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本当の仲間ではないと勇者パーティから追放されたので、銀髪ケモミミ美少女と異世界でスローライフします。

なつめ猫

アリアの港町(3)




「いらっしゃい」

 強面の――、ごつい体格をした40代のおっさんが店番をしている武器屋だった。
 俺とエミリアを見ると、ニカッ! と、笑みを浮かべてくる。

「坊主は初めて見る顔だな? どこから来たんだ?」
 
 エミリアは居ないかのように接してくる武器屋の親父。

「さあな。それより武器を探しているんだが――」
「ほう。クラスは何だ?」
「いまは、特にないな」
「なるほど……。それなら、この辺はどうだ?」

 武器屋の親父が渡してきたのは鉄の剣。
 ゲーム内では、港町で手に入る最強の武器が鉄の剣だったので、一番高いのを売りつけてくるのは分かったが……。

「――で、いくらだ?」
「普通は金貨5枚だが……、まけて金貨3枚ってところだな」
「なるほど……、相場は金貨2枚のはずだったが?」

 最初の町だけでは、対人戦で城をとったとしても、税金は掛からない。
 まぁ、この世界は色々と込み合っている事情があるから一概には言えないが、最初の町――港町アリアなら、相場がゲーム内と同じ可能性を見て俺は話しかけた。

「ちっ――。誰に聞いたかは知らないが、しっかりとしているな。その年齢で」
「当たり前だ」

 見た目は17歳だが、この世界の――、西洋の価値観がある世界だと日本人の顔は童顔なので、さらに若く見られる。
 召喚された時とか、子供を召喚したのかと王城で問題になった事があったくらいだ。

「それじゃ、あとは……」

 俺は、武器屋の中を物色していく。
 すると金貨1枚で購入できるブーストステッキを見つける。
 ブーストステッキは、魔法の威力を50%増幅させるアイテムだ。
 エミリアは回復魔法しか使えないが、後方支援をしてもらうには十分と言える。
 まぁ、ブーストステッキと言っても、見た目はただの『ひのきの棒』だがな。

「鉄の剣とブーストステッキをもらおうか」
「まいど。金貨3枚になる」
「カズマ、私は、武器は……」
「気にするな。これは先行投資だし、一緒に旅をしている以上、戦力の強化は必須だからな」
「そ、そうですか……」

 購入したブーストステッキをエミリアに渡し、鉄の剣に関してはバランス調整してもらったあと受け取り腰のベルトに括りつける。
 今までは、エミリアに獲物を取ってもらっていたから、俺もモンスターを倒す練習をしないとな。
 この世界に来て、荷物持ちかMAP作成しかしてなかったから、モンスターを倒すような事はしてない。
 果たして、俺にモンスターを倒すこと。
 命を奪えるのか?
 そこが大きな課題だ。

 俺とエミリアは武器屋を出たあと、薬屋による。
 理由は解毒などのポーションを買う為だ。
 怪我をした時に、状態改善系のポーションがないと即詰みの可能性があるので、もっておいて損はない。





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