夢逃人(ドリーマー)
第11章 変異種 と 特異体質
スミレ「了解しました。では証人を会議室にお連れします。」
スミレは大原との通信を車内で切った。
マコトは助手席で相変わらずアイマスクを付けられていた。
スミレ「今からマコトさんを会議室にお連れします。」
マコト「何かの会議でもやってるの?」
スミレ「えぇ、、政府の担当者や医療従事者の代表とか、、記憶体と『レムウィルス』の関連性を報告する会議です!マコトさんにはその変異種と共に出席をして発言してもらいたいんです!」
ウサギ大臣は後部座席で静かに座っている。
マコト「そんなお偉い様だらけの会議に俺が出るの??なんか、、緊張するな、、。」
スミレ「大丈夫!私も一緒に行きますし、正直に体験した事を証言してもらいたいんです!」
車はまたどこかの施設に入ったようで、マコトはアイマスクを外されて地下駐車場から施設内へと誘導された。
大原「、、、、これが昨日出会った特異体質の持ち主の事例と本日の『憑依』報告です。」
大原はスミレに報告されたマコトの体験談を発表していた。
藤木「やはり、、、『憑依』は感染者を感染者たらしめるなんらかの要因になっている様ですね、、、。」
大原「、、あ、、只今証人が到着したようですのでこの会議に同席して頂こうと思います。皆様には記憶体を目視出来る様になるメガネをお配りします。」
『死上保安局員』が各員にメガネを手渡す。
中町会長は自分がしていたメガネを外すと注意深く配られたメガネにかけ直した。
藤木はメガネを手にしたがその場にそっと置いた。
大原「唐竹さん、お入り下さい。」
会議室に マコトとスミレが入ってくる。その少し後ろにウサギ大臣がついて歩いて来た。
大原「、、、本当に記憶体が人について来ているんだな、、。」
どよめく会議室。
「なんと、、、。」
「これが記憶体?」
「おぞましい、、、。」
「、、、娘だ、、、。死んだはずの娘だ、、、そんな。。」
人々にはそれぞれの形で記憶体が見えていた。
ある者には日本人形に、ある者には焼死体に、ある者には熊に、ある者には亡くなった自分の娘に、、、。
大原「皆さんに見えている記憶体の姿は各々の『死のイメージ』として見えています。今回はこちらの『唐竹マコト』さんに捜査協力をお願いしておりました、、。この記憶体は何故か唐竹さんについてくる今までに確認されていない変異種です。」
中町会長「、、、こんな事があるのか、、、。」
中町会長には亡くなった自分の妻に見えていた。
藤木「そちらの男性には何故捜査協力をしてもらっていたのですか?」
大原「これは失礼、、、彼は特殊な方法で記憶体を浄化出来る能力があります。先ほど報告しました特異体質の持ち主です。」
藤木「ほう、、、それはまた面白いですこと、、その方が先ほど報告されていた記憶体を笑わせて浄化をする方ですの?」
大原「はい、、その通りです。」
藤木「、、、ふふふ、、またご冗談を、、そんなの私も見たことないですわ。」
マコト「いや、、あの俺お笑い芸人やってます。唐竹って言います。自分でもなんでこんな事になっちまったか判らないんですけど、、、本当なんですよね。」
藤木「、、我々が記憶体を浄化する方法は一つ。『呪符』を記憶体の身体に貼る事であの世への地図となり浄化します。そもそも笑った記憶体なんて見たことがありません。」
マコトはスミレに耳打ちする。
マコト「あの感じ悪いおばさん誰?」
スミレ「あの人は宗教顧問の藤木先生です、、、私たち『死上保安局』とも繋がりがあります。、、特に私とは、、、、あ、、、私もあの人苦手です、、。」
大原「藤木先生、、信じ難いとは思いますが事実なのです。こちらの唐竹さんは既に数体の記憶体を浄化しています。そして先ほど感染者の体内から出現する記憶体も確認したらしいのです。」
藤木「、、、では判りました。私の施設でそちらの唐竹様と記憶体をお預かりしたく思います。」
マコト「はあ?こんなおばさんの所に行くのヤダよ!あ、、、。」
マコトは口が滑った。
会場内の全員が笑いを堪えていた。
藤木「、、、失礼な人ですこと、、、とにかく『死上保安局』の方もご同行願います。
あとそうですね、、、中町会長の所のスタッフと研究員を数名お貸し下さい。」
中町会長「私のチームもですか?」
藤木「当たり前でしょ?科学的見解と宗教的検知を合わせてこそ感染者との因果関係もはっきりするというものです。それともまた私の意見を蔑ろにして事の重大性を読み誤るおつもりですか?」
中町会長「、、、、わかりました。レムウィルスの研究班を藤木先生の施設へ向かわせます。」
藤木「よろしい。」
マコト「まじかよ、、、あのおばさんの所なんて行きたくないぜ、、スミレさん!もちろん一緒に来てくれるよな?」
スミレ「え?私も?」
マコト「相棒だろ!?」
スミレ「いや〜、、、、。」
大原「鈴白、お前は行くべきだろう。色々あるだろ?頼んだぞ。」
スミレ「え〜〜〜、、はい、、。」
