~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間そのスキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がる。なお俺を追放したパーティーは没落した模様
第36話 俺を、悩殺?
バッシャーーン!
そして勢いよく水面に衝突し、水中へ。
淡水だと海水と違って塩分がないから体が浮かない。まずい、溺れるぞ──。
水に潜って、大きなゴミや小さい水路に首飾りがないか探し始めた。
「大丈夫です。ハリーセルはエラ呼吸ができます。水中なら一時間くらいは潜ることができます」
「そ、そうなのか。初めて知った」
ハリーセルはゆらゆらと体を揺らして水の中へと入っていく。
身体を上品に揺らしながら川の中に潜っていくその姿はまるで人魚のよう。
いつもの元気で明るいイメージとは全く異なる雰囲気だ。
そして川の底できょろきょろと視線を振り、目的の首飾りを見つける。
その素振りからして、水の中での目を開けられるみたいだ。おまけに時間がたっているというのに、苦しそうなそぶりが全くない。フリーゼの言葉は本当のようだ。
そして数分ほどすると、ハリーセルが水面の方へ戻ってくる。
「ぷはっ、あったフィッシュ」
ニッコリとした嬉しさいっぱいの表情。
「お姉ちゃん。ありがとう!」
男の子は満面の笑みでお礼を言ってこの場を去っていった。
「ふっふ~~、流石私だフィッシュ。思い知ったかフィッシュ!」
腰に手を当て、どや顔で笑っている。ハリーセル。そんな自信満々な声を遮るようにレディナが腰に手を当てて言い放つ。
「ハリーセル、服。びしょ濡れじゃない!」
レディナが心配そうな声で叫ぶ。当然だ。服を着たまま水の中に入っていったのだから。
そして……その、見えてしまっているのだ。ピンク色の下着が──。
「目線からして。フライさんはすでにハリーセルさんの下着を見てしまったと思われます」
「えっ……。あっ! この──スケベ!! フィッシュ」
あわててハリーセルが胸を隠すが時すでに遅し。
彼女の純白で綺麗な肌と、ピンク色の下着。それに包まれた控えめな胸が見えてしまっているのだ。
「とりあえず、何か服を買った方がいいわね」
そう言ってレディナが周囲をきょろきょろと見回すと、右の方向へと早足で歩を進み始めた。
「こっちよ。確か服屋さんがあったわ」
そして俺たちは彼女についていく。
二、三分ほど歩くと、その場所にたどり着いた。
レディナが先頭に入って店に入る。
扉を開けると、その上からカランカランと音がして、店員らしき人がやってきた。
黒髪で長い髪の、清楚な雰囲気のお姉さんだ。
「いらっしゃいませ──、ってそんなびしょびしょでどうしたんですか?」
「それが、川に入ってずぶ濡れになっちゃったのよ。だから服を買いに来たんだけど──」
店員のお姉さんは慌てて奥へ行ってバスタオルを持ってくる。そしてハリーセルに手渡した。
「とりあえず、身体を拭いた方がいいと思います。風邪ひいてしまいますよ」
「それもそうだな。目のやり場にも困るし、身体を拭いてタオルを巻いてここに戻ってこい」
「わ、わかったフィッシュ。体を拭いてくるフィッシュ……」
どこか恥ずかしそうな表情でハリーセルは試着室へと向かっていった。
試着室から聞こえるガサゴソという音。それを聞いていると、レディナが話しかけてきた。
「ついでに、あんたたちの服も買った方がいいんじゃない。ここ、他の店より安い値段で売っているのよ」
「そ、そうなのか──」
「それなら……、私も考えてみましょう」
俺もフリーゼも了承する。たまには楽しく服を選んだりするのも悪くはないだろう。
フリーゼとか女の子はこういうの好きみたいだし、別にいいか。
