気高い蝶 男の欲望にまみれた人妻

ノベルバユーザー533622

第1話ベランダの花壇 寂しい中の快感

官能小説 気高い蝶

ベランダの花壇1

それは天気の良い午前のひと時、静かな住宅地のマンションの一室。子供がいない共働きの主婦の文子は時々シフトで当たる平日の休みの日を楽しんでいた。

今日は儀式を行うと決めていた、素敵な女にきれいな女になる儀式。
文子はシャワーを浴びて髪を乾かし儀式の服を着て鏡にその姿を映してみた。
一目惚れで買ってしまったベビードール。総レース作りでフロントオープン。胸元のリボンが大きめで、胸元や裾のレースにお花の刺繍があしらわれたもの。文子の小降りだが形のいい乳房が透けて見えて自分でも綺麗だと思う。
ガーリーな印象が残る。今は下着を付けていない。

文子は34才、結婚4年目、大阪市内より北側の山手に立つマンションに住んでいる。背中まで届く長い髪体のラインには気を使っているが、服は地味目なのが好きで紺やきれいなオレンジの単色で体のラインを出すのは好まない。

夫の武志は仕事柄で出張が多い。最近出張先で何をしてるのか疲れたばかり言ってる。どうしてもモヤモヤしてこの頃はセルフプレジャーといった自分だけの楽しみにハマっている。簡単に言えばオナニーに嵌っている。

気分を変えるには口紅の色から入ろう。ルージュはきつく赤い色、プライムレッドにした。ドレッサーの鏡の中にセクシーに気持ちよくなりたい女が見つめている。
自分じゃない私が鏡に向かってつぶやいている。
「とっても可愛い」そう私は素敵なの自信が持てなくなるアラサーなのかアラフォーなのか境目の年齢とっても素敵な私が笑う。文子はドレッサーの引き出しを開けてアロマオイルを取り出した。

その香りは甘くクセのある香り。イランイランの香水、

オリーブオイルが素材の、マッサージオイルに垂らせて香りを引き出す。ほかには文子を狂わすバイブが数種類入ってる。

ベランダには春の花達が文子の自慢の花壇が並ぶリビングから眺めるのが好き。

好きな花達をレースのカーテン越しに見つめながら、文子は自分の手にオイルを垂らす。両手を顔の前に持ってきて香りを楽しみ、ゆっくりと手や指に絡ませてマッサージをする。二の腕までじっくりと馴染ませたら、フロントオープンのベビードール、可愛いリボンを外した。
乳房にオイルを垂らす、オイルを少し高く持ち上げて、数滴ポトポトと落とす。「冷たい」ってつぶやいた。反対の手で胸の膨らみを寄せ上げる様に押し付けてオイルを受ける。

柔らかい膨らみを支えながら指先でオイルを救い、硬くなりかけの胸の先端になぞりつけた。ツーンと快感が頭に走る。その感覚は腰回りにむずむずと広がり体中が暑くなって来る。
「ハァー気持ちいいわ」
男達に揉まれる様に荒々しく手を動かすと。子宮まで電気が走り、じっとしてられない。足をモゾモゾと動かしておへその下の赤い肉球に刺激を送ってみる。しっかりと快感がカラダ全体に走り、これからの期待で小刻みに身震いをした。

両胸にオイルを垂らし、優しくサワサワと谷間を作る様にマッサージをすると、背筋に力が入り我慢出来なくなる

こんな甘い香りに包まれて気持ちよくなれるってステキだ。

私は花になるんだ。甘い香りを漂わす花になる、綺麗な花の香りを身に着けるために、胸を揉みながら独り言を言う。

もの足りなくなると“ミツバチ”を文子は使う。それは電池で動く黄色のプラッチクで出来たブーンと音の出るとっても気持ちよくなるローター。乳房の下の方からゆっくりと押し当てる、乳房の形になぞって振動を楽しむ。文子の乳房は小降りだが形が良い。胸の突起が興奮すると長く伸びて硬くなる。

