夢逃人(ドリーマー)
第35章 夢逃人 と 夢追い人
「おぎゃああああああああ〜〜〜!!!」
「おぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ〜〜!!!」
モエ「はいはい〜泣かないでね〜!ほらほら〜おっぱいですよ〜〜。」
3月も終わる頃、自宅でモエは子供2人の世話に毎日を追われていた。
キョウジ「ただいま〜!」
モエ「あ、おかえりキョウちゃん!!ちょっとおむつの替え取って!!」
キョウジ「おう!!今すぐやる!」
モエ「あ、その前にしっかりと手洗いうがいを忘れないでね!あと着替えてね!ウィルス怖いから!」
キョウジ「あ、はいはい、、、。」
キョウジは工事現場の仕事に追われていた。
疲れて帰ってくると子供の世話を手伝う。
子供が二人だと片方が寝てももう片方が起きてしまったりと文字通り寝る間も無かった。
そんな今日もやっと寝静まったのが夜中の2時だった。
油断するとまた1時間後にはどちらかが目を覚ますだろう。
キョウジとモエはテーブルにやっとついた。
モエ「キョウちゃん、、、お疲れ様。」
キョウジ「おう、、モエもお疲れ!」
キョウジは缶ビールを開ける。
モエ「、、、、、どう最近?仕事の方は、、、。」
キョウジ「、、、うん、、、順調だよ、、。」
モエ「ふ〜〜ん、、、そっか、、、。」
キョウジ「、、、、、、。」
モエ「、、、、、、、。」
キョウジ「、、、、グビグビ、、、。」
モエ「、、、キョウちゃんさ、、、前はさ、、、芸人やってる時は、、仕事の話すごい楽しそうにしてくれたよね、、。」
キョウジ「え?そうだっけ?」
モエ「そうだよ!、、、今さ、、、楽しい?」
キョウジ「、、、楽しいかどうかわかんないけど、、、幸せだよ!家族がいるしな!」
モエ「、、えぇ〜〜っとね、、、私から一つお願いがあります!!」
キョウジ「え?何だよ、、急に、、、!」
キョウジは缶ビールを置く。
モエ「実は、、、このままだと家計が危ういです!」
キョウジ「え?そうなのか?マジか、、仕事増やさなきゃ、、、酒ももうやめるか、、。」
モエ「違くて!そういう意味じゃなくて!!家計は今のままでいいから、、。」
キョウジ「どう言う事?」
モエ「えっとね、、私には夢があります!子供達が大きくなったらキャンピングカーを買ってキャンプに行く事です!」
キョウジ「あ、そうだったんだ、、知らなかった。」
モエ「でもね!でも!今のままの稼ぎだとその夢も叶いそうにありません!」
キョウジ「だから、、それは仕事もっと増やして、、。」
モエ「だから!だからね!お笑いで一発当てて下さい!」
キョウジ「え?」
モエ「今すぐには大変だけど、今の仕事も続けながらお笑いもやって下さい!もう少ししたら私も働きますから!」
キョウジ「おいおい、、マジかよ、、そんな無茶、、。」
モエ「私は欲張りなんです!キャンピングカーがどうしても欲しいのです!だからこれはお願い!、、、っていうか、、命令です!そう、、妻からの命令なのっ!!」
キョウジ「モエ、、、、。お前、、、、。」
モエ「これはね、私の夢を叶える為にキョウちゃんの夢を利用するというベストな作戦なんだからね!!絶対に売れっ子になってドカンっと大金を持ち帰って来てね!!」
モエはニコッと笑いながら告げた。
モエ「そうと決まったら今すぐマコトさんのとこにお願いしに行きなよっ!!俺ともう一回『さいれんず』やって下さいって!」
キョウジ「え?今から?こんな夜中に?!」
モエ「そうよ!!さぁ早く!!あの子達が起きちゃうから!!」
マコトとキョウジはステージで渾身のコントを繰り広げた。
会場は笑いの渦に飲まれている。
