【完結】~追放された「元勇者」がゆく2度目の異世界物語~ 素早さ102、600族、Sランクで再び勇者になるようです
第33話 元勇者 もう一度夜のスラム街へ
その言葉で俺達はすぐに支度をする。
しばらく街を歩き、泊まっていたホテルにたどり着く。
そして自分たちの部屋へ……。
トントンと扉をノックしてローザの名前を呼ぶ。すると──。
「陽君、おはよう。ってあれ??」
ローザがパジャマ姿で目をこすりながらドアを開ける。セフィラもドアの前にやってきた。
「新しい仲間ですか?」
「いや、そういう訳じゃないんだけどね?」
俺は2人に事のあらすじを説明、昨日の夜に起こった事、そしてこの事件を知る者としてセリカとしばらく行動を共にすると説明。
大丈夫かな、受け入れてくれるかな……。そんな心配が少しあったが──。
「わかった。私ローザ、セリカちゃんね。これからよろしくね!」
「そうなんですか、私セフィラと申します。よろしくお願いいたします」
俺の取り越し苦労だったようだ。いつものようにローザは元気よく、セフィラはかしこまった態度であいさつをする。
そしてローザのお腹がグゥ~となる、ローザは顔をほんのりと赤くし周囲にほんわかとした雰囲気が流れた。とりあえず朝食だ。
いつものように朝食を取る。にぎやかに雑談などの話が飛び交う食堂。
その窓際の6人がけの席に俺達は腰掛ける。サンドイッチにお茶とサラダ、俺達にとっては何でもないいつもの食事、がセリカは違った。
「な、何だこの食事は──」
セリカは目を点にしながら食事を見つめる。多分、彼女の育ちじゃ見たことが無いんだろうな。
食事をする時も、そのおいしさにとても驚いていた。
「そんなにおいしいのか?」
「ああ、生まれて初めて食べたぞ。とてもおいしい!!」
そう言いながらさらにサンドイッチを急いでほおばり始める。ちょっと、がっつきすぎだよ──。
そしてセリカがサンドイッチをほおばり終わると、ローザがティッシュを持ち出し、セリカの口の周りを優しく吹き始める。
「もっと、ゆっくり食べたほうが可愛いし品がいいと思う」
「ああ……、それもそうか」
まあ、これを気にセリカもそういうことに気を配れるといいな──。
そして食事をしながら俺達は、セリカにことについて聞き始める。
「とりあえずセリカのステータスを知りたい。共に戦うんだから。俺達も見せるからさ、まあ、無理強いはしない」
するとセリカは少しの間腕を組んで考える、そして首を縦に振る。
「わかった、教えよう」
「ありがとう、とりあえず俺からだな──」
まずは俺達のステータスを教える。すると俺のステータスを見るなりセリカが驚く。
「AT140? ここまで強い奴は初めて見た。恐らく私では絶対勝てん」
まあ、慣れたよ。そして今度はセリカが自分のステータスを見せ始める。
「これが私のステータスだ。笑うなよ」
ランクC
体力 72
物理攻撃 120
物理防御 63
魔法攻撃 85
魔法防御 50
速度 100
種族値490
速度は100とい速いし攻撃は120。相当なものだ、代わりに耐久が紙。
魔法攻撃もそこそこ高い、奇襲もできる。俺やセフィラ、ルシフェルみたいに速度と高い攻撃を活かして戦う形になるな。
「一応戦うときは物理攻撃を中心に戦っている。魔法攻撃は、時々しか使わないな」
「まあ、その数値じゃそうなるわね──」
「だが限界は感じていた。攻めているときはいいが防御もHPも低いせいで後手に回ると勝ち目がない」
セリカのその言葉、セフィラはお茶を一口飲むと同調し出す。
「私も似たような数値をしているのでそれはわかります」
これからは互いの長所を活かしあって戦おう。
俺は自分の分の食事を取り終わる、そしてティッシュで手を拭いた後パン、と手を叩いてセリカに視線を向ける。
「とりあえず、昨日の話しに入ろう。依頼主が知りたいんだけど、どうすればいいんだ?」
するとセリカは深く考え込む。そして腕を組みながら言葉を返し始めた。
「紹介と言ってもいつもフードをかぶっていて姿形はわからない。顔だって一度も見たことが無い。私だって昼間対面したとしても分からないだろう。」
「けど魂を吸収したタロットカードを渡すんですよね。そのタイミングで捕らえればいいのではないでしょうか」
セフィラの言葉に周囲も同調する。俺もそう思う、現行犯で逮捕なら多少痛い目にあわせてもいいわけが聞くだろう。
「それで、現れるのはいつなんだ?」
「毎週水曜日、夜に現れる。そこで回収した魂が入っているタロットカードを一人で受け取りどこかへ去っていっている」
恐らくそいつも教育を受けていなくて少ない金で雇われているだけの下っ端。本当の悪い奴はこんなところで手を汚したりしないからな。
「下っ端でしょうけども何かしらの情報は持っていると思うわ」
「ああ、とりあえず捕らえよう」
次はルシフェルが一歩セリカに詰め寄り質問。
「それで、その場所はどこなの?」
「ちょっと言葉では説明しずらいが、この近くの裏路地にある。その時は案内しよう」
人目につかない場所ということか──。
そして2日ほどたった。時間は深夜、周囲が寝静まったころ。
家の明かりも消え、真っ暗な道で俺とルシフェル、セリカがその場所へ向かう。
「けどどうするつもり? その人物、私達の姿を見るなりすぐに逃げ出す可能性大よ」
当然だ、相手は闇の組織。何も考えずにノコノコ俺達が現れたら警戒され姿を消される。
