な木製のドアを開いて、中へと進む。


 すると、これまた執事スタイルのナイスミドルが。
ここいらでは、これがステータスを示す、アレだったりすのだろうか。


 ウチのナイスミドルがすごいのよ、いやいやウチの方が、的な感じのやつってあるじゃんね。




「ニコライさんと待ち合わせをしているのですが」




「ヤマダ様ですね、お待ちしておりました。こちらへどうぞ」




 華麗な一礼を決めたかと思うと、流れるような動作で案内を始めた。


 どうやら、今回の会場は個室らしい。


 ナイスミドルがドアを開けて、中へと入るとニコライさんが待っていた。


 俺達を見て、にこやかな笑顔から一転、驚きの表情に変る。


 勝手に人数を増やしちゃったのが、まずかったか。




「シャーロット……王女……!?」

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