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本当の仲間ではないと勇者パーティから追放されたので、銀髪ケモミミ美少女と異世界でスローライフします。

なつめ猫

港町ケイン防衛戦(6)




 とりあえず手数が欲しい。
 どんな魔物が来るのかが予め分かっているのなら良いが、それが分からない以上、攻撃の手段を増やしておくのはゲームの基本。

「あっ――、カズマさん」
「いま、話をしてきた。それよりも――」
「――お、どうしたよ? カズマ」
「ちょっと教えてもらいたいことがあるんだが……」
「ふっ、いいだろう。ルーキーに教えるのも先輩の役目だからな!」

 唐突に先輩風を吹かせ始めるのは、どうかと思うが、俺は時間が惜しいのでスルーする。

「――で、教えて貰いたいことは、攻撃魔法なんだが――」

 俺の言葉に、冒険者ギルドの中がザワッ! と、ざわつく。
 ――ん? 俺、何かおかしなことを言ったか?

「カズマ、本気か?」
「ああ。本気だが?」
「攻撃魔法を覚えるのは、すげー金がかかるんだぞ?」
「まじか……。ちなみにいくらだ?」
「初級のファイアーアローで金貨100枚」
「高いな!」
「ああ、それに魔法の才能も必要だ。才能がないと教わっても使えずに金貨100枚はムダ金になる」
「なるほど……」

 つまり、俺が聞いた時に、冒険者ギルドの建物に居た冒険者たちの雰囲気がおかしくなったのは、無駄に終わるかも知れないことに大金を使うという無謀に驚いたからなのか。

「それでもいい。どこで覚えればいい?」
「――まぁ、それなら……。爺さん! 出番だぞ」
「うぃー」

 気怠そうな様子で、テーブルに伏せっていた老人――、どう見ても80歳は超えているだろう。

「カンダタさんだ。一応、魔法は使える。ただ、最近はボケてるから魔法が暴走しやすくてヤバイんだよ。ここらで引退させてやりたいが金がな……」
「わかった。それでいい」
「じゃ、支払いは――、冒険者ギルドのソフィアに言ってくれ。今査定中で手持ちは無いが、あとで手に入るから」
「なるほど……。まあ――、カズマは信用しているから爺さんに稼がせてやってくれ」
「おう」
「儂は何も許可しておらんが、まあよいかの」
「カズマさん?」
「エミリア、俺はカンダタさんと一緒に町から出て魔法を見せてもらってくる。何かあったら、ここ数日間、狩りをしている平原にきてくれ」
「分かりました」

 俺はカンダタさんと一緒に町の中から出る。
 そして、ここ2日間狩りをしている平原に到着し――、

「カンダタさん、攻撃魔法ですが……」
「わかっておる。だが――、使えるかどうかは別問題じゃぞ? まずは、初級魔法のフリーズアローから見せてやるとするかの」

 カンダタさんが魔法の詠唱を開始。
 そして――、10秒ほどで魔法陣が空中に完成するのを見る。

「フリーズアロー!」

 一般的な弓兵が使う矢。
 それが氷で作られた矢が、真っ直ぐに直進――、50メートルほど先にある縦横3メートルほどはあろうかという大岩に刺さった。




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