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~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間そのスキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がる。なお俺を追放したパーティーは没落した模様

静内 燕

第99話 唯一王 ユニコーンたちを追い詰めるが──

他の冒険者達にも魔力を供給する。全員で戦うのだから、当然だ。
そうしないと、結局大量のユニコーンを俺とフリーゼだけで処理しなければならなくなり、不利になってしまうからだ。

そして戦いが再開。



俺とフリーゼはそれでも互いに連携してユニコーンたちに善戦していく。
有利に、しかし油断せず少しずつ追い詰めていき──。

ズバァァァァァァァァァァ──。

ユニコーンの胴体を切り裂く。これで何とか一匹倒した。



すると他の冒険者と戦っているユニコーンがこっちへと向かってくる。そしてそのユニコーンと再び戦闘。

俺たちが相対する数は減らず、再び互角の戦いとなる。


ユニコーンは俺たちに対して集団で挑んでくる。時折前後同時に襲い掛かってくる。
どう対応すればいいか戸惑ってしまい反応が遅れがちになり、フリーゼと背中合わせになり、何とかしのぐ。


戦いながら分かったのだが彼らは手ごわい。個人の能力もさることながら統率がとても取れていて、最善策をきっちりと出してくるのだ。

しかし俺たちに他からユニコーンが向かっているということは、それだけ他が手薄になるということだ。
少しずつではあるが、こっちが有利になっていくことには変わりない。このまま焦らずに押していこう。

ユニコーンは俺たちの実力を理解し始めたのか、さっきまでの様に攻撃に出るのではなく、守りに徹する場面が増えた。

恐らく守りを固めて反撃の機会をうかがっているのだろう。
こっちも有利になったからって手を抜いたり、焦って倒そうとはしない。今まで通りフリーゼと一緒に連携を取り、少しずつユニコーンたちを追い詰めていく。

「グルルルル、グルゥゥゥゥ──」

ユニコーンたちも、防戦一方なことに対し苛立ってきているのがわかる。
どうして自分たちが不利を取られているのか、負けているのかと。言葉にしなくてもフラストレーション自体はたまっているのは理解できる。

恐らく、ここまで追いつめられたのは初めてなんだろうなこいつら。
確かにユニコーンたちはチーム力もあるし、実力もそれなりにある。

けれど、俺達だってずっと一緒に戦ってきたんだ。それは華々しい活躍ばかりではなかった。
苦しいこともあったし、本当に危険なことだってあった。それでも力を合わせて戦い抜いてきた。

どれほど修羅場を潜り抜けると思っている。どれほどの死闘を繰り広げて、強いライバルたちと戦って強さを磨いてきたと思っている。

そんな経験があったからこそ、どんな強い敵に遭遇してもあきらめないで戦える。勝ち筋を見つけて、そのために最善を尽くして我慢の戦いをすることだってできる。

だから、こうして厄介な敵相手にも勝ち筋を見つけて、フリーゼを信じて戦える。


その想いは、フリーゼも同じなようだ。フリーゼも、数の差に戸惑いつつも、冷静に対処していく。


隣のフリーゼはそれからも正面の敵と打ち合っている。そしてその背後を狙って別のユニコーンが襲い掛かってくる。流石のフリーゼも前後から襲ってくる相手をするのは厳しいだろう。

俺はすぐさまフリーゼの背後まで移動。その奇襲を封じる。そしてフリーゼは正面の敵に集中できるようになる。

フリーゼの実力があればこの程度の敵、負けはしない。ユニコーンを一気に切り落とす。

これでユニコーンの数は十体ほど、あと少し。
他の冒険者たちは押されているようだが、俺たちが早くユニコーンを倒せば援軍に行ける。
よし、勝利が見えて来たぞ。

闘っていたユニコーンたちは俺達に睨みをきかせたまま後退。そして互いに顔を合わせ、コクリとうなづく。

それから、他のユニコーンのところへと向かっていき、大きく遠吠えをする。

「グォォ──、グォォォォォォォォォォォォォ──」

「フリーゼ、とりあえず追いかけよう」

「はい、フライさん」

俺とフリーゼは二手に分かれてユニコーンを追いかける。
するとユニコーンたちは信じられない手に出た。

ユニコーンは他の冒険者と戦っていたユニコーンと合流。そして数が増えたユニコーンはダルネルさんともう一人の冒険者う突き飛ばし、のど元に角を突き刺した。

何とユニコーンはダルネルさんを人質に取ってきたのだ。ダルネルさんの首元にユニコーンは角を突き付けている。その気になれば彼の喉を貫くことだってできるだろう。

しかしそれは相手だって同じだ。ここで人質を殺してしまえば、ユニコーンに自らを守るすべはなくなる。

そうすれば待っているのは全滅のみ。知能がある彼らならそれが理解出来ないはずがない。

「俺たちのことは構わないでいいべ。必要なんだべ」

ダルネルさんは必死に叫ぶ。
──いい人だ。確かに俺たちはこの石英が大事なものだという事は話した。しかしそれによって誰かが犠牲になるなんてあってはならない。

どうすればいいのか、俺もフリーゼも考えこんでしまう。


俺たちがどうすればいいかを考えること数秒、結論は出た。
そして俺とフリーゼは顔を見合わせ、同じタイミングでコクリとうなづく。

どっちをとるか、俺もフリーゼも答えは決まっている。


俺達は同時にダルネルさん達の方へと向かっていく。

そう、ダルネルさんを助ける方を選んだ──。

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