“ミツバチ”を押し当てる。
文子は今、花になっている。

此処に来てほしい、隣にも素敵な花達が咲くけども私のここに来て欲しいの。色白の肌、自分で触ってもスベスベとして気持ちいいのよ。
「うーーーん」
気分が盛り上がり息が荒くなる。卑しく大きく肥大した乳首とミツバチを指先で挟んで刺激する。

手は一番好きな所へ行ってしまう。

サワサワと恥骨の上から盛り上がった丘に癖の無いやわらかい毛が覆っていて、入り口辺りは充血したのか少し赤身を帯びてふんわり柔らかい。サワサワと恥骨周りの毛が手触りが良く優しく撫でるのが好き。そこにもオイルを塗りマッサージした。

指先が掻きむしるように動くと、足がいやらしく開いて来る。恥骨を突き出す様に大きく足を開いてしまうとそんな格好をする自分に興奮する。
「ハァなんていやらしいの私って」
文子は股間の合わせ目がピクピクと言葉を出す様に痙攣してるのが見える。堪らなくなって指を入れて見た。ぬちゃって音がして愛液が溢れる。

文子のいやらしい子宮への通り道はドロドロなっていてうねるように感じる。奥からどんどん愛液が溢れ、それを掬い取りいらやしい匂いを身体に塗りつけた。

文子の身体がイカ臭い女の香り出で包まれた。女性の大切な快楽の宮殿である子宮が疼く様に収縮する、おへそが上下するように骨盤が動き文子のお尻が浮き上がる。掻き回す指の数が一本から2本へと代わり、女芯のすぐの所、恥骨のすぐ下の気持ちいい所を見つけ軽く指の腹で弾く。

知らないうちに夢中になり知らないうちに口からよだれが垂れている。愛液も溢れて止まらない。クチャクチャとハッキリ音がする、手で掬いまた胸の先端に塗りつけた

“ミツバチ”を大きな物に変えた。その“ミツバチ”は黒く形は男のシンボルそっくりに出来ている。文子が男の体の中でいちばん好きな型だ。女芯の入り口から漏れた文子の愛液を塗り、優しく股間の赤く充血した真珠に押し付ける。
中からたっぷりと溢れてくる文子の愛液を擦る様に付け直して、花弁の中心に差し込んだ。
ビックっと背中に電気が走りスイッチが入った気がする。文子がいつも1人で楽しむ妄想の世界に、その中に入るスイッチが入った気がした、たちまち文子の周りにで白い霧が覆う。
その妄想の世界の中で目の前に蝶が現れる。ゆっくりと羽をふわふわと揺らして、甘く切ない気分になる粉を掛けてくる。

文子の手に力が入って太い“ミツバチ”が思ったより深く入ってしまった。文子のお腹の中の宮殿が、突き刺された様に強い刺激が体を走る。途端に快感がマックスまで上がり文子は狂った様になってしまう。

文子の夫、武志の顔が思い出される。
彼は土日も出張が多い代わりに文子の休みに合わせて、平日に休みを取ることが出来る。今日も約束はしたが帰って来れ無いと連絡があった。
武志に見てほしい、こんなに私は気持ちいことが好きなのに、こんな気持ちいいのに私をほっとくなんて。
「ずるい!ずるいよ」ほら見て、こんな奥まで黒くていやらしいものが入っている。突いてほしいのこうすると気持ち良くてたまらなくのに。私をほったらかして、寂しくて仕方ないのに、
力が入る奥に突き立てるように押し込んでしまう。
「あ、こんな奥まで!欲しくて仕方ないのに。」
ジュボジュボと音が鳴る無心文子は手をうねらす。
「気持ちいい気持ちいいアンアンアン」
「あ、ずるいずるいわ」1人でいやらしい事させるなんて。
硬くて太くて私の中がいっぱいになっている。

