詩とは言いきれない短文の呟き

SSKK

慈雨

完全にオレの一目惚れ

カフェに佇む彼女に即オチ
見向きもされない塩対応でも
毎日通って距離つめてって
傍にいる権利勝ち取ってった

辛かった過去知らされたらもう
手離せない程愛おしくなって
養母さん等に土下座の談判
晴れて本日同棲の運び

邪魔するものは何一つない室内で

ソファーの上寛ぐ君
……油断して欠伸まで出て

覗く朱色の小ささに
愛くるしいが溢れてしまうーー

白い肢体に顔埋めたら
"痛いのに嬉しい"
ねこパンチの幸福を教えてくれた
頬にしっかり、爪痕残して。

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