そして2人に提案を出す。
しばらく街を歩き、泊まっていたホテルにたどり着く。
そして自分たちの部屋へ……。
トントンと扉をノックしてローザの名前を呼ぶ。すると──。
「陽君、おはよう。ってあれ??」
ローザがパジャマ姿で目をこすりながらドアを開ける。セフィラもドアの前にやってきた。
「新しい仲間ですか?」
「いや、そういう訳じゃないんだけどね?」
俺は2人に事のあらすじを説明、昨日の夜に起こった事、そしてこの事件を知る者としてセリカとしばらく行動を共にすると説明。
大丈夫かな、受け入れてくれるかな……。そんな心配が少しあったが──。
「わかった。私ローザ、セリカちゃんね。これからよろしくね!」
「そうなんですか、私セフィラと申します。よろしくお願いいたします」
俺の取り越し苦労だったようだ。いつものようにローザは元気よく、セフィラはかしこまった態度であいさつをする。
そしてローザのお腹がグゥ~となる、ローザは顔をほんのりと赤くし周囲にほんわかとした雰囲気が流れた。とりあえず朝食だ。
いつものように朝食を取る。にぎやかに雑談などの話が飛び交う食堂。
その窓際の6人がけの席に俺達は腰掛ける。サンドイッチにお茶とサラダ、俺達にとっては何でもないいつもの食事、がセリカは違った。
「な、何だこの食事は──」
セリカは目を点にしながら食事を見つめる。多分、彼女の育ちじゃ見たことが無いんだろうな。
食事をする時も、そのおいしさにとても驚いていた。
「そんなにおいしいのか?」
「ああ、生まれて初めて食べたぞ。とてもおいしい!!」
そう言いながらさらにサンドイッチを急いでほおばり始める。ちょっと、がっつきすぎだよ──。
そしてセリカがサンドイッチをほおばり終わると、ローザがティッシュを持ち出し、セリカの口の周りを優しく吹き始める。
「もっと、ゆっくり食べたほうが可愛いし品がいいと思う」
「ああ……、それもそうか」
まあ、これを気にセリカもそういうことに気を配れるといいな──。
そして食事をしながら俺達は、セリカにことについて聞き始める。
「とりあえずセリカのステータスを知りたい。共に戦うんだから。俺達も見せるからさ、まあ、無理強いはしない」
するとセリカは少しの間腕を組んで考える、そして首を縦に振る。
「わかった、教えよう」
「ありがとう、とりあえず俺からだな──」
まずは俺達のステータスを教える。すると俺のステータスを見るなりセリカが驚く。
「AT140? ここまで強い奴は初めて見た。恐らく私では絶対勝てん」
まあ、慣れたよ。そして今度はセリカが自分のステータスを見せ始める。
「これが私のステータスだ。笑うなよ」
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物理攻撃 120
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速度 100
種族値490
速度は100とい速いし攻撃は120。相当なものだ、代わりに耐久が紙。
魔法攻撃もそこそこ高い、奇襲もできる。俺やセフィラ、ルシフェルみたいに速度と高い攻撃を活かして戦う形になるな。
「一応戦うときは物理攻撃を中心に戦っている。魔法攻撃は、時々しか使わないな」
「まあ、その数値じゃそうなるわね──」
「だが限界は感じていた。攻めているときはいいが防御もHPも低いせいで後手に回ると勝ち目がない」
セリカのその言葉、セフィラはお茶を一口飲むと同調し出す。
「私も似たような数値をしているのでそれはわかります」
これからは互いの長所を活かしあって戦おう。
俺は自分の分の食事を取り終わる、そしてティッシュで手を拭いた後パン、と手を叩いてセリカに視線を向ける。
「とりあえず、昨日の話しに入ろう。依頼主が知りたいんだけど、どうすればいいんだ?」
するとセリカは深く考え込む。そして腕を組みながら言葉を返し始めた。
「紹介と言ってもいつもフードをかぶっていて姿形はわからない。顔だって一度も見たことが無い。私だって昼間対面したとしても分からないだろう。」
「けど魂を吸収したタロットカードを渡すんですよね。そのタイミングで捕らえればいいのではないでしょうか」
セフィラの言葉に周囲も同調する。俺もそう思う、現行犯で逮捕なら多少痛い目にあわせてもいいわけが聞くだろう。
「それで、現れるのはいつなんだ?」
「毎週水曜日、夜に現れる。そこで回収した魂が入っているタロットカードを一人で受け取りどこかへ去っていっている」
恐らくそいつも教育を受けていなくて少ない金で雇われているだけの下っ端。本当の悪い奴はこんなところで手を汚したりしないからな。
「下っ端でしょうけども何かしらの情報は持っていると思うわ」
「ああ、とりあえず捕らえよう」
次はルシフェルが一歩セリカに詰め寄り質問。
「それで、その場所はどこなの?」
「ちょっと言葉では説明しずらいが、この近くの裏路地にある。その時は案内しよう」
人目につかない場所ということか──。
そして2日ほどたった。時間は深夜、周囲が寝静まったころ。
家の明かりも消え、真っ暗な道で俺とルシフェル、セリカがその場所へ向かう。
「けどどうするつもり? その人物、私達の姿を見るなりすぐに逃げ出す可能性大よ」
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