マコトはキョウジの笑う顔が好きだった。なぜかと言うととんでもなく変な顔だったから。
マコト「キョウジ、、、お前本当に変な顔で笑うよな、、、。」
ドアを何回もノックする音で目が覚めた。
マコトは自宅で寝ていた。
マコト「あれ?誰だよ、、こんな時間に、、、。酔っ払いか?」
時計は深夜4時を回っている。
ドアを開けるとキョウジが立っていた。真冬なのに汗をかいている。
マコト「あれ?、、、キョウジ、、、どうしたよ?こんな時間に、、。」
キョウジ「、、、はあ、、はあ、、マコト、、、!」
マコト「まあ、、、入れや、、寒いし!」
玄関を閉める。
だがキョウジは玄関に立ったまま靴を脱がない。
マコト「何だよ、、入れよ、、。」
キョウジ「いや、、、ここで良い、、、。」
マコト「はあ?どうしたんだよ?」
キョウジ「マコト、、、、本当に勝手で申し訳ないんだが、、、。頼みがある、、。」
マコト「、、、、、、。」
キョウジ「俺と、、、、俺と、、、もう一回、、。」
マコト「いや!!黙れ!!」
キョウジ「え?」
マコト「、、、、、お前は何も言うな!!」
キョウジ「おい、、、、。」
マコト「なぁ、、、、キョウジ、、、、俺ともう一回『さいれんず』をやってくれ!」
キョウジ「お前、、、。」
マコト「俺から、、お前に頼んでるんだ!昔とは違う!!」
キョウジ「、、、、くっ、、、。」
マコト「俺が言い出しっぺだからな!責任は取るからな!わかったな!」
キョウジ「、、、、責任なんか取らせるかよ、、、、この馬鹿野郎がっ!!」
マコト「あはは!じゃあ取んないわ!!」
キョウジ「くくく、、、コイツ、、、おい!絶対に売れるまで頑張るぞ!!」
マコト「おうっ!!!!宜しくな相方っ!!」
二人は握手を強く交わした。
マコト「あ、、、、、そういえば一つ条件がある!!」
キョウジ「何だよ?」
「おぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ〜〜!!!」
モエ「はいはい〜泣かないでね〜!ほらほら〜おっぱいですよ〜〜。」
3月も終わる頃、自宅でモエは子供2人の世話に毎日を追われていた。
キョウジ「ただいま〜!」
モエ「あ、おかえりキョウちゃん!!ちょっとおむつの替え取って!!」
キョウジ「おう!!今すぐやる!」
モエ「あ、その前にしっかりと手洗いうがいを忘れないでね!あと着替えてね!ウィルス怖いから!」
キョウジ「あ、はいはい、、、。」
キョウジは工事現場の仕事に追われていた。
疲れて帰ってくると子供の世話を手伝う。
子供が二人だと片方が寝てももう片方が起きてしまったりと文字通り寝る間も無かった。
そんな今日もやっと寝静まったのが夜中の2時だった。
油断するとまた1時間後にはどちらかが目を覚ますだろう。
キョウジとモエはテーブルにやっとついた。
モエ「キョウちゃん、、、お疲れ様。」
キョウジ「おう、、モエもお疲れ!」
キョウジは缶ビールを開ける。
モエ「、、、、、どう最近?仕事の方は、、、。」
キョウジ「、、、うん、、、順調だよ、、。」
モエ「ふ〜〜ん、、、そっか、、、。」
キョウジ「、、、、、、。」
モエ「、、、、、、、。」
キョウジ「、、、、グビグビ、、、。」
モエ「、、、キョウちゃんさ、、、前はさ、、、芸人やってる時は、、仕事の話すごい楽しそうにしてくれたよね、、。」
キョウジ「え?そうだっけ?」
モエ「そうだよ!、、、今さ、、、楽しい?」
キョウジ「、、、楽しいかどうかわかんないけど、、、幸せだよ!家族がいるしな!」
モエ「、、えぇ〜〜っとね、、、私から一つお願いがあります!!」
キョウジ「え?何だよ、、急に、、、!」
キョウジは缶ビールを置く。
