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現実世界にダンジョン現る! ~アラサーフリーターは元聖女のスケルトンと一緒に成り上がります!~

私は航空券A

冒険者ギルドの反乱2

「こ、これは……もしかして、スライムの魔石ですか?」




 魔石を持つ、店主さんの華奢な手がワナワナと震える。


 よくみれば、店主さん。


 耳が長いな。これはもしかして、エルフだったりするのだろうか。


 しかし、イキナリ種族を聞いたりするのってどうなんだろうな。




「よく、おわかりで」




 などと、得意げに言ってみたが。
魔石の違いなど、これっぽちもわからない。


 果たして、お値段は如何に。




「どこで、これを?」




「ダンジョンで手に入れました。実は、それだけではなく、まだあって……」




 アイテムパックから、残りの魔石を取り出す。


 ガラガラと、カウンターに置いてみれば、魔石の山。
それもそのはず、登山用リュック一杯集めたからな。




「お、おおおおおおおおおおおおおおおっ」




 どうしよう、店主さんが大変だ。


 もっと、小出しにするべきだったか。




「だ、大丈夫ですか?」




「はぁっ、はぁっ……取り乱して、すみません。これほどの量は今まで見た事がなくて……」




「それは、驚かせてしまってすみません」




「いえ、勝手に取り乱したのは私ですので……。それで、買取金額なのですが。魔石一個に対して大金貨三枚になります」




 スライムさんの魔石は、大金貨三枚になるらしい。


 うん、さっぱりだ。


 ただ、金貨と聞いて。それなりの金額だということはわかる。




「実は自分、異国から来たばかりで……よければ、この国の通貨ついて教えてもらえませんか?」




「そうだったんですね」




 店主さんに教えてもらうこと、しばらく。




 なるほど、わかったぞ。


 この国に、流通している通貨の種類は四つ。


 銅貨、銀貨、金貨。大金貨とあるらしい。
ざっくりいえば、銅貨で100円、銀貨1000円、金貨で10,000円の価値だ。


 で、大金貨はというと、金貨の十倍。
つまり、十万円の価値があるみたいだ。


 それが、三枚。
スライムさんの魔石一個で三十万。


 マジかよ……。


 スライムさん、やばい。マジやばい。




「教えて頂き、ありがとうございます」




「しかし、ウチではこれだけの数は……とてもではありませんが、買いきれません」




 見てみれば、二百個はありそうだ。


 金額にして、六千万。


 安い宿であれば、銀貨一枚で泊まれることを考えれば。
この小さな商店にはさすがに、無茶な金額である。




「そうですか。では、どこに行けば買い取ってもらえるのでしょうか?」




「冒険者ギルドであれば、可能かと思います」




 やはり、冒険者ギルドに買い取ってもらうしかないようだ。




「あの、もしよろしければ。少しだけでも売ってもらえないでしょうか?」




 そう言う店主さんに、魔石を二個ほど売って。


 大金貨六枚をゲットした。
無一文からの、六十万を手にして懐が暖かい。


 ついでに、美味しいお店についても教えてもらった。
そのお礼として、アイテムパックからアメちゃんをいくつか出してお渡しする。




「こっ、これは?」




 めずらしそうに、アメちゃんを持つ店主さん。




「それは砂糖菓子です、口の中に入れてコロコロと舐めると美味しいですよ」




「そんな貴重なものいいのですか?」




 嬉しそうにほっぺを、プニプニとさせた店主さんかわいい。
異世界でも、女性は甘いものが好きらしい。




「ええ、色々と教えてもらったお礼です」




 アメちゃんで、ここまで喜んでもらえるとは思わなかった。
また今度、なにか持っていこう。






 店主さんに見送られて、ご飯屋さんへと向かう。
どうやら、そこは冒険者ギルドの近くにあるらしい。


 そろそろ、例の反乱おさまっていないかな。
まったく持って、迷惑な話である。


 許すまじ、ハゲマッチョ。
そのツルツル頭に、落書きしてやろうかしら。






 着いてみると、ギルド会館に詰め掛けた野次馬の数が増えている。
先ほどの、二倍以上になっているのじゃないだろうか。


 それどころか、騒ぎが大きくなっている気がする。


 その中心を見れば。


 ああ、どうしたことか。腰に手を当てて、立っているローズの姿が。


 それも、ギルド会館に向かって何か叫んでいる。




「黒鷹のリーダー出て来なさい。この私が、相手するわっ!」







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