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本当の仲間ではないと勇者パーティから追放されたので、銀髪ケモミミ美少女と異世界でスローライフします。

なつめ猫

アリアの港町(4)




 購入したポーションや、薬草などは、俺のアイテムボックスへと放り込んでおく。

「それにしても便利ですね。手荷物が減らせるだけで、すばらしいですよね」

 エミリアが感心したように街の外へ出る道を歩きながら話しかけてくる。
 
「そうだよな」

 アルドガルド・オンラインでは、基本的にアイテムボックスのスキルを持っているNPCは極少数で、もっていても10キロも入ればいっぱいになってしまう。
 だが、俺のアイテムボックスの収容数は、限界まで入れたことは無いが、体長20メートルのドラゴンを丸ごと入れた事があるので、相当な量のアイテムが入る。
 まぁ、俺を殺そうとした連中が手に入れたアイテム袋は、ドラゴン1匹は普通に入るらしい。
 つまり3人で3匹分。
 俺の3倍のアイテム量を持てるようになったので、俺を用済みだと思ったのかも知れない。

「まったく、俺はアイテムボックス以下の存在かよ」

 改めて考えると怒りが沸き上がってくる。

「カズマさん?」
「いや、何でもない。それより付き合ってもらって悪いな」
「――いえ。それより、歌う森に戻ってきて何をするんですか?」
「ちょっとな……」

 曖昧に答え――、歌う森の中を散策する。
 しばらく歩いたところで、俺の腕を掴んでくるエミリア。

「近くにいます」
「どっちだ?」

 声のトーンを落として二人で会話をしながら、彼女が指差す方向へと向かう。
 すると、1メートルほどの猪と遭遇する。

「――さて……」

 俺は足元に転がっている石を手に持ち――、投擲する。
 そして、猪が近寄ってきたところを鉄の剣で斬り倒そうと思ったが、小石は空気を切り裂き――凄まじい速さで猪の眉間にぶつかる。
 投げた小石は粉々に砕け散り周辺に四散し――、そのまま猪は倒れて動かなくなった。

「カズマさん、すごいです!」
「いや、すごいというか……」

 ステータスを強化したせいで、石を投げた時の威力が跳ねあがったらしい。
 しかも猪を瞬殺できるまでに。
 そのあとは、俺がいっぱしに戦えるようになるまで――、命を奪うことに後悔しつつも剣を振り下ろせるまで猪相手に戦い続けた。

 日が暮れる夕方になるまで……。





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