夢逃人(ドリーマー)
第10章 中町会長 と 藤木先生
大原「なんだと!それは本当か?」
大原は会議室から出てスマホでスミレからの報告を受けていた。
大原「やはり、、、『憑依』の様な事例があったのか、、、実はな、、不確定だったのだが、他にもそれに似た事例をいくつか受けていたんだ、、丁度緊急会議が始まるところだ!唐竹さんを連れて一緒に本部まですぐ来てくれ!」
大原はスマホを内ポケットにしまうと会議室に戻った。
会議室の中にはマスク姿の 政府の人間、医療従事者、WHOの役員が2、3人ほど、総勢約20人の人々が十分な距離を保ち立っていた。
長方形の長いテーブルがあり、そこに座っているのは各分野の責任者や代表だった。
大原もその一つに腰掛けた。
捜査員「では、代表して、レムウィルス感染症対策分科会の中町会長からです。」
中町会長(64歳)は白髪混じりのメガネ、きっちりしたスーツ姿の男性である。
中町会長「えーーーそれではこれより 『レムウィルスの感染経路および記憶体の大量発生との因果関係の報告と対策についての会議』を始めます。」
すると一人の女性が手を上げた。
藤木「中町会長一言よろしいでしょうか?」
藤木アキコ(52歳)は着物を着ていたので一際目立っていた。
かけていたメガネを外す。
中町会長「宗教顧問の藤木先生、、なんでしょう?」
藤木「私は以前から記憶体の大量発生とレムウィルスの因果関係を訴えて来ました。夢世界の均衡率がある時期から崩れ始めていて、極めて危険な状態だと!」
中町会長「はい、、それは報告を受けていましたね、、。」
藤木「レムウィルスとの因果関係は科学的には証明出来ませんが、夢世界の均衡率の乱れは人になんらかの影響を及ぼす恐れがあると、、、ですが、アナタは私の意見など聞きもしませんでしたよね?なのにいきなり呼び出されるとは、、、大した根性です事、、。」
藤木は嫌味たっぷりに中町会長に喰ってかかる。
会議室内は静まる。
中町会長「その節は申し訳ありませんでした、、こんな事を言ってはならないと思うのですが、私はいまだに、、その夢世界やら記憶体をイマイチ信用していないというか、、。」
藤木「まあ、、、なんという事でしょう、、、夢世界を信じない人がレムウィルスの大流行を防ぐことが出来ると思って?」
中町会長「、、、とにかく、会議を進めます。」
藤木は何か言いたそうではあったが口を塞ぎ椅子に腰掛けた。
中町会長「えーーー、只今 藤木先生からあったように、、今回記憶体が感染者に『憑依』するという事例を『死上保安局』から受けまして、世界各国の協力のもと調査して参りました。すると『憑依』の確認事例が数百件確認されました。特にこの日本での『憑依』事例が一番多く、、、34件の確認をしました。」
ザワつく会議室内。
役員「なんと?世界で一番多い目撃がこの日本なのですか?」
役員「その『憑依』とは何ですか?」
役員「科学的根拠はあるのですか?」
中町会長「、、皆さん一度冷静になって下さい!お静かに願います!、、、先ほども申しました通り、、お恥ずかしい話、、この分野は私は明るくありません、、なので担当者をお呼びしました、、『死上保安局記憶体管理室』の大原さん、、お願いします。」
大原「はい、、かしこまりました。」
大原は立ち上がりスーツのボタンをかけ直した。
大原「先ずは皆様に 夢世界と記憶体 について説明させて頂きたく思います。」
大原は会議室から出てスマホでスミレからの報告を受けていた。
大原「やはり、、、『憑依』の様な事例があったのか、、、実はな、、不確定だったのだが、他にもそれに似た事例をいくつか受けていたんだ、、丁度緊急会議が始まるところだ!唐竹さんを連れて一緒に本部まですぐ来てくれ!」
大原はスマホを内ポケットにしまうと会議室に戻った。
会議室の中にはマスク姿の 政府の人間、医療従事者、WHOの役員が2、3人ほど、総勢約20人の人々が十分な距離を保ち立っていた。
長方形の長いテーブルがあり、そこに座っているのは各分野の責任者や代表だった。
大原もその一つに腰掛けた。
捜査員「では、代表して、レムウィルス感染症対策分科会の中町会長からです。」
中町会長(64歳)は白髪混じりのメガネ、きっちりしたスーツ姿の男性である。
中町会長「えーーーそれではこれより 『レムウィルスの感染経路および記憶体の大量発生との因果関係の報告と対策についての会議』を始めます。」
すると一人の女性が手を上げた。
藤木「中町会長一言よろしいでしょうか?」
藤木アキコ(52歳)は着物を着ていたので一際目立っていた。
かけていたメガネを外す。
中町会長「宗教顧問の藤木先生、、なんでしょう?」
藤木「私は以前から記憶体の大量発生とレムウィルスの因果関係を訴えて来ました。夢世界の均衡率がある時期から崩れ始めていて、極めて危険な状態だと!」
中町会長「はい、、それは報告を受けていましたね、、。」
藤木「レムウィルスとの因果関係は科学的には証明出来ませんが、夢世界の均衡率の乱れは人になんらかの影響を及ぼす恐れがあると、、、ですが、アナタは私の意見など聞きもしませんでしたよね?なのにいきなり呼び出されるとは、、、大した根性です事、、。」
藤木は嫌味たっぷりに中町会長に喰ってかかる。
会議室内は静まる。
中町会長「その節は申し訳ありませんでした、、こんな事を言ってはならないと思うのですが、私はいまだに、、その夢世界やら記憶体をイマイチ信用していないというか、、。」
藤木「まあ、、、なんという事でしょう、、、夢世界を信じない人がレムウィルスの大流行を防ぐことが出来ると思って?」
中町会長「、、、とにかく、会議を進めます。」
藤木は何か言いたそうではあったが口を塞ぎ椅子に腰掛けた。
中町会長「えーーー、只今 藤木先生からあったように、、今回記憶体が感染者に『憑依』するという事例を『死上保安局』から受けまして、世界各国の協力のもと調査して参りました。すると『憑依』の確認事例が数百件確認されました。特にこの日本での『憑依』事例が一番多く、、、34件の確認をしました。」
ザワつく会議室内。
役員「なんと?世界で一番多い目撃がこの日本なのですか?」
役員「その『憑依』とは何ですか?」
役員「科学的根拠はあるのですか?」
中町会長「、、皆さん一度冷静になって下さい!お静かに願います!、、、先ほども申しました通り、、お恥ずかしい話、、この分野は私は明るくありません、、なので担当者をお呼びしました、、『死上保安局記憶体管理室』の大原さん、、お願いします。」
大原「はい、、かしこまりました。」
大原は立ち上がりスーツのボタンをかけ直した。
大原「先ずは皆様に 夢世界と記憶体 について説明させて頂きたく思います。」
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