スミレは大原との通信を車内で切った。
マコトは助手席で相変わらずアイマスクを付けられていた。
スミレ「今からマコトさんを会議室にお連れします。」
マコト「何かの会議でもやってるの?」
スミレ「えぇ、、政府の担当者や医療従事者の代表とか、、記憶体と『レムウィルス』の関連性を報告する会議です!マコトさんにはその変異種と共に出席をして発言してもらいたいんです!」
ウサギ大臣は後部座席で静かに座っている。
マコト「そんなお偉い様だらけの会議に俺が出るの??なんか、、緊張するな、、。」
スミレ「大丈夫!私も一緒に行きますし、正直に体験した事を証言してもらいたいんです!」
車はまたどこかの施設に入ったようで、マコトはアイマスクを外されて地下駐車場から施設内へと誘導された。
大原「、、、、これが昨日出会った特異体質の持ち主の事例と本日の『憑依』報告です。」
大原はスミレに報告されたマコトの体験談を発表していた。
藤木「やはり、、、『憑依』は感染者を感染者たらしめるなんらかの要因になっている様ですね、、、。」
大原「、、あ、、只今証人が到着したようですのでこの会議に同席して頂こうと思います。皆様には記憶体を目視出来る様になるメガネをお配りします。」
『死上保安局員』が各員にメガネを手渡す。
中町会長は自分がしていたメガネを外すと注意深く配られたメガネにかけ直した。
藤木はメガネを手にしたがその場にそっと置いた。
大原「唐竹さん、お入り下さい。」
会議室に マコトとスミレが入ってくる。その少し後ろにウサギ大臣がついて歩いて来た。
大原「、、、本当に記憶体が人について来ているんだな、、。」
どよめく会議室。
「なんと、、、。」
「これが記憶体?」
「おぞましい、、、。」
「、、、娘だ、、、。死んだはずの娘だ、、、そんな。。」
人々にはそれぞれの形で記憶体が見えていた。
ある者には日本人形に、ある者には焼死体に、ある者には熊に、ある者には亡くなった自分の娘に、、、。
大原「皆さんに見えている記憶体の姿は各々の『死のイメージ』として見えています。今回はこちらの『唐竹マコト』さんに捜査協力をお願いしておりました、、。この記憶体は何故か唐竹さんについてくる今までに確認されていない変異種です。」
中町会長「、、、こんな事があるのか、、、。」
中町会長には亡くなった自分の妻に見えていた。
藤木「そちらの男性には何故捜査協力をしてもらっていたのですか?」
大原「これは失礼、、、彼は特殊な方法で記憶体を浄化出来る能力があります。先ほど報告しました特異体質の持ち主です。」
藤木「ほう、、、それはまた面白いですこと、、その方が先ほど報告されていた記憶体を笑わせて浄化をする方ですの?」
大原「はい、、その通りです。」
藤木「、、、ふふふ、、またご冗談を、、そんなの私も見たことないですわ。」
マコト「いや、、あの俺お笑い芸人やってます。唐竹って言います。自分でもなんでこんな事になっちまったか判らないんですけど、、、本当なんですよね。」
藤木「、、我々が記憶体を浄化する方法は一つ。『呪符』を記憶体の身体に貼る事であの世への地図となり浄化します。そもそも笑った記憶体なんて見たことがありません。」
マコトはスミレに耳打ちする。
マコト「あの感じ悪いおばさん誰?」
スミレ「あの人は宗教顧問の藤木先生です、、、私たち『死上保安局』とも繋がりがあります。、、特に私とは、、、、あ、、、私もあの人苦手です、、。」
大原「藤木先生、、信じ難いとは思いますが事実なのです。こちらの唐竹さんは既に数体の記憶体を浄化しています。そして先ほど感染者の体内から出現する記憶体も確認したらしいのです。」
藤木「、、、では判りました。私の施設でそちらの唐竹様と記憶体をお預かりしたく思います。」
マコト「はあ?こんなおばさんの所に行くのヤダよ!あ、、、。」
マコトは口が滑った。
会場内の全員が笑いを堪えていた。
藤木「、、、失礼な人ですこと、、、とにかく『死上保安局』の方もご同行願います。
あとそうですね、、、中町会長の所のスタッフと研究員を数名お貸し下さい。」
中町会長「私のチームもですか?」
藤木「当たり前でしょ?科学的見解と宗教的検知を合わせてこそ感染者との因果関係もはっきりするというものです。それともまた私の意見を蔑ろにして事の重大性を読み誤るおつもりですか?」
中町会長「、、、、わかりました。レムウィルスの研究班を藤木先生の施設へ向かわせます。」
藤木「よろしい。」
マコト「まじかよ、、、あのおばさんの所なんて行きたくないぜ、、スミレさん!もちろん一緒に来てくれるよな?」
スミレ「え?私も?」
マコト「相棒だろ!?」
スミレ「いや〜、、、、。」
大原「鈴白、お前は行くべきだろう。色々あるだろ?頼んだぞ。」
スミレ「え〜〜〜、、はい、、。」
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