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静かなところにいる ~転生したら盲目難聴でした~

あきや

29.護身用

弓の訓練所にいる。
銃の試作品ができたので、それを試すのだ。
といっても、私にはその光景が見えないので、どんなものになったのかはわからない。

しばらくして、スタさんが私に触れる。
[撃つのにかかる時間、命中率、威力を考えると、私なら弓を使います。
 ただ、弓を扱うには技術と筋力が必要ですので、
 非力な者が護身のために使うのであれば、有効でしょう。]

やはり、いくらオーバーテクノロジーだと言っても、
この世界においてはそんなに強力な武器にはならないらしい。
父さんの前世に出てきたような銃を作れれば違うかもしれないが、
あれは複雑な化学や材料工学を使って、機械が生産しているものだろうし、
誰か一人の前世をちょっと見た程度で再現することは難しそうだ。

[いやしかしすごいな!
 これなら父さんでも戦える。
 それに遥か東の方では、爆発する瓶や大きな玉を飛ばす武器があるらしいが、
 この技術を使えば、そういう物も再現できそうだ。]

遠くには既に手りゅう弾や大砲といった武器があるようだ。
もはやオーバーテクノロジーでもないのかもしれない。

[これはうちが世界一の技術大国になる日も近いぞ!
 偉大な奇跡だ!]

べた褒めしてくれるのは嬉しい。
けど、同時になんだか恥ずかしい。

「まだこれからだよ。
 もっとたくさんの人に触れてみないと。
 そうしたら色々な技術を見つけられるかも。」
[丁度父さんもそれを考えていたところだ。
 今度少し遠くの村まで遠出するんだが、それについて来ないか?
 新しく学校を造るんだ。
 お前が始めた活動でもあるし、丁度良いじゃないか。]
「そうさせてもらうね」
[ああ。
 それと、この銃はクリシに持ってもらおう。
 彼女が持つには最適な武器だろうし、いざというときにお前を守れるしな。]

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