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本当の仲間ではないと勇者パーティから追放されたので、銀髪ケモミミ美少女と異世界でスローライフします。

なつめ猫

港町ケイン(11)




 お昼を過ぎたことに、俺は財布の中に殆どお金が入っていない事に気がつきエミリアと共に冒険者ギルドへ向かう。
 途中で何人かの冒険者に「昨日は、ごちそうになった!」と、ライトに話しかけられたので、今後は、多少は楽に動けるようになりそうだ。

 冒険者ギルドに入ると、数人がテーブルに頬を当てているのが目に入る。

「おーす! カズマ」

 その内の大柄な身長が俺よりも二回りはでかい2メートル近くある男が挨拶してくる。

「何してんだ?」
「昨日、飲みすぎて、動けなくて倒れてる」
「なるほど」

 どうやら、昨日は、かなり羽目を外していたらしい。
 まぁ、その辺は俺も人の事は言えないので、ブーメランだが。

「そういえば、お前のことを探してる奴がいるってよ。ガラの悪い連中らしいが――」
「そうなのか?」
「ああ。何でも聞いた話よると奴隷商人の手下らしいぞ」
「ふむ」
「まあ、気を付けろよ。正当防衛なら返り討ちにしても問題ないからな。そもそも奴隷商人にまともな奴はいないか!」

 俺は頷く。
 名前は出さない。
 もしかしたら、教えてもらったかも知れないが完全に酒を飲んだあとの記憶が飛んでしまっているので、曖昧な態度をするしかないからだ。

「こっちにキンキンに冷えた水を5つ、俺の驕りでやってくれ」
「おお。すまないな。カズマ」
「気にすんな。同じ、冒険者ギルドに所属する仲間だし、そうなったのは俺にも原因があるからな」

 俺は氷の入った水を冒険者たちの前のテーブルに置いたあと銀貨1枚を払う。
 それにしても、水も無料で飲めないとか異世界は大変だ。
 しかも氷入りだと、攻撃魔法で氷を使える必要があるし、下手しなくても酒よりも水の方が価格が高い。
 そういえば、ヨーロッパでも酒よりも飲料水の方が高い時期があったらしいし、案外、水に恵まれていない土地というのは、発展が似通っているのかも知れないな。

「ソフィア」
「こんにちは。カズマさん。昨日はごちそうになりました。冒険者ギルド職員一同、感謝しています」
「まぁ、これから世話になるから」
「そうですか」
「――で、早速で悪いんだが、台車とかあったら貸してもらいたい」

 俺のお願いにソフィアの瞳が大きく見開かれる。

「それって、何かを討伐したという事ですか?」
「そうなる。ちょっと持ち運ぶのが大変だから借りられるか?」
「分かりました。こちらへどうぞ」

 冒険者ギルドのカウンター横の、奥へと通じる通路に案内され――、まっすぐに歩き扉に突き当たる。
 ソフィアは、扉の鍵穴に鍵を差し入れて回す。
 するとガチャと言う音と共に、ソフィアが扉のドアノブを回し、扉を開けた。
 中へ入ると、幾つもの台車が目に飛び込んでくる。

「ずいぶんとあるんだな」
「はい。以前は、大きな魔物とか獲物を倒した時は、冒険者の方々は、台車に乗せて運んできていました。それが、いまでは大型の獲物や魔物を倒せる冒険者は、アイテム袋を持っていますから」
「――ん? アイテム袋はSランク冒険者からだろ?」
「一応、そう言う事になっていますけど、性能の劣る100キロくらいまでのアイテムが入れられるアイテム袋でしたら金貨1000枚で販売していますので」
「なるほど……」

 まぁ、今回は100キロなんて効かない量だから台車は使わせてもらうがな。
 それにしても金貨1000枚って……日本円換算で1億円だぞ?



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