そんなやり取りが終わったころ、ハリーセルがバスタオルに体を包んだ姿で戻ってきた。
「と、とりあえず服を選ぶフィッシュ」
「ハリーセルには、こんな服が似合うんじゃないかしら」
そしてニヤリと笑ったままレディナはハンガーから一着の服を手渡す。
それは、子供っぽい水色を基調としたTシャツ。
「おおっ、いいかもフィッシュ」
それを見て目を光らせるハリーセル。
楽しそうに意気投合する二人。仲良くできそうで本当に良かった。
「あと、これもいいかもしれないわ」
それからもレディナがいろいろな服を引っ張り出しては、それをハリーセルが興味津々に受け取っては試着室で来て俺に見せびらかしてくる。
メイド服に、執事の様なスーツ姿。オーソドックスな服など。けど、流石にはしゃぎすぎだな……。
「俺たちも、服を選ぶんだし、そろそろ決めてくれないかな」
「じゃあこれがいいフィッシュ!」
そう自信満々に叫びながらハリーセルが手にした服。
「確かに、それならあんたにも似合いそうね」
ハリーセルが手にした服。それは水色を基調としたフリフリのフリルを纏ったワンピースに、かわいらしいピンク色のミニスカートだ。
清楚な雰囲気を出していて、とてもかわいいと感じる。
ちょっと時間がかかってしまったが、何とか買い物は終わりそうだ。
別に、服選びで時間がかかるのは想定済みだ。
キルコとミュアなんか、服を選ぶのにあーでもないこーでもないと一時間ぐらい楽しく会話してたくらいだ。
すると二人は俺とフリーゼに視線を向ける。
「次は、あんたたちの服よ」
「そうフィッシュ。いい服、買った方がいいフィッシュ。たまには、かわいい服とか着て見るのもいいフィッシュ」
「そ、そうでしょうか……」
そしてレディナは腰に手を当てフリーゼに近づいてくる。
「そうよ~~。あんたももっとかわいくなってみなさいよ。この男を悩殺できるくらいに」
何言ってんだこいつ……。するとフリーゼは俺の方にちらりと視線を向ける。
「フライさんを、悩殺ですか……」
「そうよ~~、こいつをメロメロにするの」
そして勢いよく水面に衝突し、水中へ。
淡水だと海水と違って塩分がないから体が浮かない。まずい、溺れるぞ──。
水に潜って、大きなゴミや小さい水路に首飾りがないか探し始めた。
「大丈夫です。ハリーセルはエラ呼吸ができます。水中なら一時間くらいは潜ることができます」
「そ、そうなのか。初めて知った」
ハリーセルはゆらゆらと体を揺らして水の中へと入っていく。
身体を上品に揺らしながら川の中に潜っていくその姿はまるで人魚のよう。
いつもの元気で明るいイメージとは全く異なる雰囲気だ。
そして川の底できょろきょろと視線を振り、目的の首飾りを見つける。
その素振りからして、水の中での目を開けられるみたいだ。おまけに時間がたっているというのに、苦しそうなそぶりが全くない。フリーゼの言葉は本当のようだ。
そして数分ほどすると、ハリーセルが水面の方へ戻ってくる。
「ぷはっ、あったフィッシュ」
ニッコリとした嬉しさいっぱいの表情。
「お姉ちゃん。ありがとう!」
男の子は満面の笑みでお礼を言ってこの場を去っていった。
「ふっふ~~、流石私だフィッシュ。思い知ったかフィッシュ!」
腰に手を当て、どや顔で笑っている。ハリーセル。そんな自信満々な声を遮るようにレディナが腰に手を当てて言い放つ。
「ハリーセル、服。びしょ濡れじゃない!」
レディナが心配そうな声で叫ぶ。当然だ。服を着たまま水の中に入っていったのだから。
そして……その、見えてしまっているのだ。ピンク色の下着が──。
「目線からして。フライさんはすでにハリーセルさんの下着を見てしまったと思われます」
「えっ……。あっ! この──スケベ!! フィッシュ」
あわててハリーセルが胸を隠すが時すでに遅し。