モエ「実は、、、このままだと家計が危ういです!」
キョウジ「え?そうなのか?マジか、、仕事増やさなきゃ、、、酒ももうやめるか、、。」
モエ「違くて!そういう意味じゃなくて!!家計は今のままでいいから、、。」
キョウジ「どう言う事?」
モエ「えっとね、、私には夢があります!子供達が大きくなったらキャンピングカーを買ってキャンプに行く事です!」
キョウジ「あ、そうだったんだ、、知らなかった。」
モエ「でもね!でも!今のままの稼ぎだとその夢も叶いそうにありません!」
キョウジ「だから、、それは仕事もっと増やして、、。」
モエ「だから!だからね!お笑いで一発当てて下さい!」
キョウジ「え?」
モエ「今すぐには大変だけど、今の仕事も続けながらお笑いもやって下さい!もう少ししたら私も働きますから!」
キョウジ「おいおい、、マジかよ、、そんな無茶、、。」
モエ「私は欲張りなんです!キャンピングカーがどうしても欲しいのです!だからこれはお願い!、、、っていうか、、命令です!そう、、妻からの命令なのっ!!」
キョウジ「モエ、、、、。お前、、、、。」
モエ「これはね、私の夢を叶える為にキョウちゃんの夢を利用するというベストな作戦なんだからね!!絶対に売れっ子になってドカンっと大金を持ち帰って来てね!!」
モエはニコッと笑いながら告げた。
モエ「そうと決まったら今すぐマコトさんのとこにお願いしに行きなよっ!!俺ともう一回『さいれんず』やって下さいって!」
キョウジ「え?今から?こんな夜中に?!」
モエ「そうよ!!さぁ早く!!あの子達が起きちゃうから!!」
マコトとキョウジはステージで渾身のコントを繰り広げた。
会場は笑いの渦に飲まれている。
マコトはキョウジの笑う顔が好きだった。なぜかと言うととんでもなく変な顔だったから。
マコト「キョウジ、、、お前本当に変な顔で笑うよな、、、。」
ドアを何回もノックする音で目が覚めた。
マコトは自宅で寝ていた。
マコト「あれ?誰だよ、、こんな時間に、、、。酔っ払いか?」
時計は深夜4時を回っている。
ドアを開けるとキョウジが立っていた。真冬なのに汗をかいている。
マコト「あれ?、、、キョウジ、、、どうしたよ?こんな時間に、、。」
キョウジ「、、、はあ、、はあ、、マコト、、、!」
マコト「まあ、、、入れや、、寒いし!」
玄関を閉める。
だがキョウジは玄関に立ったまま靴を脱がない。
マコト「何だよ、、入れよ、、。」
キョウジ「いや、、、ここで良い、、、。」
マコト「はあ?どうしたんだよ?」
キョウジ「マコト、、、、本当に勝手で申し訳ないんだが、、、。頼みがある、、。」
マコト「、、、、、、。」
キョウジ「俺と、、、、俺と、、、もう一回、、。」
マコト「いや!!黙れ!!」
キョウジ「え?」
マコト「、、、、、お前は何も言うな!!」
キョウジ「おい、、、、。」
マコト「なぁ、、、、キョウジ、、、、俺ともう一回『さいれんず』をやってくれ!」
キョウジ「お前、、、。」
マコト「俺から、、お前に頼んでるんだ!昔とは違う!!」
キョウジ「、、、、くっ、、、。」
マコト「俺が言い出しっぺだからな!責任は取るからな!わかったな!」
キョウジ「、、、、責任なんか取らせるかよ、、、、この馬鹿野郎がっ!!」
マコト「あはは!じゃあ取んないわ!!」
キョウジ「くくく、、、コイツ、、、おい!絶対に売れるまで頑張るぞ!!」
マコト「おうっ!!!!宜しくな相方っ!!」
二人は握手を強く交わした。
マコト「あ、、、、、そういえば一つ条件がある!!」
キョウジ「何だよ?」
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