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~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間そのスキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がる。なお俺を追放したパーティーは没落した模様

静内 燕

第76話 唯一王 驚きの真実を知る

「どういたしまして。こういうやつらの攻略法は心得ていますから」

「心得ているって?」

「私が遺跡にいた時ですよ、レディナ。一攫千金を得ようとよく冒険者たちが殴りこんできました。大体が彼らの様に集団で数の利を利用して集団で襲い掛かってきます」

確かに、俺がアドナたちと組んでいた時も五人で一斉にフリーゼにとびかかっていた。結果は散々な目にあったけど。

「そういうやつには、あえて無防備になり相手の攻撃を受けます。そして勝てると思い込ませた後に、受けきれないくらい圧倒的な一撃を食らわせるのです」

「そ、それは確かに有効そうだな」

フリーゼは冷静な態度で話す。
その平然とした物言いに思わず言葉を失ってしまう。

「一度、あえて勝てるという希望を持たせてから一気に力の差を見せつけ絶望を見せつける。そうすることによって相手の戦意をたたき折りました」

「ある意味、フリーゼらしいね……」

フリーゼは、絶対に敵に回したくないな。
とはいえ彼女のおかげでゴブリンを退治して先ヘ進むことができた。

「じゃあ、俺達は先へ進むことにするよ」

「そう、頑張ってね。フライ」

「ああ、ありがとう。ミュア」

ミュアはリーダーの冒険者と一緒にキルコに肩を貸している。

キルコは、まだショックが抜けていないらしくいまだに放心状態だった。
見かねたレシアが、街の精神科の医師を紹介したほどだ。何とか立ち直るといいが──。


「フライ、今回は本当にありがとうね」

「こっちこそ、これからも元気でいてね」

キルコやミュアとは、ここでお別れだ。まだまだ未熟なところはあるかもしれないけれど、経験を積んでいって、強いパーティーになってほしいものだ。

ミュアたちと別れて、俺達はダンジョンの奥へ。この先へ逃げて行ったゴブリンたちの気配はまるでない。

真っ暗な道を進んでいく。



時折分かれ道にあたる。
しかしレディナが正しい道を案内してくれる。

「こっちよ」

「どうしてわかるの、レディナ」

「においがするのよ、私達のいた天界の」


別の道からは時折ゴブリンの鳴き声と、逃げていくような足跡。さっき戦ったゴブリンたちだ。
もう俺たちと戦う気はないのだろう。
──であれば、深追いする必要はない。そっとしておこう。


時間にして十数分だろうか。道の先が白く光っているのを確認。

「みんな、あれが遺跡なんじゃないか?」

「フライさんの言う通りかもしれませんね。行ってみましょう」

俺たちは自然と小走りになる。フリーゼの言葉通り俺たちはその光の先へ。


そしてその場所へとたどり着いた。

「どうやら、ここが目的の場所みたいね」

「そうフィッシュ」

レディナとハリ―セルの言葉通り、ここが目的の部屋の様な気がした。

今までの薄暗い洞窟と張って変わって広くて明るい場所。
大きな部屋だ。

魔法がかかっているせいか、部屋全体が明るい。

まず俺達から来た道の真正面に目を向ける。そこにあるのは大きな石板。白い羽衣を着た天使の様な人物が描かれている。

それ以外には神秘的な幾何学的模様に、文字が描かれた石板たち。

「とりあえず、ここでなにか 探してみよう」

「そうですね、フライさん」

そして俺たちはこの遺跡の秘密を探し始める。
ハリーセルとレディナは周囲の壁や文字に視線を向け始める。

そして俺は、正面にある絵や石板に視線を置いた。

天使のような絵の下に、いろいろな文字が羅列されていた。
それを見ながら隣にいるフリーゼに話しかけてみる。



「見たことがない文字だな……。フリーゼ、みたことあるか?」

石板に描かれている文字。おそらく何かを伝える文章なのだろうか俺にはその文字が全く分からない。
以前主な世界の使われている文字を一通り見たことがあるが、そのどれもが全く違うものであった。

するとフリーゼは優しく石板にある文字に手を触れる。そして驚いたような表情で言葉を返してきた。

「に、にわかに信じられません。まさかこんなところでこんな文字を見るとは思いませんでいた」

「ど、どういうことだ?」

フリーゼは、この文字がわかるようだ。しかしどこか動揺しているように感じる。

「この文字はキリアル文字という私達の世界の文字です。それも、神聖で、限られた地位の物だけにしか使用を許可されていない代物です」

「そ、そんなものなのか──」

そして気になることがもう一つだけある。

「それで、フリーゼはこの文字、よめるか?」


「──はい。幼いころ、この文字を見たことがあります」

「じゃあ、解読の方、お願いできる?」

「わかりました……」

そしてフリーゼは石板の手を触れながら文字の解読を始める。


もう耐えられない。

大天使様を誰も信じない世界。


汚れ切った世界 私達は決意した
もう我慢できない。
全てが、汚れてしまった。天界も、この世界も。
人々は大天使さまへの信仰を忘れ、欲望に走ってしまった。

何と言われようと、この汚れ切った世界を正しきってみせる。

たとえ、どれだけの血が流れようと、たとえこの世界がねじ曲がってしまおうと、私達が革命を起こす
だから、汚れ切ったこの世界を浄化するために、この世界に熾天使(してんし)たちをはなった。


必ず、必ず欲にまみれた、汚れた生き物たちを、私達が叩き直して見せる

絶対に、必ず──。


熾天使(してんし)より。

「~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間そのスキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がる。なお俺を追放したパーティーは没落した模様」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

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