彼女の純白で綺麗な肌と、ピンク色の下着。それに包まれた控えめな胸が見えてしまっているのだ。
「とりあえず、何か服を買った方がいいわね」
そう言ってレディナが周囲をきょろきょろと見回すと、右の方向へと早足で歩を進み始めた。
「こっちよ。確か服屋さんがあったわ」
そして俺たちは彼女についていく。
二、三分ほど歩くと、その場所にたどり着いた。
レディナが先頭に入って店に入る。
扉を開けると、その上からカランカランと音がして、店員らしき人がやってきた。
黒髪で長い髪の、清楚な雰囲気のお姉さんだ。
「いらっしゃいませ──、ってそんなびしょびしょでどうしたんですか?」
「それが、川に入ってずぶ濡れになっちゃったのよ。だから服を買いに来たんだけど──」
店員のお姉さんは慌てて奥へ行ってバスタオルを持ってくる。そしてハリーセルに手渡した。
「とりあえず、身体を拭いた方がいいと思います。風邪ひいてしまいますよ」
「それもそうだな。目のやり場にも困るし、身体を拭いてタオルを巻いてここに戻ってこい」
「わ、わかったフィッシュ。体を拭いてくるフィッシュ……」
どこか恥ずかしそうな表情でハリーセルは試着室へと向かっていった。
試着室から聞こえるガサゴソという音。それを聞いていると、レディナが話しかけてきた。
「ついでに、あんたたちの服も買った方がいいんじゃない。ここ、他の店より安い値段で売っているのよ」
「そ、そうなのか──」
「それなら……、私も考えてみましょう」
俺もフリーゼも了承する。たまには楽しく服を選んだりするのも悪くはないだろう。
フリーゼとか女の子はこういうの好きみたいだし、別にいいか。
そんなやり取りが終わったころ、ハリーセルがバスタオルに体を包んだ姿で戻ってきた。
「と、とりあえず服を選ぶフィッシュ」
「ハリーセルには、こんな服が似合うんじゃないかしら」
そしてニヤリと笑ったままレディナはハンガーから一着の服を手渡す。
それは、子供っぽい水色を基調としたTシャツ。
「おおっ、いいかもフィッシュ」
それを見て目を光らせるハリーセル。
楽しそうに意気投合する二人。仲良くできそうで本当に良かった。
「あと、これもいいかもしれないわ」
それからもレディナがいろいろな服を引っ張り出しては、それをハリーセルが興味津々に受け取っては試着室で来て俺に見せびらかしてくる。
メイド服に、執事の様なスーツ姿。オーソドックスな服など。けど、流石にはしゃぎすぎだな……。
「俺たちも、服を選ぶんだし、そろそろ決めてくれないかな」
「じゃあこれがいいフィッシュ!」
そう自信満々に叫びながらハリーセルが手にした服。
「確かに、それならあんたにも似合いそうね」
ハリーセルが手にした服。それは水色を基調としたフリフリのフリルを纏ったワンピースに、かわいらしいピンク色のミニスカートだ。
清楚な雰囲気を出していて、とてもかわいいと感じる。
ちょっと時間がかかってしまったが、何とか買い物は終わりそうだ。
別に、服選びで時間がかかるのは想定済みだ。
キルコとミュアなんか、服を選ぶのにあーでもないこーでもないと一時間ぐらい楽しく会話してたくらいだ。
すると二人は俺とフリーゼに視線を向ける。
「次は、あんたたちの服よ」
「そうフィッシュ。いい服、買った方がいいフィッシュ。たまには、かわいい服とか着て見るのもいいフィッシュ」
「そ、そうでしょうか……」
そしてレディナは腰に手を当てフリーゼに近づいてくる。
「そうよ~~。あんたももっとかわいくなってみなさいよ。この男を悩殺できるくらいに」
何言ってんだこいつ……。するとフリーゼは俺の方にちらりと視線を向ける。
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