「ああ、わかるわかる。ほらもうもう、そこまで来てる。」
「あなた!あなた!もうもうだめ。来てるの。来てるの。あなた!」

「きてきてきてーー!!」

「気持ちーーい」

蝶が覆い被さる。文子の全てを吸い取る様に。武志に強く抱きしめられたい。
何より温もりが欲しい。文子は心地よい眠りに入っている。ベランダの窓が少し開いていて春の風が入ってきていた。の住人の気配に気が付かずに。





佐田の怒り2

ここは朝方の雀荘だ。
「くっそー」っと
大きな声で卓を叩いた。視線が、タバコの煙の中1人の男に集まった。佐田はいらついていた。仲間たちの賭け麻雀に誘われ、いつも通り、朝までのかけ麻雀。さっき終わったのだが、前半、中盤と勝ち続けていた。いい気になった訳でも無いのに最後もうそろそろオーラスと言う頃に痛いミスをしてしまった。

悔しくてなぜだろうと、考えてみたのだが答えは出ない。

負けた顔を見せるのは嫌だ。とにかくいらつきながら、家のマンションに向かって車を走らせた。途中宅配のカバンを背負った自転車に乗った若い奴が、中途半端に走って接触しかけた。

思いっきりホーンを鳴らし追いかけた。

車を止めて怒鳴りつけてやろうと、幅寄せして車を止めたのだが。その宅配の兄ちゃんは佐田の行動を察知したのか、細い路地に入り込んで必死になって逃げいった。余計イライラを募りながらマンションに帰り車を定位置に止めた。どうも車を降りても、いらつきが止まらない。

家に戻り上着を脱いだ。ソファに座り「あーーーー」大きくため息を付いた。冷蔵庫からビールを出して一気に喉をうるをした。窓の外を見た。今日は春が終わりかけのあった暖かい、良い天気だった。

空気を入れ替えようと思いベランダに出た。大阪の北摂の山々は背が低く、時々飛行機雲が何本か走る。それを見上げながら飲むビールが好きだ。
一気に冷えたビールを飲むと、少し気分が治ったかなと思う。負けたと言っても僅かだし、トータルではずいぶん買っている。しかし、しかしだ。あいつの勝ち誇った顔がムカつく。

「ばかにしやがって」

足元で、カサカサカサ、と言う音がした。ベランダに落ち葉、枯草でいっぱいだ。隣の夫婦の家庭菜園花々の枯葉が風の向きの影響で、家の仕切り板の下を潜り、仕切り板の上を越して佐田の家のベランダに入り込むのだ。これは2、3回注意したのだが一向に改善されていない。

またムカムカと腹が立つ。佐田は大阪の組の杯をもらっている。若気の至りで背中に墨も入っている。普通にしていれば、ヤクザが住んでいると外からの目を気にする必要もない。佐田はどちらかと言うと細身で、優しいタイプに見える。

小さな隣人トラブルはできるだけ起こさないようにと思っている。

2度も3度も注意しているのに。またベランダに枯葉が流れ込んでガサガサと音を立てるっていうのは、たまったもんじゃない。

仕切り板の近くに寄って、向こう側に隣人がいるかどうかを、聞き耳を立ててみた。すると女の色っぽい声が聞こえるじゃないか?。隣に迷惑かけといてご夫婦は窓を開けて気持ちいい事ってか?。朝からからあんあん言ってやがる。

そのうち「気持ちいい」だと、かわいい声が楽しんでるように聞こえて余計に腹が立つ。

そういえば隣の亭主はキャリアケースを持って、よく出張の格好してマンションの出口で出くわす。今は出張から帰って昼間からおっぱじめてるんだな。若いカップルだからそんなこともあるのかなぁ。

でもあんなに楽しんでるその横で、なんで俺がお前らの枯葉掃除しなきゃいけないんだ。そう思うと腹が立ってたまらなくなった。
「わからせてやる。今度はすかっとさせてもらうぜ」

佐田はにやりと笑って上着を着なおした。

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