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夢逃人(ドリーマー)

夕暮G太郎

第29章 人 と 災

高橋「全く笑えない!!つまらない!!本当にくだらない!!!!お前ら人間はいつもそうだ!!!!!」


高橋は徐々に人格を般若に奪われていた。
口調が乱暴になっていった。
ヒビが入った般若の顔はマコトとスミレとキョウジを睨み続けている。


高橋「気付いているのか?お前ら人間自体がウィルスと変わらない事に!?お前らが持つ記憶や感情がどれだけ他の生き物の邪魔か!!この星に迷惑か!!その数を一定に管理し続けるこっちの面倒さも考えろ!!めんどくせぇ!!」


高橋の背後に流れる川が増水してきて次第に川の水位が上がってくる。まるで川が迫ってくる様だ。


高橋「おまえらがぁぁぁほんとうに憎い!!!憎くて憎くてたまらないぃぃ!!!!いっそ絶滅しろぉぉ!!!」


高橋が手をマコトにかざす。

その瞬間に衝撃波が飛んできた。


反射的にマコトの前にキョウジが飛び込む。


キョウジが吹っ飛ぶ。


マコト「おい!キョウジ!」

スミレ「キョウジさん!!」


数メートル先に倒れ込むキョウジからは返事がない。


スミレ「、、、よくも!『災厄』!!あなたを封じます!」

スミレは右手の『血界石』を高橋に向けた。


高橋「、、、もはやそんなもので我を封じれるとでも思うてか?」


高橋は、今度はスミレに向かって手をかざす。
先程同様に衝撃波がスミレを襲う。

スミレ「ぅうっ!」


同じくスミレが軽々しく宙を舞い地面に落ちた。
『血界石』が転がる。


マコト「スミレさん!!!」


キョウジとスミレは気を失っている様だ。返事が無い。


マコト「高橋、、、てめぇ!!いいかげんにしろよ!!!」


高橋「、、、いい加減にするのは其方らの方じゃぞ?神に等しい我に行った数々の無礼を詫びよぉ!!!」


マコト「ふざけんな!!!高橋か般若か災厄か神か知らねえけどな、、、!!」


マコトはスミレが落とした『血界石』を拾いに走った。


高橋がマコトに向かって手をかざす。


マコトは『血界石』を拾って立ち上がる。




マコト「お前なんかに、、、絶対に負けねぇ!!!!」



高橋「全く理解出来ん、、、愚か者よ、、消えるが良い、、。」


衝撃波がマコトに向かって飛んできた。








恐る恐る目を開けるマコト。


マコト「あれ、、、、、お前は、、、?」



マコトの前にウサギ大臣が立っていた。



マコト「、、、まさか、、、、お前が守ってくれたのか?」

ウサギ大臣「、、、、、、その心意気、、、見事だぞ、、、マコト。」



ウサギ大臣は自身の頭部の着ぐるみを脱いだ。
中からは人間の顔が出て来た。



マコト「まさか、、、、じいちゃん?」


ウサギ大臣の顔はマコトの祖父、『奥野ジロウ』だった。

マコト「、、、じいちゃん、、、、マジかよ、、じいちゃんなのか?」

ジロウ「マコト、、、大きくなったな!」


マコトの目からは涙が溢れた。




マコト「じいちゃん、、、ウサギ大臣の中身はじいちゃんだったのか?」

マコトは声が震えていた。涙が止まらない。

ジロウ「ずっとお前の側に居たんだぞ!、、気付かれると消えてしまうから言えなかったんだがな!」


マコト「そうだったんだ、、。」

ジロウ「俺もついさっきだよ!自分を思い出したのは!それまでは夢を見ている感覚だったわい!」


マコトは腕で涙を拭いた。

マコト「、、、じいちゃん、、あの時はおれのせいで、、。」


ジロウ「バカ言うな!お前のせいじゃない!!俺はな、、あれで良かったんだ!現に今こうしてお前を助けに来れたんだぞ!」

マコト「、、、、でも、、、。」


ジロウ「、、、マコト、、その石貸せ!」

マコト「え?」

ジロウはマコトから『血界石』を奪った。

マコト「ちょ、、じいちゃん!!」


ジロウ「、、、、本当にここ一ヶ月ちょっとは、、、お前の側に居れて幸せだったぞ、、、俺の夢はここで終わりだ、、だがマコト、、お前の夢はまだまだ終わらないだろ?!」


マコト「何をする気だ?!じいちゃん!?」







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