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本当の仲間ではないと勇者パーティから追放されたので、銀髪ケモミミ美少女と異世界でスローライフします。

なつめ猫

港町ケイン(8)




「薬草がある場所か」

 エミリアと二人で、野原を歩くこと10分ほど。
 俺は薬草に関しての知識はまったくない。
 何せ、勇者組と活動していた期間は、店で薬草よりも効果が高いポーションを購入していたし、ゲーム時代に採取クエストはあった。
 だが、画面上で光って教えてくれていたのは、それは、あくまでもゲームシステムの設定によるものでスキルでもなんでもない。
 つまり、今の俺は完全な役立たずである。

「ありました!」

 エミリアが、屈んで薬草を取り、それを俺に渡してくる。
 そして、俺は受け取った薬草をアイテムボックスへと収納する。
 完全にエミリア任せ。

「――はあ」
「カズマさん、どうかしましたか?」
「――いや、俺さ。完全にエミリアに養ってもらっているよな」
「そんなことないです」
「そうか? 猪の解体も、エミリアが一人でやってくれているよな」
「人には得て不得手がありますから! 元気を出してください!」
「ありがとう」
 
 エミリア、本当にいい子だな。
 どっかのいじめっ子の女に爪の垢でも煎じて飲ませてやりたい。
 まあ、飲んでも変わらないと思うが。

「カズマさん」
「――ん?」
「敵です」
「敵?」

 周囲を見渡すが――、俺には見つけることが出来ない。
 注意深く探したところで――。



 ――スキル『気配感知LV1▲』を習得しました。



 ――と、視界内に半透明のプレートが開きログが流れる。
 すかさず俺は気配感知をレベル10まで上げ、再度、周囲を確認すると、視界内に違和感を覚える。

「あれか?」

 臥せっている大きな茶色いモンスター。

「そのようです」
「――ようやく俺の仕事だな」

 近くに落ちているこぶし大の石を手にとり投げる。
すると偶然にスキル『投擲LV10』が発動したのか、臥せっていた魔物にクリーンヒットした。

「ぶひいいいいい」

 怒りなのか分からないが叫びながら、こちらへと突進してくる。
 大きさは歌う森で倒した猪の3倍、――いや、4倍はあるか?
 腰から鉄の剣を抜き放ち、すれ違うと同時に剣を横薙ぎする。
 すると、猪は上下に真っ二つに切れた

「すごい獲物ですね」
「だな。これだけあれば当分食えると思うが……、まぁ――、冒険者ギルドで幾らで買い取ってくれるかで決めよう」
「そうですね」




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