詩とは言いきれない短文の呟き

SSKK

宝石色のうらみごと

「勿論、ショートカットです」

異論は認めません。何故って?
……それしか無いでしょう。

突然に始まった
髪型についての議論こぜりあい

「いやいや、纏め髪って手もーー」

「ありませんね」

どう考えたって一択。
他になんて及びません、と。

熱のこもる返答。
真っ直ぐな気持ちに
もうそれで良い気さえして。

だからこそ、聞きたくなった。

「じゃあ西瓜は?」

「……発言を控えさせて頂きます」
意味が分かりませんって言いながら
目を逸らすのってバレバレだ

南瓜についてはあんなに熱心だったのに。

南瓜を髪型に例えると
"ショートカット一択"で。

なら、西瓜はどうなの?
男らしくハッキリ言って。

"スキンヘッドと言わせたい"
顔にしっかり書いておく。

「何なんですか、その悪趣味」

瞳まで輝かせて言う事ですか。

"無駄に煌めく貴石には
どうにも勝てないーー"

腹立たしい程に。
上昇する体温が頬に
心の声まで駄々漏れです。

「詩とは言いきれない短文の呟き」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「詩」の人気作品

コメント

コメントを書く