竜としてこの世界で生きていく
竜化
「え?ど、どういうこと!?俺の両親は人間で父さんは俺が生まれてすぐ亡くなったって...」
「それは嘘だ。おまえを守るためのな」
「俺を守るため...」
正直、話についていけなかった。いきなり現れた竜が自分の父で自分が王子だなんて聞かされたらついていけるわけが無い。
「私たちは、魔界の魔物共によく襲われてな、命を狙ってくるのだ。そこでおまえの身を案じた母さんはお前を連れて人間界へ身を隠したのだ。」
「だが、母さんは病で死んでしまった。重い病でな。」
「そうだったのか…」
だが、やはり話についていけなかった。
「やっぱりよく分からない...、自分が竜の子供なのが信じられないんだ...」
「そうか...、だが、お前は私と母さんの息子だ。自分が竜になればそれも分かるだろう」
「え?俺が竜に?」
「ああ、お前も立派な竜族だ。私の血を飲めば竜の姿になるだろう。」
「俺が...竜に...」
俺はどうすればいいか分からなかった。竜になるというのは気持ちを高ぶらせた。だが、1つ気になることがあった。
「竜になったら人間に戻ることはできますか?」
「ああ、どちらにも変われるようになる魔法があるからな、お前は人間の友達のことを気にしているのだろう?」
「はい...」
「大丈夫だ。竜の国に行けばそれをおしえてくれる。」
その話を聞いて俺は覚悟を決めた。
「わかりました。俺、竜の国へ行きます!」
「そうか、来てくれるのか。すまないな、急なことになってしまって。」
「では、私の血を飲んで竜の姿になるのだ。」
そういうと、竜は爪で自分の手を傷つけた。
そこからポタポタと血が流れてきた。
「さぁ。」
俺は勇気をだして血を飲んだ。
しばらくすると体に変化が表れた。手の指が4本になり、長い鉤爪が生えてきた。足の指は3本になり、体全身が銀色の鱗につつまれた。首は長くなり顔はトカゲのような形になっていく。頭には水色のツノが2本生えた。目は父と同じ燃えるように赤くなり、お尻には長い尻尾が生えていた。背中からは蝙蝠のような大きい翼が生えた。そして、体はどんどん大きくなり、父より少し低い大きさになった。
こうして、竜輝は立派な竜になっていた。
「これが俺?」
俺は自分の姿を見て驚いていた。
「やはり母さんに似ているな。綺麗な鱗だ。」
そう言われると何だか嬉しくなった。
「お前からは強い力を感じる。きっと強い竜になるだろう。」
確かに自分の体から強い力を感じた。初めてのことなのに何故か懐かしく感じる。
「では、竜の国へ行くとしよう。民もお前を待っているからな。」
「はい...!」
すると父さんは何やらブツブツいい出した。
父さんがいい終わると、目の前の空間に亀裂が入り、門のように開いた。
「さぁ。行こう。」
こうして竜輝は竜の国へ向かった。
「それは嘘だ。おまえを守るためのな」
「俺を守るため...」
正直、話についていけなかった。いきなり現れた竜が自分の父で自分が王子だなんて聞かされたらついていけるわけが無い。
「私たちは、魔界の魔物共によく襲われてな、命を狙ってくるのだ。そこでおまえの身を案じた母さんはお前を連れて人間界へ身を隠したのだ。」
「だが、母さんは病で死んでしまった。重い病でな。」
「そうだったのか…」
だが、やはり話についていけなかった。
「やっぱりよく分からない...、自分が竜の子供なのが信じられないんだ...」
「そうか...、だが、お前は私と母さんの息子だ。自分が竜になればそれも分かるだろう」
「え?俺が竜に?」
「ああ、お前も立派な竜族だ。私の血を飲めば竜の姿になるだろう。」
「俺が...竜に...」
俺はどうすればいいか分からなかった。竜になるというのは気持ちを高ぶらせた。だが、1つ気になることがあった。
「竜になったら人間に戻ることはできますか?」
「ああ、どちらにも変われるようになる魔法があるからな、お前は人間の友達のことを気にしているのだろう?」
「はい...」
「大丈夫だ。竜の国に行けばそれをおしえてくれる。」
その話を聞いて俺は覚悟を決めた。
「わかりました。俺、竜の国へ行きます!」
「そうか、来てくれるのか。すまないな、急なことになってしまって。」
「では、私の血を飲んで竜の姿になるのだ。」
そういうと、竜は爪で自分の手を傷つけた。
そこからポタポタと血が流れてきた。
「さぁ。」
俺は勇気をだして血を飲んだ。
しばらくすると体に変化が表れた。手の指が4本になり、長い鉤爪が生えてきた。足の指は3本になり、体全身が銀色の鱗につつまれた。首は長くなり顔はトカゲのような形になっていく。頭には水色のツノが2本生えた。目は父と同じ燃えるように赤くなり、お尻には長い尻尾が生えていた。背中からは蝙蝠のような大きい翼が生えた。そして、体はどんどん大きくなり、父より少し低い大きさになった。
こうして、竜輝は立派な竜になっていた。
「これが俺?」
俺は自分の姿を見て驚いていた。
「やはり母さんに似ているな。綺麗な鱗だ。」
そう言われると何だか嬉しくなった。
「お前からは強い力を感じる。きっと強い竜になるだろう。」
確かに自分の体から強い力を感じた。初めてのことなのに何故か懐かしく感じる。
「では、竜の国へ行くとしよう。民もお前を待っているからな。」
「はい...!」
すると父さんは何やらブツブツいい出した。
父さんがいい終わると、目の前の空間に亀裂が入り、門のように開いた。
「さぁ。行こう。」
こうして竜輝は竜の国へ向かった。
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