詩とは言いきれない短文の呟き

SSKK

注ぐべき感謝

キラキラと煌めく海面に

コポコポと泡が昇ってゆく

穏やかであろう外の世界に憧れながら

珊瑚の日々は忙殺される

沢山の酸素を手作りし

魚達の受け入れ準備

荒波が来たら体で庇い

身を削って土産物になる

そんな彼女は何と無報酬

決して報われる事はない

物言えぬ口から

助けを求める声は出ない

喉が焼ききれる熱さも

忍び寄る鬼の手からも

救ってなど貰えない

数は年々減る一方

森林の植樹に比べて

珊瑚の植え付けは遅れてる

海の泡さえ消える頃には

その献身に涙するだろうか



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